ある日の台北日記2023その2(4)心魂プロジェクト

到着した場所は辛さんのイベントスペース。元は茶荘で、私も3年半前に一度訪れていたが、コロナ禍で閉鎖。今回連絡すると『イベントがあるので参加したら』と声掛けがあり、やってきた。Tさんと辛さんはロータリークラブの関係で様々なイベントを行っているが、今晩は『心魂プロジェクト』。重病で入院、自宅療養で外部との接触が制限されている子供たちをサポートするものだった。

全く我々には想像がつかない苦労や苦痛がそこにある。感染症を常に警戒しなければならない病で、このコロナ禍はどれほど大変だったろうか。コロナ禍で活動は休止状態となったが、オンラインでも繋がれるとのことで、本日も日本とオンラインで結び、会が開かれた。

主催者は劇団四季などに所属していた俳優さんで、いい声で歌ってくれる。子供たちのパフォーマンスも独創的で感動的。何といっても笑顔が素晴らしい。そして『生きていくという意味』を深く考えさせられる話があり、それをサポートする親御さんの話があり、思わずもらい泣きする人もいた。

台湾でもこの活動を広げようとしていたところにコロナが来たので、今回4年ぶりに、病院など関係施設にプロジェクト再開を働きかけているらしい。特に主催者は台湾日本人学校出身でご縁が深い。このような試みが本当の繋がりを生み出すのだろう。実に意義深い。そして料理まで自ら準備してこの活動を支援している辛さんも素晴らしい。この会では以前も会ったことがある方と何にも再会し、このような活動には多様な意味があることも知る。

4月27日(木)弁当とガチョウ

本日は早めのランチを食べる。近所で以前よく行っていた弁当屋。何といっても売りは安さだ。当時70元が現在は80元になっているがそれでも他と比べれば安い。おかずを三品選び、主菜を一品、スープは自分で掬うスタイル。安くて美味しいということで、ご近所の、特に老齢の利用者が目立っている。日本円で400円しない弁当は実に有り難い。

今日は原稿の締め切りなどに挑戦した。だがじっくり座っていると何も思い浮かばず、SNSなどについ見入ってしまい、時が過ぎる。ある画像が目に入る。ガチョウの肉が旨そうに見えた。どうしても食べたくなる。以前吉林街で食べた物が思い起こされる。こうなるとどうしようもない。行くしかない。

バスで20分ほど行くと、そこにきれいな阿城鵝肉があった。昔は古びていたが、今は2号店を出している。午後4時過ぎだというのにお客がかなりいて驚く。5時過ぎたら行列ができるらしい。2階に上がって、鵝肉と鵝腸湯、そして鵝油飯を注文する。周囲を見るとほぼ同じものを注文している。そして昼からビールを飲んでいるグループもいる。

出てきた鵝肉はやはり抜群の旨さだった。基本は二人で食べるのであろう量を一人でペロッといってしまった。鵝油飯はごま塩が掛かりいい感じ。鵝腸のスープは私の好みなので、あっという間に完食する。ああ、大満足だ。これで少しは勢いが出るかなと思ったが、腹が一杯で全く体も頭も動かない。

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