チェンマイ滞在記2023 その2(5)ミアン文化

Cafeは道路沿いだが、静かな立地にあった。KennethとL博士は既に座って話をしていた。L博士はカナダ人女性で、ティーツーリズムの著書を持つ専門家。日本にもとても詳しい。Kennethは早々、自らのコンセプトなどを説明してくれ、彼が如何に北部タイの森林に思いを寄せているか、その中の茶文化を守ろうとしているかについて、詳細に話してくれた。これはちょっと驚きの展開だった。

それから道路の反対側、川の横の敷地へ行くと、古民家を改装中だった。ここに新たな施設を作り、ミアン文化などの紹介も展示するらしい。川横のスペースにはいい感じの風が吹き、喫茶も可能となる。次回チェンマイに来る時には出来ているようだから、これを楽しみに再訪したい。

更に店に戻り、お茶のテースティングも行った。なかなか面白い香りや味の物もあり、これまで飲んだタイのお茶とは少し違うなと感じる。勿論花を混ぜるなど工夫された茶もあるが、自然な雰囲気の物が実に良い。最後にフライドチキンを食べる。このコロモ、そしてソースにもミアンが使われており、またナンプリックにもミアンテーストが発揮されていた。今後はレストランなどとも提携して、ミアンの食べる文化を発信していくという。

L博士と2人、歩いて帰路に着く。彼女は私よりかなり年輩だが、ちゃんと歩いていて驚く。これがツーリズムを訪ね歩いている力だろうか。橋を越えて別れ、私は宿に帰るつもりだったが、急に腹が減り、近所のイタリアンへ飛び込んだ。まだ夕方だが既に客が数組いて、パスタやピザを食べていたので、私もパスタを注文した。何となく懐かしい感じのパスタで、あっという間に平らげた。偶にはこういうのも良い。

1月31日(火)Tea Gallery再訪

翌朝は、先日ジョークを食べに行ったカフェへ行く。今日はカイダオと甘いパンを食べてみる。華人のおばあさんと目が合う。それからいつものパンを買いに行き、更に散歩を続けた。チェンマイは何と言っても朝の散歩が気持ちよい。疲れたらお寺に行って本堂で座っていればよい。この気軽さが今の日本に欲しい所だ。

昼頃今日もまたMonsoon Cafeに向かった。昨日と同じ道ではつまらないので、川沿いの道を歩いてみると、かなり古い建物が残されている風景区だった。その昔は、川沿い地区が中心だったのだろうと想像される。前回行ったおしゃれなお茶屋もその中にあった。Monsoonはその先の外れにある。

Kennethの車にL博士も乗り込み、Tea Galleryへ向かった。この2人はミアンで繋がっており、やはりミアンと言えば馬さんなのだと分かる。馬さんも私がKennethに連れられてやってきたので少し驚いていた。スゥエーデン、カナダ、日本、そして雲南回族にイタリア人も加わり、実に国際色豊かなミーティングが展開される。お茶のコミュニティとは本来こんなものだろうか。ここで出されるちょっと甘くて冷たいお茶が美味しい。

車でCafeに戻り、昨日も見た新施設へ行くと、何と一日で煉瓦貼りは終わっていた。順調に進んでいる。Kennethは忙しそうなので、L博士が呼んだ車に乗り、博士の宿まで乗って行く。そこからまたとぼとぼ歩いて宿まで帰る。ようやくGoogleに頼らなくても道が分かるようになって嬉しいチェンマイだ。

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