チェンマイ滞在記2023その2(6)4 アカ族の現代的な結婚式

そこから車で少し行くと教会の施設があった。今日はここで結婚式がある。既に施設の外にはたくさんの人が集まっており、奥さんとお母さんは、民族衣装を着たアカ族の親族を見付けて、抱き合ってすごく喜んでいる。今日は普段出歩かないお母さんのために、ここに来たのだとよく分かった。

それにしても現代的な雰囲気の結婚式で、山岳民族的な要素は少なかったと思う。当たり前だが、今の若者が好みそうな演出、式も日本の結婚式とそんな違和感がない。食事も所謂タイ中華で、民族色は特になかった。時間的も意外とあっさり終了する。これからは伝統的な村の結婚式ではなく、都会で式を挙げ、タイ人らと同じようになっていくのだろうと強く感じる。こういうのが『同化』ということだろうかと思ったが、まあそれでよいのかもしれない。外にアカ族の大ブランコがあり、子供たちが楽しそうに乗っていた。

チェンラーイの有名なカフェがあるというので、帰りに寄ってみる。入場料が60バーツ掛かるが、ドリンクを飲めばほぼ無料な感じ。何といっても植物がふんだんに植えられ、如何にもインスタ映えする演出のある園内。外国人を含めて実に多くの観光客が訪れていた。こういう観光スポットがどんどんできているタイ。帰りも3時間かかったが、チェンマイまで送ってもらったので、楽に戻り、あまり疲れはない。

11月19日(日)Sさん登場

先日静岡でお世話になったSさんがチェンマイにやってきた。彼女は旅行者ではなく、何と留学生として1年滞在予定だという。既に住居と車の手配を終え、さっそうと車を運転してやってきたので驚いた。誰とでも仲良くなれる、すぐにサポートしてくれる人が見付けられる、実に羨ましい人だった。

車でちょっと郊外へ行く。そこにはSさんがお世話になっている人の実家があり、そこで食事をした。その際、東京へ帰るフライトチケットの印刷をする必要性を思い出し、尋ねてみると、『この家で印刷すればよい』と言われ、プリンターを動かしてみるも、なぜかできなかった。ここからSさんの機動力が発揮され、大きな道路沿いにコピー屋があるとの情報で、その店へ行ってみたが、閉まっていた。

実はそのすぐ横にセラドン焼きの店があり、Sさんは常連であるかのように入っていき、印刷を頼んでいる。店員も親身になってくれたが、印刷は実現せず。その間セラドン焼きを眺めていたが、家で使いたいようなカップや皿が並んでおり、如何にも日本人好みだった。ガレージセールのようなお値打ち品もあった。

仕方なくセントラルデパートへ行く。ここにSさんの知り合いがやっている印刷ショップがあった。何という幅広いネットワーク、僅か30バーツでついに印刷が完了した。今はスマホ表示の時代、印刷は流行らないようだ。ついでにユニクロへ行き、極寒北京用にウルトラライトダウンなど冬服も買い込み、任務完了。

最後に自然に囲まれたおしゃれなカフェで、心地よい風に吹かれながらお茶を飲み、久しぶりに濃厚なチョコレートケーキを食べる。チェンマイに住んでいても、こういうカフェに入ることはない私。これもひとえにSさんのお陰。チェンマイに来てくれたことに感謝だ。もう少し早く来てくれればよかったのに。

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