交渉してみたが頑強なので疲れてしまい、お金を支払って部屋に入り、3時間ほど寝た。まあ、ベトナムのサービスは東南アジア型ではないのを忘れていたということだ。部屋は料金の割にはよかった。K社長のお知り合いの紹介だというが、なぜここに泊まっているのかは分からなかった。
昼にまたK社長と落ち合い、近所にランチに出た。よく分からないので適当な店には入ると、『バインクオン』という料理があり、それを注文する。ライスペーパーにひき肉やきくらげを入れて食べる物。それにベトナムハムが添えられており、野菜を混ぜて食べると、意外と旨い。
その後街へ行こうということなり、Grabで車を呼んで、ベンダイン市場へ行った。K社長は早々に店員と交渉して、楽しそうにTシャツを買っている。残念ながら客は少なく、私にも方々から声が掛かるが、買うべきものはない。コロナ禍はまだ終わっていないのだろうか。インド系観光客が目に付く。市場の向かいのホテルのカフェでお茶を飲みながら休息する。K社長は疲れてしまったようで、早々にまた車を呼んで宿へ戻った。
私は飲み物が欲しかったのでコンビニへ向かった。少し離れた場所にサークルKがあり、無事に買い物ができた。夜はK社長のお知り合い夫妻と夕食を取った。Hさんは以前北京にも勤務しており、共通の友人は沢山いて驚く。また奥様は中国茶を習っていたこともあり、お茶の話題でも盛り上がる。ちょっとびっくりの展開だった。
我々の宿はHさんの住まいのすぐ近くにあり、食事場所である雰囲気のあるレストランにも近い。料理はベジタリアン系で、盛り付けがきれい。上品で食べやすく、お茶もきちんと淹れられていた。ベトナム人もべジを好むのだろうか。こんなに話が弾む夕飯も珍しいかもしれない。K社長の人徳だろうか。
6月27日(火)張さんに会いに
翌朝も早く起きて、K社長と朝食を食べた。この宿はかなり静かなので助かる。その後ダラダラして、昼前にGrabを呼んで、出掛ける。今日は張さんに会いに行く。元々今回のホーチミン行はお茶好きの台湾人、張さんにダラット方面の茶畑に連れて行ってもらう予定だったのだが、新婚の張さんの奥さんの体調が悪く、同行できなくなったというので、私一人で行くためのレクチャーを受けに行く。
指定されたショッピングモールは思ったより多くてびっくり。それでもGrabだから安心して乗っていれられる。45分ぐらいかかって何とか到着。そのモールは結構大きくて、ユニクロなどの店舗が多く入っていた。張さんは迷わず、レストランへ入っていく。そこはイタリアンだという。かなりいいデザインの店で、ランチ時でかなり賑わっている。
何とここを経営しているのは日本人だという。日本のイタリアンを持ち込み、ベトナムで何店舗も出店しているらしい。カンボジアにも進出し、何と今後東京へも逆上陸するらしい。出てきたピザもパスタも美味しい。寿司まで出てきたのには驚いた。これからの時代、日本人は和食屋、という発想は古いのかもしれない。東京には世界の旨いものが集まり、外国人もそれを求めてくる時代なのだから。
料金が手ごろ。ベトナムに勃興している中間層にとっては和食より寧ろ手が出しやすい感じかもしれない。張さんからバスの乗り方、アポの状況などの説明を受けたが、やはり一人旅で言葉が通じないのは心配だ。まあ、最悪張さんに電話することで気持ちを整理する。でも張さんと一緒に行けなかったのは、何とも残念だが、これも茶旅だろう。イタリアンを食べながら、お茶の歴史話で盛り上がる。また宿まで車で戻る。
夕方、腹が減ったので、近所で麺を探す。チキンフォーの店があったので、食べてみるとまあまあの味。5万ドンはこの地としては安くないようにも思えるが、ホーチミンはハノイより物価が高いのかもしれない。また店員の対応は決して良いとは言えない。帰りにバインミーが食べたくて、道路沿いの屋台で買う。2万ドン。更にコンビニを探すと、実は宿のすぐそばにあることが分かる。明日は長距離バスに乗るので、一応非常食のパンを買う。