取り敢えず朝飯を食べることにして、いつもの華人食堂へ行き、ワンタンメンを食べる。安定の旨さだ。そしてもう一度付近の道に戻ると、10時を過ぎたのか何軒か開店していた。最初の一軒に聞くと、120バーツというので、面倒だからそこにしてみた。若いニーちゃんが髪を切ってくれるのだが、おしゃれな切り方で時間がかかる。
確かに日本の1000円床屋よりは余程丁寧かもしれない。因みに私は日本では690円しか払っていない。昼間のタイムサービスを利用しているのだが、それにしても安い。料金からすれば円安もあり、チェンマイも東京も変わらなくなってきている。物価が安いチェンマイが東京を抜いて行く、そんなことが現実になるのだろうか。
午後はゴルフの日本女子オープン初日を見ていた。NHKだと配信されるので有難い。思えば日本女子ゴルファーの活躍はすさまじい。ニュースでは渋野ばかりが取り上げられるが、古江や西郷、笹生に畑岡などアメリカで戦っている選手が増えた。そこに日本では、女王山下の前に竹田や岩井姉妹が加わり、常に面白い展開をみせている。
そういえば8月初旬に入居したのに、1か月後の家賃請求が無いことに気が付いた。こちらから言うのもなんだが、レセプションへ行ってみると、完全に忘れていたらしい。すぐに電気代などが計算され、支払いは終わったが、特に謝ることもなく、感謝することもない。やはりタイはそのような国なのだろう。
9月27日(金)新総裁
今朝は久しぶりに晴れ間があり、急いで洗濯して干した。何日ぶりに、太陽を見た思いだ。ようやくこれで雨季は終わると信じたかったが、事態は簡単ではなかった。まあ取り敢えず今日は良い日だ。ただ今度は太陽が出ると暑いと思ってしまうのが、人間のエゴというものだろう。
NHKを見ると、自民党総裁選を中継していた。石破と高市の決選投票となっていた。オールドメディアの予想は外れてしまったらしい。これで高市が勝てば、日本初の女性総理誕生となり、いい悪いは別として、日本に新しい風が吹くのでは、と期待されたが、最後のその期待は見事に打ち砕かれて終わった。まあ、これで全てが終わる、ということもなさそうではあるが、メディアも政治も、そして我々は変わることは出来ないのだろう。
夕方配信でU-20サッカーアジア選手権予選を見た。日本対ミャンマー、結果は最初から分かっているようなものだが、ミャンマーということもあり、ちょっと見てみた。今はどの年代でも日本チームが強いと思われており、この試合もそうではあったが、何となく日本に慢心があるのでは、と思えた。一方ミャンマーの選手は、どんな思いでサッカーをしているのだろうか、と考えてしまう。
10月1日(火)モスク
ここ数日また雨だった。そしていよいよチェンマイにも洪水が押し寄せてきた、らしい。私の周辺は相変わらず水が無いので、実感はない。ただ数日間ひたすら原稿と格闘して、締め切りに備えている間に、ピン川方面が崩壊してしまったという。川沿いの店舗、民家が床上浸水している。さすがのチェンマイ人たちも『生まれてから初めて見る光景だ』と肩を落としていた。
雨の間に食事を取り、買い物をしている。いつもの道を逆方向から歩いていると、突然モスクが見えた。これまで何度も通っていたのに気が付かなかった。ただ近所でヒジャブを被った女性が牛肉麺屋をやっている理由が突如わかったような気がする。そういう目で見てみると、この通りはイスラム系が多いのかもしれない。