車に1時間乗り、河源市内に戻る。今朝チェックアウトした宿にまたチェックインする。全く同じ部屋にまた入る。安定感が良い。夜は陳さんが魚生を食べに連れて行ってくれた。潮汕地区では生の魚を食べると知っていたが、まさか客家地区でも食べるとは驚きだった。勿論あちらは海の魚、こちらは川魚の違いはある。

店はかなり繁盛しており、地元民が普通に刺身を食べている様子が分かる。我々のテーブルにもすごい量の魚(一匹分)が乗せられる。魚は非常にしまっている。そこに生姜やピーナッツ、ゴマなどをかけ、最後に茶油を垂らして食べると旨い。勿論醤油とわさびで食べても良いというので、驚くほどの量を食べてしまった。これは良い経験だった。



7月13日(日)深圳経由香港へ
河源最後の朝。宿でご飯を食べてから散歩に出た。ここに来てからずっと陳さんにお世話になっており、最後は一人で歩きたかった。街中なので大きな公園を目指した。朝は幾分爽やかだった。公園はかなり広く、朝からマイクで歌っている人々がいた。多くの塑像が置かれているのが目を惹く。

宿に帰る前にコンビニに寄った。何気なく店に入り、ポカリを持ってレジへ行ったが、誰もいなかった。レジ台には自動レジが置かれていたので、何とか微信で決済した。さあ、宿へ帰ろうとドアを押したが開かない。何度やってもダメ。狭い店中を探したが店員はどこにもいない。どうすればよいか分からず焦ったが、自動レジに呼び出し機能があり、ちゃんと人が話し始めた。何と店を出るには微信でQRコードをスキャンする必要があったのだ。まさかこんな仕掛けとは思わず、本当に焦ってしまった。無人店舗、店のドアに注意書き位貼って欲しい。

宿を出て車を呼び、駅へ行く。もう慣れたもので何の心配もなく高鉄に乗れる。深圳北駅まで約1時間。行きは直通だったが、帰りは羅湖に寄るため、ここで下車する。深圳の地下鉄網は発展し過ぎて、どれに乗るか迷う。何とか乗り換えて羅湖まで30分ほどかかる。腹は減っていないので、そのまま茶葉世界に入っていく。


鳳凰単叢の李さんとの約束時間には少し早かった。ちょっとフラフラしていたら、何と旧知の春桃と出会った。台湾茶の店はもう息子夫婦に譲ったと聞いていたが、この日は店に彼女しかなかったので、昔話をした。ところが私が梅州、河源で客家茶の歴史を見てきたというと彼女は「私の祖籍は河源。私の一族はそこから江西に移動した客家」というではないか。知り合ってから25年も経っているのに、実は何も知らなかった。次回チャンスがあれば、彼女の故郷へ行ってみたい。

李さんの店へ行き、鳳凰単叢を購入する。3月に一度来て持って帰った宋種という単叢がとても評判がよく、また買いに来たわけだ。ちょうど常連客がやってきて、お茶を飲みながら一緒に話をした。お茶だけでなく、日本への興味も相当あるようで、話があちこちに飛んでいく。その合間を縫って何とかお茶を購入したのだが、その支払いに支付宝を使ったところ、香港に渡ってから、支払いが出来ていないと連絡があり焦る。それでも何とか支払いが出来て信用を保てた。これも微信のお陰だった。

日曜日の夕方、羅湖には香港へ帰る人々が多くいた。それでも以前に比べれば入出境はそれほど混んではいなかった。それでも香港側の羅湖駅には乗車を待つ人が大勢いたので、今回は奮発して頭等車に乗り込み、何とか席を確保した。次の上水駅では頭等も立っている人がかなり出た。やはり週末は混んでいる。

慣れ親しんでいるKCR(現在はMTR)だが、今日の宿がある湾仔へ行くにはどこで乗り換えるのか思い出せず、GoogleMapに頼る。すると思いもかけないルートが出てきた。何とこのまま乗っていれば湾仔に着き、予約した宿まで駅から歩いて数分だというのだ。調べてみると湾仔のコンベンションセンターに駅が出来ていて、羅湖からホンハム、そしてハーバーを渡って湾仔、金鐘が終点となっていた。これには驚くしかない。





























































































































