バンコク滞在記2022その4(1)鍵紛失と電話番号変更

《バンコク滞在記2022(4)》  2022年9月17₋22日

9月17₋18日(土)カギを失くす

意気揚々とチェンマイから帰還した。宿まで戻り、エレベーターに乗ろうとした時、異変に気付いた。何とポチ袋に仕舞っていた部屋の鍵が紛失していたのだ。ズボンのポケットに入れていた時、汗が染みこみ、紙が破れて、落としてしまったらしい。取り敢えず部屋まで来たが、荷物を全部ひっくり返しても、鍵は出てこない。

フロントに事情を話すと、部屋には入れてくれたが、『明日の朝までに鍵を探せ。それでも見つからなければ、紛失として、新しい鍵を渡す。但しペナルティーは500bだ』と宣言されて萎える。もうどう探してもないのだから、眠れぬ一夜を過ごして、朝を迎えるしかなかった。

翌朝フロントへ行き、何とも言えない気分で500bを差し出し、鍵を受け取る。ところが部屋に入ろうとしてもこの鍵は使えない。フロントの人間もやってきてトライするも、鍵は回らない。新しい鍵を渡しているから、もう予備はないようだ。どうするのか。とそこへ技術職のおじさんがやってきて、いきなりドアノブをぶち抜き、ちょっとこすってまた元に戻した。するとまるで嘘のように鍵が回るようになる。鍵の方を削るという発想はあったが、ドアノブの方を削るとはすごい。さすがやはりタイの技術は侮れない。でもそれでいいのだろうか。

9月19日(月)ソムタムダーで

今日は後輩のUさんと会うことになった。同窓生の紹介で東京に居る時、オンラインで一度顔を合わせているが、その時から、タイの食文化などの知識があり、タイ在住20年の経験もあり、勿論タイ語もできる、色々と聞いてみたことがある人だったので、楽しみにしていた。

場所はシーロムにあるソムタムダーという、名前からしてイサーン料理の店。結構有名店らしい。今回バンコクに来てシーロム付近を歩くのはほぼ初めてかもしれない。赤バスで近くまで行き、そこから少し歩いてみた。昔はよく歩いたが、最近はちょっと縁遠い場所になっている。

Googleを頼りに歩いて行くと、何故か目的地のレストランの隣のカフェが表示されてしまう。よく見るとそこは以前他の人に指定された待ち合わせ場所。だが都合でそこへは行かなかったので記憶はなかったが、Googleはそれをちゃんと記憶している。すごいというか恐ろしい。

ここでUさんと会った。食べ易そうな料理を選んでもらい、どんどん食べていく。そしてどんどん話しが弾んでいく。私の最近の興味の一つはタイ料理のルーツであり、特にタイ北部の文化、華人などにも関心がある。彼女はチェンマイに住んだこともあり、タイ全般にも詳しいので何とも有難い。私が2年半前までバンコクで、茶やグルメを中心に色々とお世話になっていたHさんとも親しいと分かり、テイストが似ている。結局3時間近くもそこで話し込んでしまう。いつもの悪い癖だ。

それから銀行へ向かった。シムカードを新しく買ったので、電話番号を変更しないと不便だったのだが、午後の銀行は混んではないないのに、順番が全然回ってこない。驚いて夕食のパンを買いに行って戻ってきても、全く順番は動いていなかった。さすがに1時間を過ぎている。上席の女性が通り掛かったので『電話番号を変えるだけなんです』と涙目で訴えると、日本なら『申し訳ございません』と頭でも下げられそうなところで、『あなた、電話番号を変えるのがいかに大変か、分かっていますか?』と逆に窘められる。

それでも『確かに1時間待ってこの状態は良くないから、先に申請書を私と書きましょう』というではないか。それから大量の書類が私の前に置かれ、1つずつ説明され、サインさせられた。最後には『分ったでしょう、大変ね』と笑っていたが、その頃には他の客はほぼ用事が済んで帰っていた。何だかキツネにつままれたような時間だったが、最終的に無事に変更は完了した。

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