北京・天津旅2024(2)天津へ向かう

すぐに気分を変えるため外へ出た。気温は零下だがそれほど寒さを感じない。東直門までフラフラ歩いて行くと、路肩に雪が積まれている。その横には大型マンションが建設中だが、このエリアなら相当の値段になるだろう。現在の中国不動産の状況を考えると、果たしてこれは売れるのだろうか、とちょっと心配になる。

2号線に乗り、北京駅へ向かった。地上へ出ようとすると、人が多くて進めない。よく見ると検問があり、身分証の提示を求められて、機械でチェックしている。私はどうするのかと取り敢えずパスポートを出したら、そのまま通されて地上に出た。実に久しぶりの北京駅だった。切符売場までの距離が長い。

ようやく中に入り、温まる。昔の切符売場は長蛇の列で、しかも一人ずつの交渉?が長いので、列はいつになっても流れず、窓口に客が殺到するような状況もあった。だが今は違う。薄暗かった室内は明るくなり、列も短い。殆どの人がネットで購入し、ここに来るのは訳ありの人か、外国人ぐらいだろう。外国人旅行者はかなり少ないはずだから、列は短くて当然だ。10分もかからず順番が回ってきて、切符も簡単に買える。天津行は南駅から出るが、ここで切符が変えるのは有難い。そして現金が使えたのは、何とも嬉しい。

北京駅から建国門まで歩く。昔は何度も歩いた道だが、何だか思い出せない。建国門には15年ほど前に住んでいた家がある。そこを見上げると昔のままだった。その近辺もコロナ前とあまり変わってはいない。更に亮馬橋まで戻り、好運街へ向かう。25年ほど前、この辺に住んでいた。その公寓はまだ名前はそのままだったが、当時の日本人村は全く無くなったようだ。

好運街は15年位前に出来たと思うが、以前は日本人街のようだった気がする。今も居酒屋や和食系は多いが、オーナーは中国人に変わっているのかもしれない。その一番端にある山西料理の店に入った。今晩は北京在住のHさんと会うことになっていた。Hさんと会うのは初めてだが、実は彼の奥さんは15年位前から知っている。しかも驚いたことに、Hさんはうちの奥さんの高校同期だという。そんなご縁もあるんだな、と。

Hさんは中国ビジネスのプロだが、北京に住み始めたのはここ3年ほどらしい。だから奥さんと会ってもご主人の姿を見ることはなかった、ということか。ここの鍋は美味しかった。特に肉団子、そしてスープが美味い。留学時代の話をしながら、食べていると、昔とは隔世の感がある。ご馳走になってしまったが、楽しい夜だった。帰りも歩いて宿へ戻る。途中に京城大廈が聳え立っていた。懐かしい。

1月19日(金)天津へ

朝早く起きて朝食を食べる。それからゆっくりして宿を出る。今日は天津へ向かう。天津行列車は基本的に南駅から出る。三元橋から南駅まで行くのはちょっと面倒だ。10号線でかなり走り、そこから4号線に乗り換える。まあ、1時間はかかる。運よく座れたので、何となく寝ていけた。以前に比べて出勤ラッシュも少し収まっているようだ。

南駅は久しぶりだった。時間が余ったのでちょっと歩き回ったが、実に広い。吉野家などの食堂も充実している。天津行は専用ゲートがあり、シャトルのような感じで15₋20分に一本出ている。私が乗った電車はそれほど混んでいなかったので、ゆったりと座っていけてよかった。まあ時速300㎞で僅か40分程度なので、外を見ていたら着いてしまった。なぜか車内の動画広告がお茶関連だった。

外へ出ると地下鉄の表示がある。コロナ前と比べて路線が増えているように感じられる。待ち合わせ場所を指定されていたので、その指示通りの路線を探す。天津も切符は基本スマホ決済。私は自販機でQR決済。北京と違い身分証をかざす必要はなく、すぐに買えたのは助かった。時間帯の問題なのか、天候が寒すぎるのか、天津駅も地下鉄も人は多くない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です