バンコク滞在記2023その3(2)老舗茶荘と老舗レストラン

午後バスに乗ってヤワラーへ向かった。ヤラワーの老舗茶荘林銘記は前回も訪ねたが、更に話を聞こうと出掛ける。ちょうど5代目のMaccoはその日だけ店にいるというので、ご縁を感じる。彼は一族についてかなり調べていたので、その辺を中心にその歴史の解明に取り組んだ。やはり興味深い話がいくつも出て来る。よく見ると隣の店は、あのタイ茶で有名な会社。聞いてみれば、やはり一族が経営していた。その先の林明記も同族だった。ヤワラーの歴史も少しずつ解明されていく。

帰りにヤワラーで鴨肉麺を食べる。昔よく行った店を探したが無くなっており、その横に新しい店が出来ていた。若い人がやっており、清潔感のある店だったが、英語も華語も通じなかった。料金も随分と高くなっており、観光客料金のようだった。帰りはまだ雨季のためか、雨模様となり、急ぎ足で帰る。

9月19日(水)昔の名店へ

午前中バスに乗り、シーロムへ向かった。ここからBTSに乗るため、サラディーン駅へ上がると、ローソンやヤマザキパンがお出迎えしてくれる。更にはエキナカスーパーまでできていて、ちょっと風景が変わっている。いよいよバンコクにも時間を惜しんで買い物する時代が来たのだろうか。

そこから川向うまで行く。川を渡ってすぐ、クルントンブリー駅で降りる。ここは10年位前に何度か来たことがあるが、実にご無沙汰だ。ここで後輩のUさんと待ち合わせた。バンコクの潮州料理探しをお願いしたのだ。ここからタクシーで10分ぐらい走っていく。随分と不便なところにあるのだな。

広い道からちょっと入った、こぎれいなアパート群のような場所にその店はあった。ただ隣は工事しており、営業しているのかと思うほど存在感が無かった。客もいなかった。ウォンリーと言えば、10数年以上前にバンコクに住んでいた人ならだれでも知っていると言われたスリオンの名店だったが、再開発でその場所を追われた後、ここに移ってきたらしい。店を懐かしむ人々もさすがに足が遠のくほどに遠かった。

ゴーヤースープや内臓揚げ、豆腐など、どれも普通に美味しい。お粥を頼むと白がゆが出て来る。これって、タイの居酒屋、カオトーム屋のようなものだ。外の工事はうるさかったが、店の拡張工事らしい。帰りがけにオーナー夫妻に出会った。奥さんが簡単な日本語を話し、後は華語になる。やはり潮州系の一族だった。昔は日本人も良く来たよ、と懐かしそうだった。メニューには今でも日本語があった。

一旦宿まで引き上げると、今度はOさんが迎えに来てくれた。彼と向かったのは何と洋服屋さん。今度お嬢さんが結婚するそうで、日本で式を挙げる。新婦の父としての礼服を借りるに当たり、その寸法を測るように指示が出たらしい。それにしても何も買わなくても、丁寧に寸法を測ってくれる店の人、Oさんのご人徳だろうな。

それからフジスーパーへ向かう。これもいつもの定番行事だが、何と今日はOさんが自宅で料理を作ってくれるというので、その買い出しを兼ねていた。『今晩は何でもいいですね』と3回もOさんに念を押されたのは、このためだったのだ。自宅でOさんはポテトサラダとパスタを振舞ってくれた。料理の間、ずっとしゃべっていたので随分と時間が掛かったが、実に美味しく頂いた。私はとても人に振舞う料理は出来ない。

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