《雲南茶葉古道をかじる茶旅2025》 2025年10月3₋12日
チェンマイで北タイの茶歴史を学んで3年になる。いよいよ雲南へも足を踏み入れるべきだろう。昨年末よりノービザになり、時期は整っている。今回は国慶節の連休に行くという暴挙に出たが、果たして結果はどうだろう。
10月3日(金)昆明でロシア人に会う
いつものように車を呼んで僅か20分でチェンマイ空港に着いた。既にWebチェックインも済んでいるので問題ないと思っていたら、何とスマホのチケットは使えないらしく、預け荷物もないのに、長い列の一番後ろに並ばされた。カウンターで聞くと、元々Webチェックインで送られてくるチケットはここでは使えないという。なーんなんだ。

それでも20分ほどでチケットを得て、イミグレを簡単にすり抜ける。チェンマイ空港は本当に良い。でも中国は国慶節だというのに、その割には観光でチェンマイに来る人は多くない。昆明行のフライトも、連休半ばということもあってか、若干空席が見られたのは、中国経済が余程悪いという証明だろうか。
フライトは僅か1時間半、それでも中国東方航空はレガシーキャリアであり、以前は必ず食事が出たと思うのだが、今回は何とドリンク一杯だけだった。そういえばネットで席を予約した際、非常に紛らわしい表示に騙されて、わざわざ3席の真ん中が予約されていたのには、自分で驚く。因みに急に気分が悪くなった乗客が出て、初めて「お医者さんはいませんか」とCAが声を掛ける場面にも遭遇した。幸い軽症だったようで、飛行機はそのまま昆明に着いた。出発も定刻10分まで、到着は20分前だった。

イミグレへ行くと、外国人と書かれたブースに係官はいなかった。勿論誰も並んでいない。全てのパスポート、と書かれたブースでようやく係官を見付けてパスポートを出すと、暇なのか中国語で色々と聞いてくる。そして入国スタンプを押したのに、パスポートを別の係官に渡してしまう。えー、と思っていると、その後ろの係官は「あなた、記者じゃないでしょ?」と聞いてきただけですぐに解放された。

昆明に来るのは調べてみると8年ぶりだった。今は地下鉄もあるようだが、昆明駅へ行くルートを案内所で確認すると、やはりバスだった。10年前に来た時は夜中に空港に着き、極寒の中をこのバスで駅へ向かったのを懐かしく思い出す。切符はどこで買うのかウロウロすると、係員が寄ってきて、機械を出してくる。こちらも支付宝を差し出すと25元取られ、チケットの紙が出てくる。

バスはすぐに満席になる。運転手をはじめ、喫煙者は恨めしそうに車内に入る。バスが動くとなんと車掌の女性、いやガイドさんが、雲南の紹介を始め、観光案内、物産紹介などをテキパキと行う。バスは2か所だけ止まり、3つ目で駅付近に終着した。40分ほどかかったろうか。

予約した宿へ行く途中、どうしても腹が減ってしまい、米線を食べる。路上にテーブルが出ており、皆そこで食べるのだが、気温20度で優しい風が吹き、あの暑かった東京、時々雨模様以外は30度のチェンマイと比べて格段に気持ちが良い。更には米線が何とも旨く、しかも僅か8元で幸せになれる。

予約した宿もそれなりにきれいで良い。ただ笑ってしまったのが、トイレで流すためのボタン(レバー)がどうしても見つからずに困る。実は半日探してようやく見つけたのは便器の下の方にちょっとだけ突き出たポッチ(センサー)だったのだが、今まで見たことが無い場所にあるので、困った人は多いのではないだろうか。なぜそこにあるのか、誰か教えて欲しかった。足を近づければ水は流れる。
































































































































