タイ中部横断の旅2018(7)小さな街 ローイエットで

8月11日(土)
ローイエットへ

翌日は移動日。コーンケンからどこへ行こうかと、ホテルロビーの大きな地図を眺めていると、ラオス国境の方に近づいていくのがおもしろそうだと思い、昔ウンドンタニには行ったので、今回はウボンを目指すことにした。まあ、急ぐ旅でもないので、その中間に位置するローイエットという街にも寄ることにする。

 

フロントに『ローイエットにはどうやって行くのが良いか』と聞いたが、そこにいた3人は首を傾げている。仕方なく一人を地図のところまで引っ張っていき指さすと、あー、と言いながら、あなたの発音では通じない、というのだ。どこが悪いのか、どうしても聞き取れなかったが、とにかく発音できないとバスチケットも買えないので、懸命に練習する羽目となる。

 

結局バスターミナルへ行くしかないと分かり、タクシーを呼んでもらったが、この運ちゃんがイマイチ。ホテルから出た瞬間、呼び出し料金を要求したり、メーターではいかないと言い出したり。面倒なので降りてしまった。そして道端でタクシーやトゥクトゥクを探すも全然通らない。仕方なく旧バスターミナルまで歩いていくと、そこに寝ているトゥクトゥクおじさんがいたので声を掛けた。かなりのお爺さんが行くと言い出し、120バーツと良心的な料金を提示してくれる。このお爺さん、1日に1回か2回仕事して、後は寝ているのだろうか。

 

バスターミナルに着き、練習を重ねた地名を吐き出すと、すぐにロットゥが指さされ、乗り込むとすぐに出発となった。幸先がよい。だが、走っていく方角がどう見てもラオス国境方面ではなく、コラートの方なのだ。このルートで行けるのだろうか、いや自分では正しい発音をしたつもりだが、やはり通じなくて、間違った車に乗ってしまったのだろうか。

 

ロットゥは途中から何度も停車し、その度に人が乗り降りした。かなりのローカルロットゥだった。その内に何となく方向性も合ってきて、どうやらローイエットに向かっていることが分かり一安心。結局近いと思っていたのに、3時間もかかってバスターミナルに滑り込む。

 

5.ローイエット
ローイエット散策

バスターミナルは街から少しだけ離れているようだ。まずは適当な宿があるかどうか探したが、良さそうな宿が予約できない。取り敢えず適当に一つ探して、そこまで連れて行ってもらおうと思い、バイタクおじさんに聞くと、60バーツだという。それは高いだろうと言っていると、横からお兄さんが、俺のクマに乗れ、と片言の英語で言うので乗ってみた。

 

確かにクーラーもあり、快適だったが、何とかその宿を見つけると100バーツを要求されてげんなり。3時間乗ったロットゥが120バーツで、僅か3㎞走っただけでどうして100バーツ。この世界から何とか脱却したい。それでもこの宿、何と英語の看板がなく、一人ではとても来られないローカルさ。1泊500バーツだが清潔なので泊る。

 

宿から歩くと川沿いに大きなホテルが見えた。先ほど予約できなかったホテルだが、よく見ると既に廃業していた。この街には必要のないものだったのだろうか。腹が減ったので、その辺で食事を探す。ガバオライスが目に入ったので注文する。ここはインド系らしい。ちょっと辛めの味付けだが、イケル。

 

この街は湖を中心に出ているようだ。風景もなかなか良い。気が付けば今日は土曜日、大勢の家族連れが付近を楽しそうに散策している。湖を半周して向こう側へ行き、更に歩くと、立派な大仏を擁するお寺があったので、そこを参拝する。寺の中にはかなり古い建物も存在し、この街もかなりの歴史があることが分かる。物売りのおばあさんが流ちょうな英語で話しかけてきてビックリした。

 

今度は湖の北側を歩き宿に戻る。途中の繁華街はやはり漢字の看板が多い。そしてその外れには、これまたかなり大きな仏像が建てられており、思わず見上げる。ここには外国人などの姿も見られ、ちょっとした観光地になっている。それにしても誰がこんな仏像を建立したのだろうか。

 

実は問題が一つ発生していた。そろそろ着替えも尽きており、洗濯が必要になっているのだが、安い洗濯屋には出会っていなかった。宿の近くに洗濯工場?らしいところがあり、大量の洗濯物が干されていたので、そこを覗いていると、おばさんが英語で話しかけてきた。そして今日中に50バーツで洗濯して乾かしてあげる、というではないか。もう時刻は午後3時を過ぎていたが、急いで宿から洗濯物を持ってきて預けた。3時間後に取りに行くと、一応乾いている服が畳まれていて驚く。こんな料金でなぜできたのだろうか。

 

夜になってもう一度外へ出て、夕飯を探す。市場に辿り着くと、色々な食べ物を売っていて楽しい。卵焼きのようなものを買って帰る。田舎町はそこで食べるというより、買って帰るのが、基本だ。この小さな街の人々、外国人が多いとは思えないが、なぜかかなりフレンドリーで有り難い。

1 thought on “タイ中部横断の旅2018(7)小さな街 ローイエットで

  1. この横断の旅は私の北部からの定番ルートとほぼ重複します。ランプーンを自家用車で朝6,7時頃出発、ランパンまで南下してウタラヂットへ東進、ピサヌロークへ南下して東へペチャブンの山道を抜け午後3,4時頃コンケンに漬き一泊します。この山道は道路は良いがアップダウンや急カーブが多いです。翌朝ユックリ9時頃コンケンを立ちコラット方向へ南下後東進するとマハサラカム、ロイエット、ヤソトンから正午少し過ぎにアムナチャウンに至りますそこから北上すればムクダハン、南下すればウボン・ラチャタニで何れもメコン川を挟んでラオス国境になります。最近ピサヌロークを更に南下後東進すると平坦な道でヤソトンに行ける道路が整備されたので、コンケンに寄らず10時間ほど程で行ける様です。

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