バンコク滞在記2023その2(3)ヤワラーの潮州系茶荘

3月15日(水)近所で食べ納め

今朝は朝からコムヤーン。すぐそこにあると思うとあまり食べなくなっていたが、いざバンコクを離れるとなるとやはり食べたくなる。カオニャオとの相性がいい。おばさんも歳を取り、今は息子や娘?が店を切り盛りし始めている。もう少ししたら、孫と遊ぶおばあちゃんになっているかもしれない。

昼はYさんと最後のランチ。もう一つのカオマンガイ屋へ行く。ご飯がかなり濃厚で、鶏肉は柔らかい。ケチャップをかければチキンライスかとも思ってしまう。これで60バーツとなれば、やはり食べるだろう。狭い店内には客がひしめいていた。夕方通り掛かると、いつも鶏肉の残骸だけが残っていた理由が分かった。

夜も早めに近所のお気に入りへ。牛雑麺と言えばよいだろうか。ここは英語が通じてしまうので、彼らが中国語で何と言っているのかは知らない(漢字メニューはない)。まあとにかく濃厚スープといい味が出ている内臓があればよいだろう。隠れた名店、と評した人がいたがまさに。2人以上だと鍋を食べているので、いつか誰かと来て鍋を食いたい。

3月16日(木)ヤワラーで

今日は先日紹介を受けたヤワラーのお茶屋さんを訪ねる。超老舗で5代目だという。まずはMRTでファランポーンまで行き、そこから歩いていつもの店でジョークを食べる。これからジョークが食べられなくなるのは、何とも悲しい。今日も極めて天気が良いが、暑さも相当厳しい。

老舗茶荘に行って見るとそこは過去何度も行った店だった。確かにお母さんは華語を話していた。南港茶という文字に惹かれたこともある。だがこの店の歴史は分からなかった。5代目は30代の若者で、何と大阪で商売をしていたという親戚のおばさん(70代)も来ていた。日本を離れて10年ぐらい経つというが、日本語をよく覚えており、使いたいらしい。

5代目が淹れてくれた茶は何とタイティーだった。その理由を聞いて驚く。あの私が以前訪ねて記事も書いたタイティーの会社は、何とこの一族の人たちだったのだ。確かに苗字は林だ。古いガラスコップにこの一族に関連した企業が書かれていたが、その中にタイ人なら誰でも知るあのマークもあって驚く。私が以前書いた記事を見せると、皆が寄ってきて『親戚が写っているぞ、後ろの写真はうちのおじいちゃんじゃない』と言い出し、笑ってしまった。

この店、間口が狭いので小さな店と思っていたが、実は奥行きがかなりある。お母さんは奥に引っ込んで出てこない。さすが潮州系。商売にならないと分かると奥で別の作業をしている。確かに歴史だ、文化だと言っても、利益には直結しないことが多い。やはり商売というものは厳しいものだ。

あっという間に2時間が過ぎ、店を辞した。駅まで行き、待ち合わせのA師夫妻とTさんと合流。5年ぶりだろうか。一緒に先日紹介された潮州料理屋へ向かう。階段を上がり2階へ行くと、何と団体さんが大勢で食事をしていたが、すぐに終了し、我々だけが取り残され、急に静かになる。

オーナーは勿論潮州人だが、華語をこちらが使う前に英語で対応してくれた。肉は食べないが伝統的潮州料理が食べたいというといくつか選んでくれた。潮州料理は海鮮も有名だが、やはり肉を全く頼まないというと、色々と制限が出ることが良く分かった。工夫茶が出た後、鍋などを美味しく頂く。

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