ある日の台北日記2023その2(5)坪林で

店の1階では鵝肉の調理の様子が眺められる。店から宿泊先まで歩いて帰る。こうでもしなければ腹が収まらない?途中に懐かしい玉器市場があった。今もテーブルを出して玉を見せているが、買う人はいるのだろうか。観光市場と名が付いていたが、観光客は来るのだろうか。大安森林公園を抜けてゆっくり帰る。

4月28日(金)坪林へ

雨が心配されたが、問題ないようなので、今日は久しぶりに坪林へ行く。まずは腹ごしらえとして永和豆乳で朝ご飯。そこからMRTで新店まで行く。新店駅にはショッピングモールが出来ており無印が出店している。いつものようにバスに乗る。ハイキングの老人が多く乗っている。

景観はほぼ変わっていない。バス代も30元のままだった。40分ほどして坪林に着く。まずは歩いて橋を渡り、博物館へ向かう。この橋から見る風景は20年前と変わらない、私の茶旅の原風景であり、今日も美しい。先日トミーが、ここの博物館は進化している、と言っていたのを思い出し、数年ぶりに訪ねた。確かに展示が斬新になり、内容もかなり細かくなっている。正直言うともっと包種茶の歴史にスポットを当てて欲しいが、科学的な考察やカラクリなど一般参観者にとって、また子供たちにとっては、興味深い展示なのではないだろうか。

馴染みの祥泰茶荘に行くと、お父さんもお母さんも笑顔で向かてくれた。馮兄弟も元気に茶作りに励んでいる。今日は特に天気が良いので、茶作りに忙しいはずだが、わざわざ店に戻ってきてくれた。旧交を温め合い、新茶を頂きながらコロナ禍の苦労話をした。中部は記録的な水不足で、産量がかなり減っていると聞いたが、この付近はその影響はないらしい。品質も期待できるという。

そこへ突然?台中の茶師に連れられて、カナダ人が飛び込んできた。彼はまだ20代で、台湾はおろかアジアに来るのも初めてらしい。カナダで自ら薬草茶を作り、商品化して販売するための修行に来ているようだ。馮兄弟は新しいもの、珍しいものが大好きで、茶作りそっちのけで(茶作りはお父さんが向かう)、いきなり品茶会が始まる。

彼のお茶はかなり独特の香りがして、皆興味津々となり、活発な意見交換が始まる。こんな交流も台湾ならスルっとできてしまう。台湾人はこういう良く分からない人に対しても対応が優しい。彼は日本にも興味があるようで、そのうち行きたいと言っていたが、果たして来るだろうか。

そんなこんなで時間はあっと言う間に過ぎてしまい、新茶購入は次回にして、茶荘を出てバスに乗った。新店まで戻ると急に腹が減る。店を探すと、海鮮粥があったので、それを食す。すると益々食欲が掻き立てられ、近くで今度は牛雑麺を食べてしまった。どう見ても食べ過ぎなのだが、するすると入ってしまうのはなぜか。更にかりんとうのようなお菓子まで買ってしまい、部屋で美味しく食べる。

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