《広東客家茶旅》 2025年7月7日‐15日
台北に滞在しているが、中抜けして香港へ出た。目的地は広東省梅州。もう6‐7年前から行きたくて仕方がなかった場所。コロナを経て今回ようやくたどり着いた客家の里。果たして客家はどんなお茶を作り、どんなお茶を飲んでいるのか。台北で難を逃れた台風がまさかのV字旋回で広東へ。
7月7日(月)香港 九龍城で
香港空港でもスムーズに入境した。まずはシムカードを手に入れる必要がある。前回(2年前)ここで失敗し、実名登録が出来ずに繋がらなかった苦い思い出があり、何とか二の舞を避けようと店を探してみたが、やはりセブンしかなかった。仕方なく入り、シムカードが欲しいというと、シムが渡され、「手続きが分からないなら向こうにいる担当がサポートする」と言い、その女性があっという間に登録を完了して、使えるようになった。やはりトラブルが多かったんだな、と分かる。98香港ドルで中国と香港で使えるというのは便利だ。

空港バスで尖沙咀に向かった。バスは快適に走り、天気はすごく良い(暑い)。約1時間でネーザンロードに着き、降りた。今日の宿はペニンシュラーの裏なのですぐに到着したのだが、何とチェックインに大行列が出来ていた。午後2時前から30分以上かかってようやく部屋まで辿り着く。部屋は古びているが、まあ仕方がない。立地が良いのでお客が押し寄せている感じだ。



すぐに外へ出た。近所の茶餐庁で噂の叉焼丼を食べようと思い探してみると、何と市場の跡地?にフードコートのような場所が出来ていて、色々好きなものを選んで食べられる。まあ立地上観光客向けだとも思うが、意外と地元民も食べている。私も慣れない広東語で叉焼飯と凍檸茶を注文し、頬張る。ちょっとは気分が出て良かったが、私がなぜ昔から叉焼飯を食べなかったのがよく分かった。米が合わないのだ。


そこから歴史博物館まで歩こうとしたが、あまりの暑さに途中でバテテしまった。ちょうど銀行の手続きが必要だったので、中へ入ると涼しい。だが非常に混んでおり、何と1時間も待つハメになってしまった。おまけにその手続きは元々不要だと分かり、本当に避暑のための滞在となってしまう。
気を取り直して博物館まで歩き、何とか中へ入る。ここは8年ぶり。残念ながら昔の面影はまるでなく、香港の歴史に関する展示はほぼ無くなっていた。代わりに展示されていたのは偉大なる中国史。何となく中国内の博物館と似ている感じとなっており、そそくさと退散した。香港の現状を垣間見た思いだ。

一度宿に戻り、疲れを癒す。しかしこの暑さは異常だろう。夕方MTRに乗って九龍城へ向かう。さすがに5時台になり少し暑さが和らいでいた。九龍城付近も少しずつ変化があり、店なども代わっていた。昔よく行った茶荘も場所が少し変わっており、老板もいなくて店員は追い出さんばかりの対応でちょっと残念だった。

時間が余ったので九龍城公園を歩いていると、今年大ヒットした映画のセットを再現した場所があり、係員が「今ならすぐに入れるから見て行って」と整理券をくれた。この映画、私も東京で見たのだが、最近目が弱くなっており、アクション物は見ていられなくて困った。だが日本人でこのセットを目当てにわざわざ香港まで来る人がいると聞いており、一応チラッと覗いてみた。午後7時までやっているのは素晴らしい。それから公園を散策していたら、やはり汗をかいてしまった。



夜7時半、楽口福というレストランへ行く。ここもあの映画のロケ地らしく、雰囲気は良い。今晩は先週台南でマンゴーを一緒に食べたメンバーと再会した。先週も潮州の話しで盛り上がっており、この場所が設定されたようだ。だが映画のヒットで日本語メニューなども出来ていたにもかかわらず、お客さんは多くなかった。この辺のギャップが良く分からない。1954年創業のこのお店。ちゃんと工夫茶が出てきて嬉しい。滷味も美味しく、魚も美味なのになぜお客がいないのか。台南に引き続き、楽しい夜を過ごす。








































































































































