熊本・福岡茶旅2023(4) 博多の日本茶カフェ

外へ出るとかなり強い雨になっていた。歩けないので博多駅まで戻り、地下鉄に乗る。この路線、以前は見たことがない。コロナ中に開設された新路線。この線の開通によって、博多駅まで出るのが非常に便利になったとの声を聴いた。私はこれで渡辺通を目指す。今日は日本茶カフェでYさんと待ち合わせ。

ビルの2階、看板が無ければ通り過ぎてしまうようなところにそのカフェはあった。店主のIさんとは以前一度会ったことがある。そのカフェが最近人気だと聞き、訪ねてみたのだが、カウンターとテーブル合わせて8人を相手にIさんは一人でお茶を淹れている。それも冷たいお茶から淹れ方を変えて4煎ぐらいまで、様々な茶の魅力を見せ、解説してお客を楽しませている。

これは新しいスタイルの日本茶カフェだ。お客も台湾人が来ると、すぐに中国版のガイドブックなどを出してこの店のスタイル、システムを知らせて、あまり違和感なく対応している。これならお茶に興味のある外国人もやってくるのだろう。どうしても質問したければ、Google翻訳なども使える。お茶は静岡辺りの煎茶が多く、ちょっと意外だったが、自分が良いと思う茶を選んだ結果、というから、地域ではなくこだわりで選ぶ時代なのだろう。

2時間もお店にいた。お茶を飲んですっきりして宿へ戻ると腹が減る。近所にその昔行った店があったので、覗いてみるとおやじさんが一人で営業していた。ちょっと昭和感がある店なのか、フランス人カップルがかつ丼を食べていた。こんなところまでインバウンドはやってくるのか、と驚く。私もかつ丼とうどんのセットを食べて何となく昔を懐かしむ。

宿はちょっと面白い。部屋には洗面台しかなく、トイレは各階共用。最近トイレが近いのでちょっと心配したが、あまり人と会うこともない。シャワーは1階に行かないと浴びられない。1階のカフェ部分には本も置かれていて、コーヒーを飲む人、待ち合わせの人などがいる。スタッフは親切でよい。夜は大きめのベッドに横たわり、本を読んだり、テレビを見て過ごす。最近博多も宿代の値上がりが激しい中、駅にも近くちょっと助かる。

12月15日(金)東京へ

朝はさわやかに目覚め、外へ出た。目指すは以前小倉で行ったことがある「資さんうどん」。何と近くには以前訪ねた聖一国師ゆかりの承天寺などがあり、思わず寄り道。朝飯は肉うどんセットを食べて満足。どうも博多に来るとうどんばかり食べてしまうのは、やはり聖一国師のお陰だろうか。更に散歩を続けて、聖福寺界隈を歩く。何だか得した気分の朝。

午前に宿をチェックアウトしたが、フライトまで時間があったので、あまり歩いたことがなく地域に足が向く。さっき朝飯食べたのに、なぜか650円の定食に目を引かれ、早めのランチを食べる。チキ南メンチ定食、チキン南蛮とメンチカツのセットを頂く。コスパはいいのだが、何となくカレーのにおい?味?があるような。何と隣はインド料理屋で、しかも厨房を覗くとインド系の人が料理している。あれ、厨房を共有しているのだろうか。

最後に博多塀のある楽水園を通り、宿で荷物をピックアップ。博多駅から地下鉄に乗れば、すぐに空港に着いてしまうのは、何とも有難い。今回は珍しく、スカイマークに乗る。チェックインカウンターが分からずまごまごする。今やカウンターへ行く人は多くはない。土産に明太子を買おうと思ったが、何となく止めてしまい、後で後悔する。

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