ラオスポンサリー茶旅2016(5)人と荷物で満員のバスに揺られて

2月1日(月)
5.ポンサリーまで

バスターミナルで

翌朝は6時過ぎには起きて、7時にバスターミナルの切符売り場に出向く。ポンサリー行は8時半だが、ラオスでは何が起こるか見当もつかない。切符が買えないと困るので取り敢えず確保しに来た。だが開いていない。すでに数人の白人もバッグを待っている。7:15になり、ようやく係員が来て窓口が開く。チケット代7.5万kを支払うとすぐに切符は買えた。これで何とか一安心、何とか順調にポンサリーに行く目途がついた。

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朝食を食べるかどうか迷った。というのも、昨晩辛い物を一気に食べたので、腹の具合が心配になったのだ。長距離バスに乗るのに、腹の具合を心配するのは大きな負担なので、食べるのを止めた。8時前にはチェックアウトしてバスターミナルへ向かう。ほどなくバスがやってきたので、まずは座席を確保した。ドイツから来たというおじさんをはじめ、白人も数人、大きなバッグを預けて、乗り込んできた。皆さん、ポンサリーにトレッキングに行くという。そんなにいいところなのだろうか、ポンサリーは?ちょっと不思議な感じだ。

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バスの横では2-3人の女性が何かを売っていた。見てみるともち米ご飯が竹筒に入っている。食べてみたいと思ったが、我慢した。白人達も興味津々ながら、さすがに手が出ない。幼い子が赤ちゃんをあやしている姿を見ると、何となく涙が出る。運転手の奥さんは幼い子供を助手席に乗せて、パパに見せている。これから長い旅に出るんだな、としみじみ感じる。

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8時半になったがバスは出発しなかった。直前に大きな荷物の持ち込みがあり、積み込みに時間が掛かっていた。一旦バスに乗り込んでいた乗客がバスを降り、体を伸ばす。その間にも滑り込みむように人が乗り込み、また荷物が持ち込まれた。9時前にようやく出発かと思うと、我儘なおばさんが登場した。席は自由席なのに、空いている席に文句をつけて出発が遅れた。更には腹が減ったといってバスを降り、買い出しに行ってしまう。こんな人間もいるのか、と唖然。

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山道を行く

9時過ぎにバスは走り出した。なんと運転手の子供も乗ったままだったが、街外れで母親と一緒に降りた。あの我儘なおばさんはもち米を食べて始めていたが、少し山道を入り30分もしないうちに、気分が悪くなり、強烈に吐き出した。普通ならだれかが心配しそうなものだが、あの態度が影響してか、誰も手を出さなかった。隣の席の若い子も顔を背けている。バスが揺れるたびに顔を窓の外に出していたが、そのうちぐったりしてしまう。

 

パクナムノイというところで停まった。トレイ休憩だが、まだバスが走り始めて1時間半だというのに、運転手と車掌はゆっくりと食事を始めた。私は食事を控えて、無料のトイレに行っただけ。田舎のラオ人はこの時間がランチのようで皆何か食べていた。なんか見ていると食べたくなり、道路の反対側へ行くとそこでバナナが売られていたので、思わず買って食べた。4本で2000kと安い。そして甘くてうまい。天気はとても良い。

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ターミナルに停まっていたバスを眺めると韓国現代製だった。頑張っているなと思っていると、このバスの行き先はなんとベトナムのディンビンフーだった。昨年10月に行った場所だが、ラオスからもバスで行けるとは。近辺の距離感は実際に来てみないとわからない。道路標示にもベトナムボーダーの文字があったからここからそう遠くはない。

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小1時間経って、再びバスは出発したが、乗客はかなり増えており、またさらに途中で乗り込んできたので満員となる。車掌が風呂椅子を補助席代わりに渡していたが、座る場所が足りなくなり、何人もの若者が立っていた。ただ立っていたと考えてはいけない。この道の悪い中、アップダウンのある中を、立っているというのは大変なことだ。しかも満員で身動きも取れない。私にはとてもできない技だと思うが彼らは慣れている。

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道は悪くないが山道がずっと続いている。時々人がおり、そして人が乗る。窓の外を見るのにも飽き、心地よい揺れの中?寝入る。14:30にボータイというターミナルで休み。トイレだけは行くのだが、出てくると子供たちが待っていて、お客さんから2000kを徴収する。子供も白人にはどう声を掛けてよいか迷っていて、お母さんに叱られたりしている。ポンサリーまであと92㎞と書かれていたが、ここからも長い旅なのだろうか。

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