腹が減ったので近くのラーメン屋に入る。日曜日の11時頃、地元のお客が結構いる。店員はベトナム人かな、色々と親切に教えてくれる。和歌山ラーメンを食べてみると旨い。6年ほどまで和歌山に来て食べた時は、ちょっと脂っこいかな、という印象だったが、ここのスープはあっさりしていて美味い。
宿に戻り、荷物を引いて、南海和歌山駅へ行く。ここから特急の無料座席に乗り、新今宮で環状線に乗り換えて、大阪からは新快速で米原、そこから東海道線で大垣までスムーズに進む。正直週末の大阪は人が多過ぎて疲れてしまう。やはり和歌山は良かった、と感じてしまうのはさっき出会った中国人女性と一緒だ。
今回の旅、本当は紀伊田辺から三重方面へ向かい、名古屋まで辿り着く作戦を考えたのだが、やはり残念ながら交通が不便で、思う時間に名古屋に辿り着けないと分かったので、降りたことがない大垣で1泊することに変更して、このようなルートを辿ることとなった。
大垣駅で降りて、駅前の宿に入る。部屋で少し休んでいたが、夕方腹が減り、何故かまたとんかつ屋さんへ向かってしまう。ここでは素直に味噌カツ定食を頂く。名古屋名物、味噌カツ、ここでも美味しい。3日ぐらいならとんかつを食べ続けられる自信は付いた、かな。
6月17日(月)大垣から名古屋へ
今朝は宿で朝食を食べてから出掛ける。何となく大垣城へ。関ケ原の戦いでは、石田三成の本拠地だった場所。その敷地、天守閣をゆっくりと通り過ぎて、反対側の歴史資料館を見学する。ここで大垣の歴史を学ぶ。庭がきれいだった。そこから水路沿いに1㎞以上歩いて行くと『奥の細道 むすびの地』という表示がある。ここは芭蕉の奥の細道旅の終着地だった。至る所に芭蕉の句碑などが建っている。今でも俳句が盛んなのだろうか。
街の中を歩いていると本陣などの文字が沢山出てきた。ここは美濃路の大規模な宿場街だったらしい。今は、何となくゆったり、ひっそりとした佇まいがよい。ちょっと関ヶ原にも行ってみたかったが時間が無く、次回とした。大垣駅から電車に乗ると、30分ほどで名古屋駅に着いてしまう。その近さを実感する。
名古屋駅から乗り換えて千種駅で降りて、目的地まで歩く。茶心居さん、コロナ前まで何度もセミナーなどをさせて頂き、お世話になっていた。コロナ後私はオンラインに切り替えてしまい、こちらに伺う機会も無くなっていた。今回は折角なので連絡を取ると、以前支援して頂いていた方が集まってくれた。
ご飯は店主特製のカオマンガイとサラダ。非常にきれいにできており、本家タイを凌ぐ一品。食後には茶農家Sさんがお茶を淹れてくれ、ベトナム茶の話などで盛り上がる。そして久しぶりのIさんとも色々と話が出来た。世の中、知らない内に色々と変わっているんだな、と分かる。そういえば9年前の龍神村、このIさん、Sさんと一緒に行ったのだ。これもご縁だろうか。
あっという間に4時間以上が過ぎていき、Iさんの車で名古屋駅まで送ってもらった。帰り方を色々と考えていたのだが、ちょっと疲れてしまい、そのまま新幹線に乗ることにした。お昼もたらふく食べたのに、また腹が減りそうで、名古屋満載という名の駅弁を買い込む。天むす、エビフライ、アンスパ、名古屋コーチンの鶏飯という豪華なラインナップ。今回の旅もこの弁当のように盛沢山、色々とあったな、と思いながら噛みしめて食べる。