静岡茶旅2024(2)初めて久能山へ登る

2月17日(土)久能山へ

今日は朝チェックアウトして、荷物を置いて、駅の南にあるバス停に向かった。そこに着くとちょうどバスが来たので思わず乗り込んで終点まで進む。そこでバスを乗り換え、目的地に向かうはずだったが、ふと向こうを見ると海が広がっていた。思わず太平洋を仰ぎ、バスに乗らず歩いて行くことに決めた。

海岸に降りると、雲から光が少しだけ見えた。これはいい、と更に歩くと、ものすごい強風が吹いてきて、歩くのさえ困難になる。海岸線のところどころ分断され、何とか道路に這い上がっても途中が工事中で、歩を進めるのが困難で困る。なぜ私は海に出てしまったのだろう。大人しくバスを待てば、こんな苦労はなかったろうに、と後悔する。

30分ほど歩き、何とか久能山の手前まで来て、ついに後から来たバスに抜かれてしまった。何とか久能山下までやってきてGoogle Mapで見ると、東照宮まで徒歩4分と書かれている。ところが実際は、ものすごい数の階段があり、東照宮ははるか上を見上げなければならない。既にかなり歩いているので疲れを覚える中、ゆらゆらと石段を登る。中高校生は石段を駆け上がり、軽々と私を追い抜いて行く。それにしても急な坂で、この城を攻めるのは大変だろうと噛みしめる。

週末でもあり、上まで行くと観光客がかなりいた。河津桜がきれいに咲いている。狭い山の上にかなり建物が詰め込まれている感じだ。本宮まで行くと、ちょうど商工会の人々が集団で祈祷を受けていて、一般客は一部排除されていた。こういうのはどうなんだろうか。博物館もあるので見てみる。ビデオで日光東照宮との対象などを見ることは出来た。家康は久能山に埋められているという。ヨーロッパの珍しい時計もある。

ここからまた歩いて石段を下り、バスを探して乗るのはあまりにも大変だった。するとロープウエイの文字が目に入る。行ってみるとちょうど日本平に行くロープウエイが出る所で、700円払ってそれに乗り込む。私は高い所も嫌いだし、料金も高いのだが、脚がもう前に出ないので、それで行く。僅か数分で向こうへ渡る。ここから敵が攻めるのも無理だな、と感じる。

日本平、良く名前は聞くがここだったのか。観光客が蛇口をひねってみかんジュースを出していた。私はここには用事がないのでバスに乗り込む。バスが出るとすぐに公園のようなところに河津桜が咲いており、屋台が出ていた。更に行くと立派なホテルがあった。ここは見晴らしがよさそうだ。そこからバスは下っていき、40分ほどで静岡駅まで戻ってきた。

宿で荷物を取り、駅まで歩いて電車に乗る。これから掛川へ行く。もう慣れたルートだ。駅近くの宿にチェックインするが、静岡駅近くと同じ系列なのに、全く違う感じの宿(昔のビジネスホテル)に戸惑う。すぐに外へ出る。ちょっと歩くと立派な掛川城が目に入る。その近くには先日コラムを書いた山田治郎蔵の石碑が建っている。

報徳社の図書館の向かいに掛川市の図書館があり、そこで資料を探す。やはり掛川、お茶関連の書籍は1つに纏められていて、見付けやすい。掛川の郷土史関連もあり、有り難い。2時間ほど調べものしていると疲れが出てきたので、宿へ戻る。この宿にも無料のカレーが置いてあったので、それを頂き夕飯の代わりにする。このカレーが思いの外美味しく、好感度がかなり上がる。夜はゆっくりと休む。

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