ぶらぶらバンコック滞在記2012(3)9月16~19日

9月16日(日) 第1回バンコック茶会開かれる

いよいよバンコック茶会の日がやって来た。会場となるシーロムプラザの「Saladee」に12時ごろ到着したが、生憎の雨。お客さんは来てくれるのだろうか。ちょっと心配。会場の設置も初めてであり、試行錯誤。久しぶりに初めての緊張感を味わう。

雨にもかかわらず、午後2時過ぎには参加者16名が揃う。流石日本人。バンコック在住者14名と香港から旅行に来た私の知り合い2名、男性は1名のみ。まあ初回は仕方がないか。お子さん2名。割と大人しくしていてくれる。

Mさんがタイ産の金萱茶を淹れながら説明する。このお茶、開始までの間、冷たくしたものを出しているので、その違いも味わう。皆さん、タイでお茶が採れることに興味津々。更には台湾との繋がり、健康への効果など、熱心に聞いて行く。軟枝烏龍も十分に味わう。一際関心を惹く。

私も鉄観音、正山小種、そして大紅袍と淹れて行き、タイ産との違い、中国茶の分類など簡単にお話する。紅茶の歴史やちょっとしたこぼれ話は参考になっただろうか。茶葉を回し、その違いを見てもらう。会場オーナーからも和菓子が振舞われる。お茶に合うように工夫されており、美味しく頂く。

2時間きっかりで茶会は終了。皆さんの反応はどうだっただろうか。聞けば、もっとお茶のことを知りたい、との要望があるようだ。第2回はいつ開かれるだろうか。バンコックで茶会、それも中国茶、ちょっと意外な内容が受けるのかもしれない。

反省会もせずに、夜は香港から来たKさん、Nさんとカフェドラオというラオス料理の店へ。ここは会場オーナーAさん御用達の場所で、雰囲気がすごく良い。静かでゆとりがあり、食べ物も美味しい。お茶会の疲れ?を癒すには絶好の場所であった。

9月17日(月) バンコックでタイ人向けヨーガ講習に参加

今日は大学の同窓生でインド在住20年を超えるA師が教えるヨーガ講習に参加してみた。過去日本の穂高でのヨーガ合宿にも参加したことがある。夕方5時半から8時まで、参加者はタイの社会人だ。タイでも近年ストレス社会を迎え、ヨーガのニーズが高まっている。

会場は某大学校内。このようなプログラムに大学が助成を行い、社会人を受け入れているという。日本ではヨガスクールなどへ行かないと習えないヨーガがここでは公的な支えで成り立っている。A師との待ち合わせ場所へ着く頃には豪雨となり、会場へ移る頃には校内は軽い洪水状態。昨年の洪水が少し頭を過る。

会場には三々五々、受講者が集まり、ヨーガマットの上で思い思いのポーズを取る。その姿は自然。タイ人はヨーガを知らなくても、基本的な座り方は心得ているという。座るという生活習慣から来るのか、宗教的なものから来るのか。

A師が教えるハタヨーガは非常に地味で、フィットネスだ、ダイエットだ、とは完全に一線を画している。タイ人もこのヨーガに溶け込んでいるように見える。実技は師が英語で話し、通訳がタイ語にする。何だかこうしてみると違うものに見えるから不思議。

アーサナを一通り行い、呼吸法も行う。久しぶりの私は用語も忘れてしまい、体も痛く、A師夫人の丁寧な日本語での説明にも拘らず、途中で脱落。A師のヨーガは無理をする必要もなく、止めたい時に止め、休息も自由に取る。これが良い。体を曲げすぎるな、器械体操ではない、といつも言う。

2時間ほどで実技が終了すると怠けていた私でさえ、爽快な気分になるから不思議。これを毎日ちゃんと続ければよいのだが。11月後半の合宿にはもう少しきちんと臨もう、思うのだが。

9月18日(火) イミグレーションオフィスに出頭したが

実は一昨日大変なことに気が付いた。タイ入国時にホチキスでとめられる出国カードが今回は何故か添付されていなかった。パスポートをしげしげと見たが、ホチキスの跡もないので、空港のイミグレのおじさんが忘れたに違いない。おじさんが忘れたんだから、出国時に空港で説明すればよい、と実に安易な気持ちでいたのだが、念の為に人に聞いてみると、「それは大変だ。下手すると空港で出国できなくなる」と言われ、慌てる。2日後にトルコ旅行が控えているから。

お世話になっている旅行会社のYさんにタクシーで行先を言ってもらい、どこにあるのかも分からないイミグレオフィスへ向かう。一体どんな困難が待ち受けているのか。などと考えていたが、タクシーはいつになっても目的地に着かない。ドムアン空港の近くということは分かっていたが、どうなるのだろう。

40分ほど車に乗っていると突然巨大ビルが出現。ここは政府の総合庁舎。運転手がお前はどこへ行くのだ、とタイ語で聞いている。だが、どこへ行くのか、いくつもビルがあり言えない。仕方なくパスポートを見せると、直ぐに分かったようであるビルの前へ。ビルの中、右手の入り口には外国人が沢山出入りしていた。

先ずはインフォメーションと書かれた受付で、若い女性に事情を話してみると「そんなのどうでもいいんじゃない」といった反応。え、そんないい加減な話ではない、と訴えると、「だったら受付行ったら」と言われ、更に奥の受付へ。そこでまた事情を話すとオジサンが「カード失くしたのか」「そんなことの為に来たのか」と笑って取り合わない。何故か「そこを何とか」と言ってみると、番号の書かれた紙をくれ、更に奥へ進む。

その番号のデスクには待っている人もおらず、職員が雑談していた。また事情を話すと数人が、「そんなの空港へ行けばいんだ」という。何だか狐につままれたような話。念のため、Yさんに電話に出てもらい、職員の話を確認してもらったが、答えは「空港へ行けばよい」というもの。どうやらここはビザの延長やパスポート更新時の入国スタンプ更新などの為に来るところのようだ。思わず私も笑い出し、すごすごと引き上げる。

但しその時職員の一人が私の入国記録をPC で確認し、番号を入国スタンプの横に書いてくれていた。2日後、空港で新しく出国カードを記入し、係員に出すと全く何も言われずに通ることが出来た。これまでホチキスで出国カードを止めるほど重要だった書類がオンライン管理でどうでもよくなったということだろうか。もしそうなら資源の節約のためにもホチキス止めは止めるべきだろう。いや、あの番号、あれが重要なので、あれが無ければ空港でもひと悶着あったのだ、と帰りのバスで色々と考えてしまった。

9月19日(水) 労働許可証なしでも開設出来た銀行口座

タイである程度の期間、滞在する際、あると便利なのが銀行口座。イチイチ現金を持ち歩かなくても、口座に入れてATMで出し入れできればと考えていたが、バンコック在住者に聞くと一様に「労働許可証なしでは無理だ」と言われていた。だがある人が「噂だけどバンコックバンクでは最近出来るらしい」と言い、またある人は「バン銀でもエンポリアムにある支店だけはOK」という。まあ考えても仕方が無いので、行って見ることに。初めに行った時には「ワークパミット」と言われたが、「ない」と答えると「運転免許証」とここだけは日本語で言ってくれた。日本の免許証でよいかと聞くとイエスと答えたので、免許証を持ち出し再度行って見た。

ローカウンターの女性は流暢に英語を話し、時折冗談まで言う。昔のバンコックバンクは敷居が高い、サービスが悪いという印象を持っていたので、まるで違っていた。口座開設作業もスムーズで20分後にはキャッシュカードが渡され、無事完了。カード代として300バーツを取られたが、何とこのカード、BTSのカードにもなっていて、しかも最初の70バーツは無料だという。後で試してみるとちゃんとBTSに乗れた。因みにデビット機能もあるらしい。

またネットバンキングの話をするとワークパミットのある人だけが対象だが、定期預金してくれるなら、申請してみようという。しかも定期預金はプロモーション中、11か月で4%の金利が付く(9月末まで) という。20万バーツ以上が対象。今はその資金もないが、長く滞在するなら、結構有利なレートかもしれない。

タイでもカシコンバンクなどが顧客サービスを拡大、危機感を持ったバン銀も対応に乗り出した訳だ。その競争は我々にとって好ましい。尚免許証で口座が開けるのはエンポリアムの支店のみだそうだ。いつまで可能か分からないが、実体験を記録しておく。





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