チェンマイ滞在記2023その2(4)1 リス族の村の教会で

《チェンマイ滞在記2023その4》  2023年10月24₋10月29日

10月23日(月)再びプラーオへ

僅か3週間前に行ったばかりのプラーオへまた行くことになった。もう慣れたもので、バスターミナルまで歩いて行き、カオマンガイを食べてロットゥが来るのを待った。いつの間にはロットゥは来ており、すでにほぼ乗客が乗りこんだ後に行ったので、一緒に乗るはずの日本人がどこにいるか分からなかった。

途中でKさんに位置情報を入れて、前回同様2時間かからずにプラーオの街に入った。Kさんに迎えてもらい、家に寄る。その後市場を見学してからサムリ村へ移動した。Kさん宅のすぐ下に教会があった。今回はこの教会の改修完成記念の式典があるというのでやってきたわけだが、見ると前日から村の人々により準備が行われていた。リス族の村だがほぼ全員がキリスト教徒であり、教会の改修は悲願だったのだろう。

そこから坂道を登っていくと、上では食事の支度が進んでいた。ラープのようなものを包み、蒸しているのが面白い。今回はいつもの豚の他に牛も一頭捌いているのがちょっと不思議。実はキリスト教関係の儀式なので、牛豚を犠牲にする場面は見せられないと言われていた。クーラーボックスに入った牛の足が取り出されている。

そうこうしている内に、『こっちで夕飯を食べていけ』と声を掛けられ、いち早くご馳走を頂く。新鮮な豚肉が非常に美味い。Kさんの奥さんのお母さんが出てきて、歓迎の意を表してくれた。何だかとても暖かく、居心地が良い。その後Kさん宅に戻り、Kさんが用意してくれた焼き鳥にも手を出す。しかしKさん自身は用事があると言って、チェンマイへ行ってしまい、後の仕切りはUさんに委ねられた。そこへ村人から新鮮な牛肉の差し入りがあり、これは本当に美味かった。

今回のメンバーはチェンマイ在住の男性2人、留学中の女性1人、そして何と日本から著名なシンガー(昆虫好き)が参加。ちょうど雨も降り出して室内に移ると、彼は私でも知っている彼の持ち歌を歌ってくれた。するとなんとUさんがギターを弾いて、留学生が歌うという大胆な展開に。プロの前で歌うなどと思っていたが、実はかなり上手くてびっくり仰天。流石歌って踊れる大学院生!何とサプライズな夜となった。ただ雑魚寝ではなぜかあまり眠れなかった。

10月24日(火)教会の儀式

明るくなると起きて散歩に出た。既にメンバーの何人かは外に出ていた。昨日と同じ場所で朝早くから今日の昼の食事の用意が進んでいる。何とも好ましい光景だ。するとまた『朝ご飯はここで食え』と声が掛かり、朝からご馳走を頂く。食べ終わると薬缶からお茶が振舞われる。そうこうするうちに大勢のリス族が坂を下っていく。

式典は10時からと言われていたが、何だか早めに始まった。ここの神父(ベルギー人)が極めて流ちょうなリス語で挨拶したのには驚いた。その横には何と韓国から来た信者が3人ほど立っている。聞けば今回の改修費用はこの韓国の団体から出ているらしい。この山の中での宗教の国際性には何とも驚くばかりだ。今回特別に牛が犠牲になったのも彼らと関連があるのでは、と思ってしまった。

テープカットが終わり、皆が中に入った。神父の説教があり、その後はリス族信者による歌や踊りが続く。200人ぐらいが中におり、我々は遠慮して外からそれを眺めていた。1時間ぐらいで式典は終了し、食事となる。また坂の上のテントに戻り、ご馳走を頂く。何とも有難い限りだ。リス族の女性は日頃から民族衣装を着ているのだが、今日は若い子たちも着飾っている。

Kさんの車でプラーオに戻る。バスの時間まで、また市場を歩く。何とミアンを売っている人がいた。聞いてみたが、仲買人から購入しているようで、どこで作られているかは分からなかった。リス族など山岳民族は食べないが、タイ人は食べるらしい。その後ロットゥに留学生のNさんと乗り、チェンマイまで戻った。Nさんはもうすぐ1年の留学を終えて、帰国するそうだ。こんな経験は日本では絶対に出来ないだろう。

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