チェンマイ滞在記2023 その3(3)リス族の村で

踊りの輪が一段落したところで、村長さんに挨拶して、会場を離れた。そこから国民党の村と聞いている、クンチェーへ向かった。だが予想に反して、村の中に漢字の表記は見当たらない。付近の住民も中国的な顔をしていない。後から聞くと、華人はある場所に固まって住んでおり、会う機会がなかったらしい。また夕暮れには早い中、ビューポイントから日の傾きを眺める。

Kさんの家に向かう。かなり急な坂の途中にあり、車を停めるのが大変。広いお家で、今日は廊下?に雑魚寝だ。夜は庭でBBQ。炭火を興し、いい肉を焼く。その分厚さ、ちょっと食べたことのない歯ごたえに感激。チェンライの方の差し入れの雲南ソーセージ、Kさん特製の白菜漬けも実に美味しく、皆あっと言う間に平らげた。

それから楽しく話をしていると、リス族の若者(この家の息子を含む)が数人やってきた。何と我々とともにここに雑魚寝するらしい。実は今回の祭り、リス族の若者にとっては、彼女をゲットする重要な儀式であり、好きな子の手を握って踊れれば成功らしい。早々に彼らはバイクで夜道を会場に引きかえしていき、その後帰ってくることはなかった。成功したのだろうか?

Uさんはリス族音楽にも精通しており、三味線のような楽器を弾いている、するとリス族女性が立ちより、突然音に合わせて踊り出す。山岳民族を研究するというのはこういうことかと感心しきり。標高1000mを超えており、かなり寒いと言われてきたが、それほど寒くない夜を過ごし、ベッドでぐっすりと寝込む。

2月4日(土)リス族の村2

朝は早くから、鳥の鳴き声で目覚める。6時台には散歩に出る。この集落を一周してみたが、茶樹は見当たらない。ただ斜面が如何にも茶畑向きの場所に、今はマンゴーを植えている。坂をかなり上ると車道路に出た。そこからもう一つの道を探して、集落へ戻る。その道も急坂、とても登れないほど。村人たちもこれからまた祭りに行くぞ、家々でと準備している。

朝飯もKさんが作ってくれたジョーク。Kさんは何でも作れる料理上手。食べたらこの家ともお別れして、お祭り会場に顔を出す。会場にはあまり人の姿はないが、それでも小さな輪を作って踊りが続いている。会場脇に行くと、今日の昼ごはんの準備が着々と進められている。Aさんは、豚肉が茹でられている様子をじっと見て、動こうとしない。理由を尋ねると『これまではYouTubeの世界だったものが、目の前で行われており、この現実に感動している』らしい。我々には分からない新感覚だが、本当に動こうとしないので、何かを強く感じていることだけは分かる。出来れば今日もランチにありつきたかったが、残念ながら時間となり、サムリ村を離れる。

Kさんの車でプラーオの街へ。私は皆さんとお別れして、一足先にチェンマイに戻らなければならない。後の皆さんは近所にある温泉へ繰り出すらしい。その前に市場をフラフラしていると、Aさんがリス族の民族衣装に興味を持つ。確かにあの踊りを見てしまうと、衣装にも目が行く。服屋に入ると、何とそこには日本人がいた。ラフ族と結婚した方らしい。日本人と山岳民族のカップルが意外といることを知る。皆で話が盛り上がる中、私はKさんに連れられて、バスターミナルへ。

ロットゥはすぐに来ないので、雑貨屋でコーラを買い、飲み干す。何とものどかな風景だ。この2日間で得たものはかなり大きいと感じる。チェンマイまで来た道と同じ道を2時間かけて帰った。帰りは一人で少し寂しいが、これが私の旅。チェンマイのバスターミナルに着くと、暑さが身に堪え、Grabでバイクを呼んで宿へ帰った。

1 thought on “チェンマイ滞在記2023 その3(3)リス族の村で

  1. 始めまして。
    私も明日から1泊2日で、サムリ村へ行きます。たぶんKさんと書かれた方の家に宿泊すると思います。謝肉祭と言うお祭りがあるらしいです。この記事、参考になりました。ありがとうございます。

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