チェンマイ滞在記2023その2(5)1 ワット・ムーンサーンへ

《チェンマイ滞在記2023その4》  2023年10月30₋11月7日

10月30日(月)ワット・ムーンサーンへ

チェンマイ付近の歴史をもっと知りたい、とネット検索をしていると、インパール作戦の生き残り日本兵がチェンマイまで逃げてくると野戦病院があった、との記述に出会った。確かにミャンマー北部からタイへ脱出した、という話は、その昔シャン州のカローで『従軍看護師』の手紙を見せてもらった際、記述されていたので知っていたので、その野戦病院のあった場所を訪ねてみたくなる。

朝早く起きて、歩き出す。南門を抜けて行くと、そこは先日行ったシルバーテンプルだった。そのすぐ向こうに目的地、ワット・ムーンサーンに到着した。ただ門には英語表記などもなく、本当に着いたのか、不安になる。門の横にはスッタジットー美術館と書かれた精緻な建物があり、中には銀細工が置かれ、壁にはその歴史が銀で記されていた。

更に奥に入っていくと、日本兵戦没者慰霊碑があった。日の丸が見えたので分かった。その後ろの建物は資料館で、中には日本兵の遺品などもあるようだったが、朝8時前だったので、開いてはいなかった。その反対側にはランナー・タイヤイ様式の古い仏塔が見え、その向こうの大木と合わせて、日本兵のための野戦病院を見ていたのだな、となぜか感じてしまった。

そこからふらふらと横道を歩いて行く。前回滞在したい際に何度か行った粥屋まで30分ぐらい歩いて行ってみた。ところがいつの間にか人気店になっており、お客が外まで溢れていたので、残念ではあったがパスした。仕方なくお堀まで戻ると、前回の見慣れた街が登場する。懐かしいので歩いているとクラブサンドのある店があったので、そこで朝食を取る。その後馴染みの市場でフルーツを買い、チェンマイ最古の寺院、ワット・チェンマーンにお参りして帰る。

結構歩いて疲れてしまい、日中はずっと休息する。もうチェンマイに来てから1か月も過ぎ、疲れがピークに達しているようだ。夜も近所で済ませる。チャーハンのお供に、たまご豆腐のあんかけを頼むと、これが美味い。絶妙に疲れを癒してくれた。急に明日も出掛けようと思い立つ。

10月31日(火)ランパーンへ

今日は先日博物館の展示で見た、ランパーンの寺へ行ってみたいと思う。まずは近所でカオトームの朝食を頬張り、車を呼んでチェンマイ駅へ向かう。ランパーン行きの列車はこの時間だけ続けて2本ある。元々は遅い方の列車でよいと思っていたのだが、何と発車3分前に駅に着き、窓口で『ランパーン』と叫ぶと、『エアコン車の方がいいよ』と言われ、頷いた瞬間、駅員がタイ語で何かを放送した。何と私のために列車を止めてくれたので、驚きながら、小走りでホームまで行った。

乗り込むとすぐに出発した。指定席なので、何とかそこまで辿り着く。意外なほど乗客がいた。中にはこれに乗ってバンコクまで行く人もいるらしい(夜バンコクに着く)。ボロボロの車両ではなく、結構きれいな感じだった。これでもランパーンまで僅か50バーツだから安い。この30分後の列車は鈍行?で、遅い上ファンしかない。いや、エアコンはちょっと寒いのでファンの方が良かったかな。

途中は結構林の中を通り、トンネルもあった。まあ森林地帯を行く感じではなかったが、平原を行くでもない。1時間40分ほどでランパーン駅に着いた。鈍行だと2時間半かかるらしい。何とも古めかしい駅舎、駅前には機関車も置かれている。この街のシンボルは鳥のようだ。

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