香港・深圳茶旅2023(3)ホンハムから上環へ

近所を見ていると、すき家や丸亀製麺が出店しているが、中国系銀行の支店も多く、この周辺は中国人観光客が来る場所だとよくわかる。昼は旧知のIさんと会うことになっていたので、ふらふら歩いてみる。飲食店が並ぶ一角に小さな上海ラーメン屋があった。何とも懐かしい醤油味のラーメンが食べられた。Iさんが広東語で注文したが、店主は我々が日本人だと分かり、普通話で返してくる。

Iさんが病気だと聞いていたので様子を見に来たわけだが、思いの外元気そうでよかった。積もる話はさておき、歴史話などをするために隣のお茶屋に移動した。若者向けのカフェだが、何と奥には座敷がある。そこに座り込んで2時間も話し込んでしまう。店側にとっては迷惑な客だったろうが、こちらは楽しく過ごす。

そこから香港島に渡るため、歩いてフェリー乗り場へ行く。いつもはスターフェリーに乗るのだが、今回は時間がなさそうなので、ホンハム-北角間を渡る。この路線は夜が早いので、今乗るしかない。料金はスターフェリーと比べれば高い。観光用は政府の補助が出ているのだろうか。何の感慨もなく、僅か10分で北角に着く。

北角の海鮮市場を抜けると、高層ビル街となる。その合間に懐かしい新光劇院があった。広東オペラを上演する劇場で、25年前に一度見た記憶があるが、あまりに長いので、その後は行かなくなった。今やっている演目は『毛沢東と四人組』らしい。お客は入っているだろうか。昔ここ北角の山の上に住んでいたが、下に降りてくることはあまりなかった。

MTRに乗って上環まで行く。ここには行きたい茶荘があったが、残念ながら待ち合わせの時間となってしまい、次回に持ち越した。待ち合わせたトミーとカフェに入る。そして私の懸案となっている、中国移動のシムカードの接続をお願いした。いつもは簡単にやってしまう彼が苦戦しており、広東語で中国移動に電話して1時間もかけて何とか繋がった。一体これはどういう状況なのか、私にはさっぱり分からないが、とにかく感謝しかない。

ちょうどその作業中、約束していたOさんが店の前を通りかかる。慌てて捕まえてそのまま一緒に作業を待つ。それから場所を老舗レストランへ移動して、夕飯を食べた。この店に来るのは恐らく10数年ぶり。トミーも『こういう店は来ないんだよな』と言いながら結構食べている。伝統的な広東料理というのだろうか。腹一杯食べて眠くなりながら、地下鉄で宿に戻る。

5月7日(日)深圳入国で体験したこと

今朝は9時からオンラインがあるので、早めに朝食を取る。何となく雑ではあるが、まあ満足できる食べ物だった。部屋に帰り、コーヒーを淹れ、ハーバーを眺めながら時間まで過ごす。オンラインは特に問題もなく、11時には終了する。それから急いで荷物を詰めてチェックアウトして、MTRに乗り、深圳を目指した。

九龍塘で乗り換える。昔は九龍鉄道と言っていたが、今やここもMTR。羅湖まで一体何度この鉄道に乗ったことだろう。ここは特に変わりはない。ただ本日は羅湖ではなく、落馬洲へ向かうため、上水でまた乗り換える。落馬洲にはバスで何度も行ったことがあるが、鉄道で行くのは初めて。

落馬洲駅で香港出境。これは簡単に進む。そこで係員に『中国ビザを取るオフィスはこの先にあるか』と聞くと、あるというので進んでいく。今日は日曜日だからか、人はかなり多い。少し行くと行列が出来ている。何と健康チェックがあった。健康カードを書くのかと探すと、皆がスマホに目をやっている。スマホでスキャンしたQRコードを読み込み、それに打ち込むらしいがよく分からない。

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