11月30日(土)突然やってきた同級生
そろそろチェンマイ撤退準備が始まる。思い残すことが無いように、食べたい物を食べにいく。今朝はターニン市場の牛筋麵に行ってしまった。50バーツで幸せになれる麺。言葉は通じないが、店の人には感謝したい。この市場も少しずつ店が無くなっているのが気がかりだ。チェンマイの食、それはまさにB級グルメ、そしてフルーツが安く食べられることだろう。

昼ごはんにパンをかじっていると突然メッセージを受け取った。大学の同級生からだったが、何と今チェンマイ空港に着いた、というのだ。彼女はアメリカ在住で最近は連絡も取っていなかったので驚いた。夕飯を食べることになったが、「いつも行っているようなカジュアルな店で」と言われたものの、アメリカ人のご主人も一緒だというので、ちょっと困ってしまう。何しろチェンマイ滞在は長いが、一人飯ばかりだから、気の利いた店を全く知らない。来るならもう少し早く言ってよ、と思ったが、自らの旅を考えると人のことは言えない。
取り敢えず先日大勢で行ったニーマンの店に行ってみたが、予約は出来ないという。席はありそうだったので、ここで到着を待つことにした。コロナ中に東京で会って以来の再会だが、Eさんは相変わらず元気だ。相対的にご主人は物静かで、如何にも大学教授だった。日本の民俗やファミリーヒストリーが研究対象らしく、まず聞くことを大切にしている。彼の同僚にあのローバト・ヘリア氏がいるという。

ご主人と私は日本語で、彼女とは英語で話しているのは何となく面白い。日本に長く滞在経験のあるご主人は、アジア系の食べ物も普通に食べられる。今回はビルマカレー?が良かったらしい。そして北タイの山岳民族などへも興味を持っている。今回は完全な休暇で観光しているだけのようだが、Grabの使い方など手慣れたもので、車を呼んで帰っていく。

12月3日(火)シャン料理を訪ねるも
帰国準備を進めているが、今回は4か月にいた割には、収穫が多くなかったと感じてしまう。そう、長くいればそれだけ多くの物が得られる、というのは、正しいとは言えない。北タイの茶業史で分かることは元々かなり限られており、そういう意味では、もうあまり掘り出せるものはないのかもしれない。来年もここに来る意味はあるだろうか、と正直考えてしまう。ただロングステイだと思えば良いか。
偶にはシャン料理が食べたいと思い、新規開拓に出向く。少し早めに行けば席もあるだろうと思い、歩いて行くと、何と11時半で食堂は満席だった。しかも見ればお客の大半が僧侶ではないか。確かに僧侶は午前中しか食事が出来ないから、この時間はかき入れ時。どうやら最近ミャンマー方面から逃れてくる若者が多いと聞いたが、まさかお坊さんになってタイへ来たのだろうか。

ミャンマー軍政府は、兵士不足から若者の徴兵を進めているらしい。その中で僧侶になった者の扱いはどうなっているのだろうか。チェンマイにシャン人が増えている。食堂を諦めて少し行くとそこには大きなミャンマー寺院があり、若い僧侶が歩いている。ここには僧房もあるので、庇護されているということだろうか。
