バンコク滞在記2022その6(2)バンコクで肉骨茶

10月20日(木)バンコクで肉骨茶

後輩のUさんから肉骨茶の店の紹介があった。肉骨茶と言えばマレーシアかシンガポールの名物であり、バンコクで見かけることは殆どない。先日ヤワラーで1軒見掛けて気になっていたが、今日は全く違う場所に案内される。待ち合わせはMRTペップリー駅と連絡を受けたが、路線図を見るとそんな駅は存在しない。だが自分でもあそこだな、と思っているのが不思議。結局ペチャブリ駅をペップリーともいうことが分かる。しかしなぜ2つの名前を持つのだろうか。

そこからタクシーを拾おうとしたが、乗車拒否に遭ってしまい、Grabで呼ぶことになる。乗車拒否などしても営業は成り立つのだろうか。バンコクのタクシーは何とも不思議だ。車は10分以上走って止まった。その周辺には高層住宅がいくつもあったが、『最近中国人がかなり買って住んでいる』との話だった。近くには中国大使館もあり、タクシーが止まった場所にも中国スーパーと食堂が並んでいた。新中華街、今やバンコクの各所に中国人集落があるという。

だが目的地の肉骨茶屋が見当たらない。よくよく見ると店の看板はあったが、店は既に改修工事をしていた。コロナ禍で潰れてしまったのだろうか。ここまで来て食べられないとは、何とも残念。仕方なく他の食堂のメニューなどを見て、どこかへ入ろうかと考えているとUさんが店を覗き込み、張り紙を見つけ、『店の引っ越し先が分かった』と言い、歩き出した。

10分ほど歩くと、肉骨茶屋とは思えないような店が登場した。そしてそこが移転先だった。何だか突然カラオケ屋か何かを借りた感じで、食堂とは思えない空間だった。そこで働いている店員女子も、華人ぽい人はいないが、果たしてタイ人なのだろうか。店名は『巴生桥底』と書かれており、これはマレーシアのクランにあった有名な肉骨茶屋と同じであった。どうやら親戚が出てきてこちらで開業したらしいが、今もその人々が経営しているのだろうか。残念ながらこの店の歴史を聞くことはできなかった。

ちょっと待っていると、いきなりドライバクテーがやってきた。10年前にKLで食べて以降、今や普通のメニューになっているが、これは本格的で美味い。しかもつけ汁が別の椀で付いてきた。それからぐつぐつと煮込まれた熱々の肉骨茶も土鍋に入ってやってくる。中身は豚足で、味は私の好みだった。葱油飯と一緒に食べると余計に良い。ただかなりの時間食べて、しゃべっていたが、残念ながらお客は殆どいなかった。次回この場所にあるのだろうか。ちょっと心配になる。

帰りもGrabで車を呼び、プロンポンまで行った。距離的にはそれほど離れてはいないが、ソイの狭い道は渋滞しており、なかなか前に進まない。バンコクは10月から完全にポストコロナ時代に入ったが、渋滞も元々に戻ってきており、もう油断はできない。

10月21日(金)ついに王陽春茶行へ

2020年3月、バンコクでももっと古いかもしれない老舗茶行を発見した。その店の娘さんと話し、『茶行の歴史はお母さんに聞いて』と言われ、翌日再訪するつもりが、何とコロナによる都市封鎖が迫り、敢え無く国外避難となってしまった。そして2年半、先日店に行くとちゃんと営業していてホッとし、電話連絡で会う日を確定させ、いよいよ話が聞けると楽しみにしていたが、何と前日に家族がコロナ感染、約束はキャンセルとなってしまった。その後コタバルで劇的に電話を受けて、今日ついにその日が来た。

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