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ぶらぶらバンコック滞在記2012(1)9月5~10日ランプーン

9月5日より年内までタイのバンコックに住むことになりました。いや、「バンコックを拠点に活動することになりました」が正しいですね。恐らく1か月の半分以上はバンコックに居ない予定ですので。それでもバンコックでは色々と活動したいと思っており、その様子などをこれからブログで書いていきたいと思います。

9月5日 京王線は全線不通です

バンコックに行く朝、12時発のタイエアーに乗るため成田へ向かう。大きなスーツケース、小さなキャリングケース、そして大きなリュックサック。この荷物を持ってラッシュに電車に乗るのは顰蹙かと思い、早起きする。ところが、「京王線は始発から全線不通です」、え、慌てて荷物を持って家を飛び出す。駅にはちょうど電車が来ており、復旧かと思ったが、「30分に一本。大変混んでおり、その荷物を持って乗るのは困難」と言われ、振替輸送の切符を渡される。

小田急線千歳船橋行きのバス停へ。ちょうどバスがいたが、乗り口まで満員。何とか乗ろうとするが、荷物を見た瞬間運転手は「次に乗って」という。何とか乗りたいと訴えたが「乗れるものならどうぞ」とつれない。仕方なく次を待ち、座って行く。確かにバスは大混雑。途中のバス停では前から乗れず、後方からぎゅうぎゅう乗る。ようやく千歳船橋を着くと、こちらもホームは満員。振り替え輸送の関係で電車は遅れ、来た電車は混んでいる。またもや多い荷物が障害となりながらも果敢に乗り込む。大ヒンシュクだが、誰も文句は言わない。皆ひたすら耐える。新宿駅に着いた時はもうフラフラ。ちょうど来たリムジンバスに乗り込み、休息。

バスは空いていた。近くの若い女性はそれをよいことに、スカートを穿いているのに、足を前に高く揚げたり、ゴロゴロ寝転んだり、まるで自宅にいるような大胆なポーズ。最初何処のアジア系かと思っていたが、携帯を取り出して話している言葉はまぎれもなく日本語。公共の場で「恥ずかしい」という概念が無くなり久しいが、それにしても恥ずかしい。

成田空港近くでは開港以来行われている検問がある。バスに乗り込み、一人ずつパスポートを確認。電車の場合もそうだが、あのチェックで何か分かるのだろうか。開港当初は過激派が来たかもしれないが。いや、今はテロリストか。いや、やはり雇用対策か。

結局早めに出たこともあり、成田空港には2時間15分前に到着。実はタイエアーのバンコック行きは午前11時と12時の2本ある。今なら11時の便にも乗れると思い、カウンターで訪ねると「事前に予約センターで変更しないと乗れない」という。でも席が空いていれば乗れるのではないか、再度聞くと「機内食の関係もあり、事前に言って頂かないと」と。今の飛行機は機内食の予備を1食ぐらい積んでいないのか。その答えにちょっと驚く。よほど「機内食は要らないから乗せろ」と言いたかったが、5時間以上のフライトなのでそのままとする。

今日の成田は夏休みが終わったというのに、非常に乗客が多く、混雑していた。荷物検査も厳しくなっており、相当時間が掛かる。出国審査はその分、あまり並んでいなかったが、前の親子が通り抜け自分の番が来たと思った瞬間、母親が何かを言い出し、ストップ。他の列はどんどん流れるのに、私だけがカウンター横に停め置かる。どうやら子供は今回日本パスポートを取得したようで、その手続きが終わっていなかったらしい。明らかに係官にチェックミス。数分して隣のカウンターの係官が漸く私を呼び、通してくれる。これは運が悪いのか、それとも係官に柔軟性が無いのか。他国ならどうしていただろう。日本の悪い所がどうしても目に付く、半外国人目線。

9月6日 バンコック茶会準備

今日は朝から打ち合わせ。6月にバンコックに来た折、紹介されて出会ったMさん。駐在員夫人ながら、タイ産の烏龍茶などの輸出を手掛けている。バンコックに住む日本人は数多いが、タイでお茶が採れる、茶畑があることを知っている日本人は意外と少ない。そこで「バンコック在住日本人にタイ産烏龍茶を飲んでもらう茶会」を開催することにした。

Mさんに会場に相応しい場所を探してもらうと、9月3日に開店したばかりのカフェ、「SALA Dee」にしようという。こちらは野菜ソムリエのAさんが開いたお店で、コーヒーなどのほか、タイ産茶もメニューに載っている。おまけに店先で販売もしている。

昨日は晴れたり曇ったりのバンコック、今朝は朝から雨模様。最寄りのMRTの駅まで徒歩10分。結構濡れる。タイの雨というとスコールを連想するが、本日は日本の梅雨のようなポソポソ降る雨。シーロム駅を上がっても雨は降り続く。これは雨季ではなく、本当に梅雨だ。

シーロムの通りは雨でも屋台が出ており、乞食も営業している。雨季と言っても彼らも生活が掛かっている。聞けばやはりバンコックでは雨季でも一日雨が降ることはない。だから彼らは雨でも出て来るのだが、今日は当てが外れたか。私も濡れながらひたすら歩く。ところが指定された場所になかなか行き付かない。

地図をよく見ればよかったのだが、実は目指すシーロムプラザはBTSチョンノンシーという次の駅の方がはるかに近かった。そしてその建物を一目見て、中国を感じてしまった。中華料理屋が数軒あり、雰囲気が何となく南中国。ここは後日探検せせねばならないエリアと自覚。

カフェ「SALA Dee」は、ゆったりとした空間、おしゃれな螺旋階段が目を惹く。バーカウンターもあり、厨房も広く、雰囲気は良い。カフェと呼ぶ場所である。テーブルで金宣茶を頂きながら話す。

何しろMさんとは2回目、Aさんとは初めて会ってコラボする訳だから、お互いの状況を確認して、段取りを決める。何となく出来そうな気がしてくる。9月16日の茶会、どうなるのだろうか、楽しみだ。

9月7日 ランプーンへひた走る

今日はチェンマイ郊外ランプーンと言う街へ行く。昨年12月日本人Sさんの花農園に2泊させて頂いたが、とてもよい所だったので、手配師バーンタオ氏にお願いして、車で連れて行ってもらった。以前アユタヤまでは車で行ったことがあるが、こんな長距離の車移動は初めての体験。

バンコック市内を昼頃出発。昔はよく使ったドムアン空港付近の風景は何となく懐かしい。高速道路を快適に飛ばす。天気はよく、向こうには白い雲が見える。その後国道1号線に繋がる。高速道路ではないが、道幅も片道4車線と広く、快適。高速道路とは速度の制限だけではなく、信号が無く、人や自転車が走らない道だと、改めて実感。国道1号線はバンコック近郊では準高速道路だ。

途中には田園風景も広がり、いい意味で田舎道である。タイという国はやはり農業国なのだ。大きな街が近づくとバイパスが整備されており、1号線と別れて街をすり抜け、また1号線に合流する。何とも面白い。

ガソリンスタンド脇の食堂で食事。これが意外なほど美味い。タイではこの手の店がどこでも美味いという不思議。またガススタンドの充実ぶりは凄い。セブンイレブンやスーパー、ちょっとした食べ物屋が並ぶ。中には「すいか」という名前の服屋まで。この店、タイでは有名だとか。

最初はいい天気だったが、途中から大雨に。あまりの豪雨に車を停めるべきと思うほど。しかも雲がある下では激しく降り、雲が切れると途端に止まる。これも面白い現象だ。そして途中から車が殆ど走っていない。この路線はバンコックとチェンマイを結ぶ大動脈、と思っていたが、それは勘違いだった。バンコックは大都会だが、チェンマイは一地方都市なのだ。そうでなければ高速道路も作られていただろう。

周囲が暗くなる。夕飯でも食べようかと立ち寄ったドライブイン、トイレへ行くと何とトラック運転手が腰にバスタオルを巻いて、お風呂セットを手に持ってやって来た。運転手の中にはトラックで生活している人もいるという。中には奥さんを乗せて走る人もいるとか。

食堂へ入ろうとすると物凄い豪雨が突然襲ってきた。慌てて車へ逃げ込み、食事もせずに突っ走ることに。バーンタオ氏は運転好きだというが、タイで運転を始めたのはここ1-2年。眠くもならず、着実に運転している。それでもタイの一般人よりはだいぶ速いのだそうだ。タイ人は間に合わなくなると猛スピードを出すが、それまではゆっくり行くらしい。如何にもタイ人だ。

バーンタオ氏は前回バンコック、チェンマイ間を6時間で走ったというが、結局この日は10時間ほど掛かり、午後10時過ぎにようやく到着した。ランプーンの花農園では何故か若い日本人女性が夕飯を出してくれた。これも美味かった。

9月8日 ランプーン2日目

今回のランプーン花農園宿泊はバーンタオバス企画。バンコックから特色あるオプショナルツアーを考えたい私にバーンタオ氏が協力してくれ、実現。従来型にツアーではなく、基本的には現地に行き、何の予定事前計画なしで過ごすもの。花農園のSさんも全く同じ考えだった。

朝から雨。雨なら宿泊場所のコテージで大人しく、日記を書く。そしてバーンタオ氏と語り合う。こんな時間も重要だ。それから東屋へ移動しての朝食。この東屋がまた良い。自然の中に作られ、心地よい広さ、風が通り、リラックスできる。食事はカオトーン、お粥だ。これがまた大の好物で朝から3杯も頂く。

そして雨が止むと農園内を散策し、雨が降ると同行しているAさんも交えて、タイ談義。私にとっては実に新鮮で、生のタイ情報、特にタイ人気質や行動パターンを学んだ。彼らは奥さんの愚痴を言っていただけかもしれないが、大いに参考になる。

そうこうしている内に昼ごはんに。何だか食べてばかりいる。鶏肉ご飯、我々の世界でいう海南チキンライスだ。この食べ物、元はどこから来たのだろうか。海南島には確かなかったな。

午後はハーブ園へ。Sさんの奥さんのお姉さんが、経営しているが、生憎お姉さんは不在。ハーブで作ったワインを頂く。健康に良い、癌に効くなど効用が述べられる。味は黒酢に近い。慣れないとちょっと飲みにくいが、体には良さそうな印象あり。隣の水工場も見学。ここの責任者は事故で片手を失っていたが、そんなことは微塵も感じさせない明るさときびきびした動作があり、感心した。そして何よりも、自分の仕事に一生懸命で誇りを持っていた。何だか久しぶりに、自分の仕事のことを考えた。

花農園に戻って雑談していると奥さんのお姉さんがやって来て、ハーブの効能などを説明してくれる。そして私の舌と手を見て、「元気そうだ」という。色々と体にガタがきているが、そう言われると何となくそうかと思う。

夜はSさん、奥さん、奥さんのお姉さんや農園従業員も一部参加して、宴会となる。お姉さんは3年物、5年物のハーブワインを持ってきて、しきりに勧める。実はワインだからアルコール分が2%あった。私は最近全くアルコールを取っていないので、2%でも相当堪える。その内、皆陽気になり、大声で笑い、歌う。お姉さんの息子がやって来て楽器を弾き、歌う。何だかとても良い雰囲気なのだが、体が言うことを聞かずに、早々に退散して寝る。

9月9日 ランプーン3日目

今朝も雨が降っていたが、朝食後、止む。すかさずSさんアテンドの花農園散策へ出る。先ずは母屋周辺から。こちらにはSさんが様々な草花を植えて、商業用になるのか、実験をしているコーナーがある。随分と色々な地域から植物を集めて、トライしている。既に71歳のSさん、その探求心は衰えない。

芋に似た葉を持つ植物。何となく惹かれる。独特な開き方をする花びら。かなり鮮やかな南国の植物たち。バニラが木に絡まっている。畑には出荷を待つ花たちが、山々を背景にした広々とした場所で、開いている。色鮮やか。タイでは葬式の時でもピンクも派手な色もOKだとか。

旅人の木と呼ばれる大きく羽を広げたような木がある。リゾートホテルの入り口などにあるあれだ。そうか、あの木は強い風でも倒れない柔軟性から名付けられた縁起の良い木だったかの。ミッキーマウスツリーという花が咲き、実が顔を出すとミッキーのように見える植物もあった。

母屋横ではちょうど花の注文があり、出荷準備が進んでいた。花は鮮度が大切。その作業は思ったより素早い。そしてあっと言う間に車に乗せられ、出て行った。日曜日でも葬式でもあるのだろうか。

昼ごはんに、名物のカオソイを食べに行こうと車で出掛けたが、休みだった。何と前回と同じパターン。日曜日まで働く必要はないという意味か。とても残念。そして前回と全く同じ麺屋へ行く。日曜日に営業している店は非常に少ない。

お寺も見学する。アンポエパサンというランプーンの街を見下ろす古刹だ。下には龍の階段があり、本来は歩いて登るのだが、我々は車で上へ。10年ほど前に改装された本堂は実に立派。上から見るランプーンの景色も素晴らしい。若い坊さんが屋根のペンキを塗っていたのはご愛嬌か。下にはブッダの足跡や袈裟を洗った井戸などの伝説がある。また同時に人の一生をリアルに描いた人形が並べられ、人は死んだら骨になる、ということまで示していて興味深い。

午後はバーンタオ氏の炭焼き窯見学に付き合う。ピックアップトラックの荷台に初めて乗る。意外とバランスがとり難く、疲れる。2-3の窯を見たが、この辺でも環境問題が起きており、炭焼きも配慮が必要だそうだ。

夜は奥さんのお姉さんの家で屋外パーティ。これはなかなか面白い。ハーブの葉のかき揚げ、洋風のスープ、バナナの葉の中に卵を入れて炙る食べ物など、非常にユニーク。そして家族や近所の人が総出で、揚げ物、焼き物、スープ作りを等を行っている様子が素晴らしい。子供もこうやって育つのか。いいな。

 

9月10日 ランプーン4日目

今日はいよいよランプーンを離れる日となった。何となく離れがたい。今朝もしとしと雨が降っている。コテージ前の池も水かさが増している。バーンタオ氏の携帯が鳴り、奥さんから「タイ中部、スコータイあたりが洪水だ。気を付けて帰れ。途中の道はおまわりさんによく聞け」との連絡が入る。またタイも洪水の季節を迎えたのだろうか。

朝食のサンドイッチを食べると、Aさんと娘さんはスコータイ見学を諦めて、早々にランパンの焼き物見学に出立。私は日記でも書こうかと思っていると、既に次のお客さんが到着した。一人はニュージーランドから来たアメリカ人。もう一人はインドのカリンポンからやって来た。Sさんの同業者、仕事で来たというが、彼らがなかなか愉快な人々で語らう。

特にカリンポンは昨年訪れて、気に入っていた街。話しているともう一度行きたくなる。彼らはここに3泊するらしい。私ももっと居たかった。これもご縁というものか。来年何とかカリンポンを再訪しよう。

お昼の時間が来た。すると日本人の女性が二人入ってきた。聞けば、和菓子作りを教えに来たという。驚いた。それなりに年輩の方だが、ボランティアでタイのみならず、中国雲南省などにも教えに行くという。彼女の作った「鶯餅」が振舞われた。実に懐かしい味がした。昼ごはんはインターナショナルな集いとなった。これがSさん農場をよく表していると思う。誰でも気楽にやって来て付き合う。ある種の理想郷だろう。もち米を揚げ、そこにあんかけを掛けて食べる料理。実に美味しかった。美味しいは万国共通。皆お替りしていた。何だか嬉しくなる。

とうとう農園を離れる。チンさんという従業員に農園の車でチェンマイのバスターミナルまで送ってもらう。約1時間。彼女は雲が遠くに見えると雨が来ると素早く察知。一度で良いから雪を見てみたいとも言う。現在はまだタイ国内旅行。今後彼らが日本へ来ることがあるだろうか。でもランプーンのゆったりした生活が一番幸せであろう。

バスは順調にチェンマイからチェンライへ。この路線は昨年末一度に乗っているので緊張感はない。途中豪雨が来たかと思うと、虹が出たりとなかなか面白い。山道を走り、平地の田園を走る。3時間強でチャンライのバスターミナルへ到着。ところが・・・。

チェンライは凄い雨だった。全くどうしようもないほど降っていた。タクシーを探してホテルを探そうと思っていたが、全くいない。西洋人のバックパッカーもお手上げといった様子で茫然と雨を見つめる。どうしようか。仕方なく携帯で電話した。明日会う予定の日本人Iさんに救助を求めた。Iさんは気さくに車で迎えに来てくれ、そのまま近所のホテルに飛び込んだ。550バーツと言われ、WIFIもフリー。チェンライの安さを感じた。

夜は小雨になった所で、近所のレストランでニガウリスープと野菜煮込みをおかずにご飯を食べた。華人系の店だったが、言葉は英語だった。