佐賀・福岡茶旅2024(5)佐賀をフラフラ、そして初めての柳川へ

昼を過ぎていたので、慌てて近所の食堂を検索したら、何と県庁の地下に案内された。既にランチは売り切れていたが、何とかハンバーグの食事にはありつく。昔の社員食堂をちょっと思い出したが、今やだれでも利用できる場所。役所の打ち合わせの人々が場所を取り、会議の準備を始める。

午後もフラフラとする。佐賀の街をこんなにゆっくりと歩いたことはない。県庁の裏から佐賀城を目指す。二の丸跡へ来ると、鍋島直正の立派な像が聳え立つ。天気が良いので映える。その横の門から中に入ると、本丸歴史資料館があった。何と入場無料。靴を脱いで上がると、思ったよりはるかに素晴らしい展示の数々。幕末のパリ万博に佐野常民を団長に、野中元右衛門らが参加した話などもちゃんと展示されている。素晴らしい。

そこから堀沿いを歩くと、副島種臣生誕地の碑が建っている。更に歩いて行くと龍造寺隆信、大木喬任などの生誕記念碑、官軍墓地などが次々に現れる。佐賀市内は歴史散歩に適している。長崎街道は何度か歩いているが、やはり楽しい。今回はシュガーロードとの関連にも関心を持つ。そしてOさんのお店まで行き、お茶を買って帰る。

夕飯はカレー専門店と書かれた店でロースカツカレーを食べる。本当は佐賀牛カレーを食べるつもりで入ったのだが、何だかロースカツが食べたい気分になる。何とも分量が多くて、腹が特大に膨れた。店で食べている人よりデリバーの方が頻繁に出入りしている。今時はこんなものだろうか。

3月9日(土)柳川へ

朝ご飯を食べて、駅でぼうろを買って、バスターミナルへ横移動。今日は柳川へ行ってみる。何と電車で行くとかなりの回り道になり、逆にバスだと1本で簡単に着くらしい。バスに乗ると、どうやら先日降りた佐賀空港の近くなのだと分かる。完全なローカルバスで、観光客などいない。

ローカルな道を約1時間走り、柳川駅に着いた。予約した宿に荷物を置き、観光案内所で地図を貰い、だいたいの観光地を把握した。そして初めての柳川を歩きだす。すぐ川が流れており、舟遊びの観光客を乗せて走っていく。まだ寒い時期だとは思うが、今日は日差しが暖かい。船頭さんの声がいい。

川沿いに公文書館があった。お雛様を飾っているというので中に入ると、ふときいてみたいことが出来た。係の人に聞いてみたが、よく分からないとのことで、上司の人まで出てきて説明してくれた。突然なのに、この対応は実に有り難い。もう少し勉強してから来れば、もっと聞けたかもしれない。

川沿いを歩いて行くと、田中吉政という名が出て来る。柳川の武将といえば立花宗茂だが、その後は田中吉政がここを築いたらしい。関ケ原の戦い後、石田三成を捕らえたのはこの吉政だったらしい。立派な像も建っている。日吉神社まで来ると、大きなおかめに迎えられた。婚礼用の写真を和装で撮るカップルが初々しい。

柳川の古い町並みを残すエリアに入ると、北原白秋の生家など古い建物が多く残されており、土曜日ということもあり、観光客が多い。私は観光案内所で聞いた柳川のグルメ、和牛ステーキのせカレーを食べるために、清柳食堂へ向かった。ここは有名店らしく、観光客も多く、お店の人も慣れた感じの案内だった。牛すじを煮込んだカレー、かなり濃厚で旨い。

柳川藩主立花邸(御花)に行ってみる。かなりいい感じの洋風建築で、中を見学するのが楽しみだったが、何と今日は結婚式使用のため、入ることは出来ないという。週末で観光客が多い時に、いや週末は結婚式も多いだろうから、かなりの確率で見学不可なのだろう。何となく納得できない感がある。そして何よりトイレは中にしかなく、入れない。何と1㎞も離れた観光案内所まで行かないとトイレにも入れないとは。観光地でこれはないだろう、と驚いた。

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