ラミンティーから
宿で休んでいるとL博士から連絡が入る。彼女は今日、ラミンのお茶教室に参加しており、それが終了した後、紹介したい人がいるというので、私は早めにプラーオから戻ってきたのだ。だが、そのお茶教室はかなり盛り上がっているようで、予定時間を過ぎても終わらない。その後ラミンまで来るように言われたので行ってみると、2階に上がって来いという。
期せずして、ラミンの教室を見学する機会を得た。参加者は思い思いに、自分が飲みたいお茶をブレンドして作っている。そのバランスを学ぶのが狙いのようだ。その間にちょいちょいお菓子が出て来るから、なかなか終わらない。皆懸命に自分茶を作っている。花茶やフレーバーティが出来上がる。
その参加者の中に、ヨックがいた。L博士と3人で場所をおしゃれなカフェに移動して話を聞く。ヨックはラフ族で、ここから車で3時間ぐらい離れたファーンでホテルをやっているらしい。同時に生まれ故郷の村で茶作りにも励む。この村は彼女の父親がリーダーとなり、ケシから茶への転作をいち早く行った村らしい。しかも父親は国民党の軍人、そして前国王の命令に従って、それは行われたというから、大いに興味を持つ。
L博士がパスタを頼んでくれ、大いに話を聞いた。そしてどうしてもその村へ行ってみたくなる。すると来週村に戻るから、一緒に行かないかと誘われる。これはもう、行くしかないだろう。パスタがやけに美味しく感じられた。ヨックは中国語もできるらしいが、英語で話す。帰りに一人でワーロット市場付近を散策。観光客向け屋台が沢山出ていて眩しい。
2月5日(日)落語会に行く
さすがにサムリ村の往復で少し疲れてしまい、本日午前は安息日とする。昼も軽めの食事をと思い、先日気になった麺屋に行ってみる。華人経営だが、華語は使われていない。思いっ切り内臓系を入れてもらい、麺を食べると何だか元気が出てきたように思う。こんな店がチェンマイにはいくつもあるようだ。
午後Nさんが迎えに来てくれた。今日はチェンマイ日本人会主催の落語会に行く予定となっている。これもNさんが声を掛けてくれたお陰だが、それにしてもチェンマイで落語とは。更に落語家はフランス人だというから、どんなことになるのか興味津々だ。まずは会場のホテルまで行くが、駐車場が一杯で、外に停めに行く。
会場のホテルは老舗という感じ。会場には100人近い日本人と日本語を学ぶタイ人学生が来ていた。日本人の子供たちも沢山いたので少し驚く。ここは補習校しかないと聞いていたが、家族連れで滞在している人(ロングステーヤーだけでなく)が意外といることを知る。
そういえば、先日チェンマイのロングステイ事情を聴くために、ロングステイの会の皆さんの会合に参加させてもらった。最盛期に比べると半数以下になっているようだが、コロナ禍を通じても、まだ一定の会員数がいると聞き、チェンマイのステイが非常に有益だと学んだ。その中の何人かの方のお顔も本日見られた。
落語自体は日本在住20数年のフランス人が、普通に落語をしていた。彼は海外で英語やフランス語で落語する機会もあるようだが、海外で日本語落語をするのはチェンマイだけと言っていた。『じゅげむ』など、動作を大げさにする、子供にもわかりやすい演目が選ばれていた。一人で1時間半もやるのは結構大変だろうと思うが、無事に終了した。
Nさんが台湾料理を食べましょう、というので連れて行ってもらう。後で思い出したのだが、ここは3年前にOさんときたレストランだった。確かに台湾料理と書いてあるが、店員も料理もあまり台湾と関係がありそうにも思えない。まあ誰かが台湾に出稼ぎに行って料理をしていたのかもしれない。
ただここの料理は意外とうまく、値段も手ごろなので、日本人や欧米人で席は埋まっている。コロナ禍ではお客が減って大変だったようだが、それでも長期滞在者に愛されているから、持ち堪えたのだろう。揚げたピータンなど、他には見られないものもあるし、餃子や春巻きなどが普通に美味しい。