初の中央アジア カザフスタンを行く2014(13)アルマトイ 待ちぼうけも楽しい

8月6日(水)

連絡待ちの一日

今日はゆっくり起きた。Pさんは恐らく朝帰りだろうから、早くても10時以降の活動となる。今日初めて知ったのだが、カザフの役所は10時開始らしい。そしてランチは2時からだという。それで先日のランチ事件の誤解も何となく分かった。

 

しかし10時を過ぎても何も起こらなかった。私はそれも想定済みで、旅行記の作成に精を出していた。何しろネットが繋がらないため、集中して書けるのが良い。人間無ければ無いで諦めが付く。あるとよくないと分かっていても、つい使ってしまう。弱さなのだろうか、それとも中毒?

 

12時前にPさんとイエルン氏が出かけたので付いて行く。イエルン氏と息子は今日の夜の列車でアスタナへ向かうため、車中で食べる物や飲むものを買いに行く。スーパーへ行くと、私はお茶コーナーへ突撃。ケニアの紅茶と煎茶のティバックを買う。ケニアは世界で4番目に茶葉が採れる国で、輸出されていても不思議はないが、日本ではコーヒーの認識はあってもケニアの紅茶というとピンと来ない。

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煎茶のティバックは三角のナイロン袋に入っており、立派なティバック。ドイツ辺りでパッキングして輸出しているのだろうか?茶葉はそれなりだが、一体どこで生産しているのだろうか?まさかトルコではあるまい。

 

クッキーも美味いに違いない。モンゴルでも体験済みだが、ロシア製、東欧製のお菓子は意外や美味しい。今回は小さいのを三種類買ってみた。ついでにカップ麺にも手を出した。ロシア製と韓国製があり、両方トライすることに。モンゴルでは箸を使わないため、麺が短くなっていたが、カザフではどうだろうか?

 

銀行にも寄った。Pさんは銀聯カードでテンゲを下ろすつもりだったが、ATMに現金がないようで、お客が何人か、現金到着を待っていた。Pさんは先日アルマトイ市内のHSBCのATMでテンゲを下ろしたばかり。空港で私が見た時は銀聯マークが無かったので使えないとばかり思っていたが、やはりここでも中国人民元パワーは健在だった。

 

因みに1996年に私が中国工商銀行の東京事務所長の通訳をした際、彼が『この度我が行はカザフスタンのアルマトイに事務所を開設し・・』と話したことを急に思い出した。昨日確かに工商銀行の立派な建物を見た。その時私は通訳のミスをした。何と『アルマトイ』を『アルマイト』と訳したようで、散々からかわれたのを覚えている。

 

ホテル近くへ来るとN教授がフラフラ歩いていた。水を買いに来たと言ったが、その顔にはビールが飲みたいと書いてあった。そして『昼ご飯を食べよう』というので、ホテルの下のレストランへ入る。Pさんも付いてきて、一緒に食べる。どうやら午後のアポに備えて、N教授がビールを飲まないように見張るつもりらしい。カザフでは酒を飲む人も多いが、敬虔なイスラム教徒もいるので要注意だ。特に役人や学校関係者は難しい。

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ラグマンとシャシリクを頼む。ところが羊肉がないという。牛でもよいということで注文したが、ラグマンを食べ終わっても出て来ない。ようやく出てきた串に刺さっていたのは牛でもなく、ガチョウだった。だがそれでもかなり美味しい。私はこの肉厚のシャシリクが本当に気にいってしまった。

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午後も動きはなさそうなので、この旅で初めて昼寝をした。気持ちよく眠ってしまい、起きたら既に4時過ぎだった。N教授がやって来て『今日の面談はないな』と念を押すように言う。ようは仕方がないのでビールでも飲もうということだが、隊長であるPさんは『役所は午後6時までやっているからまだ駄目』と突っぱねる。

 

それでも午後5時を過ぎるとさすがに今日は難しいと分かり、この旅の反省会が始まる。これまで毎日顔は合わせていても、ゆっくり話す機会はなかった。N教授が持ち込んだカザフスタンに関する本なども参照する。私は今回も特に事前調査はしていないので、参考になる。

 

そして7時前に運動を兼ねて少し離れたスーパーへ行ってみる。名前は『METRO』。昔中国でも何度か見たオランダあたりのスーパーチェーンか。交通量の多い道路沿いを歩くと、交通事故が発生しており、救急車が来ていた。倉庫群に夕日が落ちていく。歩いていると色々な光景が見える。

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METROはかなり規模の大きなスーパーだったが、お客は本当に少なかった。我々が外側で写真を撮っているといきなり警備員が撮るな、という合図をしていた。そしてマネージャーと思われる人が飛んできて『今撮った写真を消せ』と迫る。なぜいけないのか聞こうにも言葉が通じない。カメラが新しいので消去の仕方も分からず、まごまごしていると、先方の態度が急変、『中では写真を撮らないで』という感じで、丁重に入れてくれた。一体何が起こったのか。

 

ただ警備員が私たちをピッタリマークしてきた。N教授は大きな買い物車を押しており、まさかこれで何も買わない訳にはいかない。警備員はいい人で、ウオッカと言えばウオッカを探し、クッキーと言えばクッキーを探してくれた。特にカザフ産を求めると喜んで探す。ちょっと見学のつもりがかなりの買い物になってしまった。これも成り行き、仕方がないことだ。

 

夕飯はカップラーメンを食べてみた。韓国製は不味くはなかったが、特に麺が短い訳でもなく、特徴のないものだった。N教授のロシア製は、それほど美味しいとは感じられない代物。まあ我々なら韓国製になじみがあるということか。

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そうしていると、シャルハル氏とララさんがやって来て、大きなスカイを切り出した。そのスイカ、本当に大きい。日本にはないタイプ。それをシャルハル氏が羊肉を切り出すようにナイフで削ってくれた。これだけ大きいと周辺と真ん中辺では甘さが全然違う。『真ん中は甘いぞ』と何度も勧められ、ビール腹ならぬ、スイカ腹になってしまった。

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