ボルネオ探検記2019(1)28年ぶりのコタキナバルへ

《ボルネオ探検記2019》  2019年2月14-28日

クアラルンプールに行きたいと思った2月。だが華人の知り合いに『旧正月明けは忙しい』とあっさり断られる。それでも日本は花粉症の季節になっており、どうしても海外脱出したかった。そこで検索して出てきたのが、コタキナバル。マレーシアのボルネオ島に行ったのは、もう28年も前のこと。しかもそれは香港から行った初めての家族旅行(長男1歳)で、ビーチリゾートに滞在しただけ。ほとんど観光すらしていない。実質初めてのボルネオを探検してみようと思い立つ。

 

2月14日(木)
コタキナバルまで

早朝成田空港を目指す。8時半過ぎには空港に到着し、マレーシア航空のチェックインカウンターに進む。既に結構な列が出来ていた。だがよく見ると私のフライトはJALが運行すると書いてある。こういう場合、マレーシア航空でチェックインすると、座席などはちゃんと確認できるのだろうか。ちょっと不安になり聞いてみると、何と『JALでチェックインして』と言われ、慌ててJALに走る。JALカウンターは空いており、すぐにコタキナバルまでの2枚の航空券を得た。

 

空港第2ターミナルに来るのは久しぶりだ。搭乗口はイミグレから一番遠い場所にあった。途中まで歩いて行くと、仕切りがあり、ソファーもある、寝転がれるスペースを発見。偶々空いていたので、ここで休息しながら、充電も行う。テレビも目の前にあり、朝の番組を見て過ごす。搭乗時間が迫るとまた歩き出す。

 

ふと壁を見ると、仮面ライダー勢ぞろいのポスターが。中国人の若いカップルが楽しそうに『私はここから見ていた』などと言っている。そうか、中国人もライダー見ていたんだ、と妙に感心する。ただここにお目見えしているのは平成以降のライダーたち。私は昭和だから、話しは合わんな。

 

搭乗口に行くと大行列が出来ているが、誰がどこに並ぶのかさっぱり分からない。JALはANA以上に優先会員が多いので、あまり優先の意味はないように思える。結局最後の方からノコノコ乗っていく。JALの国際線、しかも長距離線に乗るのは何年ぶりだろうか。ご飯はANAよりは美味しいかな。

 

映画を2本見た。1本は前回も英語版で見たボヘミアン・ラプソディ。これはテンポが良くて、歌がいいので、機内で見るには良い。もう1本はなぜか佐藤健と高橋一生がモロッコを旅する『億男』という映画を見てしまう。そして何だか心に引っかかるものがあり、少し考えこむ。『人間にとって本当は何が大切なのか』という古典的命題かと思うのだが、何が引っかかるのだろうか。そんなことを考えてウトウトしている内に、何となく8時間は過ぎてしまったようで、まずはKLに到着した。

 

国内線への乗り継ぎ場所は非常に分かり難かった。なぜか表示が出ていないのだ。カウンターで聞いて、ようやくたどり着く。しかし国内線のターミナルに入ってしまうと途端に寂しい。食堂も売店も色がなくなる感じだ。しかも食堂で食べている人もいない。私は飲み物が買いたくて自販機に手を出したが、リンギは持っているのに、なかなか買えずに手間取る。カルピスが何種類もの味を出している。

 

ようやくコタキナバル行きに乗り込む。来た時は夕日が沈むところで、今は真っ暗だ。乗客は多くなく、楽ちんなシート。それでも2時間以上の旅なので、簡単な食事も出た。外国人はほぼ乗っていないようだ。機内の照明が暗くなり、ウトウトしているとそのままランディング。

 

午後11時半のコタキナバル空港。何と国内線なのにイミグレカウンターに並ばされる。ここサバ州は自治権を持っているとかで、先ほどKLでマレーシア入国手続きは済んでいるのに、もう一つスタンプが押された。荷物は預けていないのですぐに外に出られた。出口を出るとまずはシムカードの購入。15日間、40MR で25GBというそんなに使えるのかというコースを勧められ、買う。

 

既に空港から市内へのバスは時間的に終了しており、タクシーカウンターに行き先を告げ、チケットを購入してタクシーに乗る。30MRはちょっと高いが、他に方法はないし、一応深夜なので安全を期す。運転手とやり取りする必要がなく便利。街までは15分ぐらいだった。勿論28年前の記憶など全く残ってはいない。

 

今晩予約したホテルは中国系だった。宿の前には大きく中国語名も書かれている。ホテル代の他に、サバ州では1泊10MRの宿泊税を課すと書かれている。1泊ずつだから、これから毎日払うのかと思うと、ちょっと嫌な気分になる。京都に泊まる外国人も同じ気分を味わうのだろうか。

 

部屋はコンパクトだが、エアコンも効き、十分だ。当たり前だが、東京に比べればかなり暑い。残念ながらWi-Fiのパワーがなく、スピードを上げるため、仕方ないので、スマホのテザリングで対応する。シムカードの容量が大きいので安心して、使えるのがよい。1000円のシムカードが、これからボルネオ各地で大活躍することになる。

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