チェンマイ滞在記2023その2(3)5 メーテン茶旅、そして日常へ 

今日はミアンから離れるが、しかし茶旅を続けることになった。チェンマイ市内から30分ほどで行けるメーテンへ。私は10年ほど前にリス族の村へ行き、茶摘み体験などをしたことがあったので、その村へ行くものと思っていたが、ケンサンのリサーチ力はそれを上回っており、全く知らない山の中へ車は入っていった。

ただそこも観光茶園であり、茶畑を見ながら景色の良いカフェでお茶を飲んだり、お土産を買ったりする場所であった。しかし茶畑をよく見ると、左側は如何にも烏龍茶用の茶葉を栽培するきれいな畑であるのに対して、右側はごわごわした感じの茶樹が植わっていた。こちらはアッサム種であった。

帰り際にオーナーを見付けたので、少し質問してみたら、やはりアッサムは紅茶、きれいな畑は烏龍茶であった。烏龍茶の方は90年代に台湾の支援で茶作りが始まった。アッサムの方はヨーロッパ人が茶樹を管理して紅茶作りを行っていたが、コロナ禍もあり、いま売りに出しているところだと言っていた。タイの茶業の世界も色々と変化しているようだ。カフェでお茶を飲んだが、同時に食べたケーキは今一つの味。この辺を改善できれば、もっとお客が呼び、発展するだろう。

昼過ぎにチェンマイに戻った。タイシルクを見に行きたいとの要望があったので、私は車を降りて、後はケンサンに任せた。ランチを食べていなかったので、久しぶりに洋食ランチを食べて、部屋に戻り、ゆっくりと休んだ。流石に5日間他人と旅をするのはかなり疲れてしまった。やっぱり茶旅は一人が良い、と思ってしまったが、今回の旅が成り立ったのは、参加メンバーのお陰だから、感謝しないといけない。

ということで、最後の晩餐はメンバーの希望を入れて、近所の人気店に行くことにした。ここはミシュランで星を取ったとかで、タイ人を中心に白人も沢山やってくる。しかも予約は受け付けない。午後5時開店前に店へ行ったが、既に20人ほどが座って待っていた。店が意外と広かったので、何とか席を確保して夕飯にすぐにありつくことが出来た。ただその料理は、並んでまで食べるほどのものだったのかは、味音痴の私には分からない。

10月20日(金)通常の生活へ

ミアンツアーのメンバーは朝の内に各自帰っていった。今日からはまた普段の生活に戻れるのかと思うとホッとする。あまり遠くへ行きたくないと体が訴え、久しぶりにカオソイメーサイへ。カオソイは前回食べたので、今回はカノムチーン・ナムギョウを食べてみる。安いが美味しいかと問われればちょっと微妙かな。

部屋に戻って歯を磨いていると、何故か洗面台の水の流れが良くない。何度か試してみると、完全に詰まってしまったので、1階のオフィスに行き、おばさんにその旨伝えたが、最初は『夜警備員が来たら修理させる』という。それでは困るとお願いすると、しぶしぶやってきて洗面台をチェックして、『これはちゃんと直さなければ』と言い、工具を持って再度やってきた。

寧ろお願いしたこちらが『おばさんに治せるのだろうか』と心配したが、実に慣れた手つきで、工具を操り、セメントで固めてパイプを交換する。そして『このパイプは明日の朝まで水を流すな』と言って帰っていく。やはり長年アパート経営をしている人は違うな、と思わず頷く。華人経営だから、無駄な出費も好まないところはよい。

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