バンコク滞在記2022 その3(3)波止場の床屋と国立図書館

9月6日(火)波止場の床屋に突撃する

とても気になっているところがあった。それは宿の近くの波止場のあたりにある。何度かバスに乗っていて見掛けたが、そこの前へ行くことはなかった。だがとうとう意を決して出掛けてみる。髪の毛が伸びていたのだ。いつもは安い床屋へ行くのだが、そこもどんどん高くなっていく。元々カットのみで100bだったのが、いつの間にか150bになり、さらに値上げが見えている。

何が私を引き付けたかというと、1つはその建物のレトロな雰囲気。英語でも使えそうな雰囲気があり、入れば渋い爺さんが『いらっしゃい』と待っていそうである。もう一つは看板。基本的にはタイ語で書いているのだが、『外国人』という英語が見え、その料金は明らかにタイ人より高いのだ。こんな不自然な料金体系、現在でも許されるのだろうか。

恐る恐る中に入ってみた。そこは確かに床屋の仕度だったが、出てきたのは爺さんではなく、普通のタイ人女性だった。カットをお願いすると、慣れた様子で切っていく。10分で終了、タイ人なら100bだが、外国人は170b。まあハッキリ書いてあるので文句はない。いや昔は外国人船員が訪れ、英語を使った特別料金だろうか。だがお姉さんに『シャンプーもしよう』と言われて、気持ちよく頭を洗われ、肩をトントンされる。合計300b。これが安いか高いかは分からないが、まあ特に問題にするほどの額ではない。何となく昔の日本の床屋を思い出していた。

帰りにいつものフルーツを売るおじさんから、スイカとパイナップルを買う。このおじさん、長年この辺で屋台を引いているようだが、最近は体調不良が伝えられ、いないことも多かったので、ホッとしている。一人で食べるには十分な量を確保して僅か35b。日本では考えられない。何とも有難い。お客がいないときは木陰で寝ている姿が何とも良い。

9月7日(水)国立図書館へ

今日もまた赤バス。何と72番を端から端まで乗る企画?ではないが、結果としてそうなった。実は以前も一度乗っているので土地勘はあるのだが、交通量が増えたバンコクでは、時間が相当かかる。目的地は国立図書館。川沿いの行きにくい場所にあり、このバスが最適なのだが、1時間半以上かかってしまった。

前回は祝日で休みだったので、そのリベンジ。立派な建物に入っていくと、機械が置かれており登録が必要。パスポートをかざすもうまく反応せず。結局窓口で対応してもらい、無事中に入った。1階は広いスペースだが、2階へ行けというので階段を上る。受付に英語で話し掛けると、対応はしてくれたが『ここはタイ語本のスペース』と言われ、更に1階登っていく。

3階は外国本がたくさん置かれているが、どこにお茶や茶商に関する本があるのかは、自分で探すように言われ、探し始める。ただ眼鏡を忘れてしまい、よく見えない。英語、中国語、日本語の本もある。何とか中国語本の中から、華人について、タイの歴史について本を拾い出すが、読むのにはかなり疲れる。

1時間ほど3階にいたが、ここで見かけた来館者は2人だけ。一人はここで勉強しているみたいだった。何と贅沢なスペースなんだ。冷房も効いているし、1日中いたいような空間だが、やはり場所が不便なのだろうか。お腹も空いたし、一度外へ出てみることにした。出て気が付いたが、もう一度入るにはまた手続きしなくてはならない。今はランチタイムで窓口の人もいないので、今日のところはこれで退散となる。

帰りにまた72番に乗ったが始発であり、すぐに出発する気配がない。ふと外を見ると、美味しそうな店があったので、バスを降りてみる。カオカームーがあったので、思わず注文しているとバスは行ってしまった。行ってしまっても美味しいものが食べられれば満足だった。店の人は英語も出来たので快適。

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