バンコク滞在記2022その7(4)川を渡った名建築で昼食を

11月4日(金)名建築で昼食を

本日はUさんのお誘いで、プラアチットという場所へ向かった。初めて行く所、バスを一度乗り換えて何とか近所まで来ると、見覚えのある国立博物館、美術館などが見えてくる。目をクルクルさせている内に、降りる場所を間違えてしまい、バスは随分と先に進んでしまった。

バスを降りると、白人が大勢横道を入っていくのが見えたので、何があるのだろうかとついて行く。するとその道は予想もしていなかったほどおしゃれなレストランやホテルがいくつもあるではないか。そしてそこでは白人集団が優雅に朝食など食べてゆったり過ごしている。ここはどこなのだろう?カオサンのような貧乏旅行者街ではなく、オリエンタルに泊まるほど裕福ではない層がここに集まっているように見えた。韓国人は見かけたが、日本人は全くいない。次回はじっくり観察しに来よう。

それからチャオプラヤ河沿いをフラフラと歩く。公園になっているところもあり、何とも雰囲気が良い。この辺が白人観光客にウケるところだろう。プラスメンフォートというラーマ一世時代の白い砦跡が目立っている。天気が良いので川面も映える。河を行きかうボートに観光客が吸い込まれていく。

Uさんとプラアチットのボート乗り場で落ち合う。我々はどのボートに乗るのだろうかとみているとUさんはどこかに電話を掛けている。何と本日行くレストランは、対岸にあり、専用ボートを電話で呼んで渡してもらうというのだ。これはもう高級感あふれる演出だ。路線ボートの間を縫うように、そのボートはゆるゆると近づいてきて、我々を乗せるとスルっと対岸へ。

対岸には立派な建物と庭が見える。近くまで来るとそこがホテルであることが分かる。5分で到着。そこは確かに100年前の誰かの別荘だった。確認すると建造は1923年。建物の中に案内されると、何ともクラシックな空間が広がっており、そしてお客はいない夢のような場所だった。これぞ名建築で昼食を、に相応しい。

メニューは、王朝時代別になっているのが面白い。全く分からないのでUさんにオーダーをお願いしたが、これまで見たことがないようなメニューもあるという。カレーやシチュー系のような欧風な物も出て来る。どれも上品な味で、これまで食べてきたタイ料理とは一味違う。お客がいないというのは、単に料金が高いということではなく、敷居が高い、ということだろうか。

係の話を聞くと、ここはホテルで、普通の予約サイトで予約できるという。対岸からボートで来る以外は推奨していないともいう(建物の裏にも道はあるらしいが)。出来れば一度は泊まってみたい。ここに来たら、まさに何もせずボーっとしているのがよさそうだ。

11月5日(土)サパンタクシンで食べ尽くす

いよいよ日本へ帰る日が近づいた。その前にやらなければならいオンライン講座。今回も前回と同じ宿を予約して臨む。料金は数百バーツ高くなっていたが、朝食を付けずに調整した。前回同様昼頃到着したら、チェックインは午後2時に、と言われる。これも観光客が増えた証拠かもしれない。

早々荷物を預けて外へ飛び出す。通りの人々の活気も更に高まっている。前回行けなかったカオカームーを食べに出向く。紹介された店は路地にあり、コロナ禍ではデリバリー専門で営業していたらしい。今日もお客の姿はあまりないが、デリバリーの人がひっきりなしに来て忙しそうだ。

メニューはタイ語しかないが、美味そうな豚足を指せばすべてが済む。柔らかくて、味付けも濃厚で良い。よく分からない甘いドリンクを飲みながら、頬張るのが良い。近所に数軒、カオカームーを出す店があるが、ここはきれいでよい。最近時間が掛かる割に儲からない、と作らなくなっている店が多いと聞くので、頑張って欲しい。

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