ベトナム南部茶旅2023その1(3)バオロック行きの長距離バス

6月28日(水)いざバオロックへ

朝6時に起床。7時にはチェックアウトしてGrabタクシーを呼んだ。今日は久しぶりの冒険旅だと思うと、ちょっと緊張する。とにかく言われた通りのバスターミナルに無事に着けるのか。それは杞憂だった。Grabは正確に私をそこへ連れて行ってくれた。午前9時発のバスなのに、7時半にはターミナルに入った。ここは意外と大きな場所だったが、チケットブースにあまり人はおらず、乗客も見かけない。何よりバスがない。

なんとか張さんが予約してくれたバス会社のカウンターを見付けたが、チケットを見せると、『そこに座って待て』という。30分座っているとアナウンスがあり、何人かがどこかへ消える。私はまたカウンターへ行くが、また待てと言われるだけ。仕方なく周囲を一周してみたが、ここは旧バスターミナルではないかと思われる。

何と8時半になっても呼ばれない。というか、乗客らしい人がいなくなる。不安で張さんに連絡するも良く分からない。それから10分してついに呼ばれた。ところが目の前にあったのはミニバン。ああ、これで新バスターミナルへ向かうんだな、と安心していたら、もう9時になってしまった。バスは一体いつ出るんだ。

しかもミニバンには2人しか乗っておらず、更に途中の小さなバスステーションで降ろされてしまう。さすがにまずいと思ったが、カウンターの女性は英語が出来、長距離バスがここへ来るというので待つ。10分後、どういう仕組みか分からないが、本当に立派なバスが来た。

車掌の若者は私とチケットを見て、『一番前の下』を指した。何とこのバス、全部が座席ではなく、リクライニングブース?ゆっくり寝ていける上、プライバシーも保たれる優れモノ。ちょっと狭いが十分だ。充電ソケットが壊れていなければ完璧だ。韓国製のバス。乗客はほぼベトナム人らしい。

バスは市内の渋滞を抜けると、後はスイスイと走っていく。すぐに田畑など田舎の風景が続いていくものと思っていたが、意外と道路沿いには民家や商店が多く見られる。朝早かったのでちょっとウトウトしていたら、すぐに2時間ぐらい経ってしまった。バスはサービスエリアに入り休息。運転手もランチを取っているので、私も肉まんを買って食べてみる。

そこを出てからは長く感じられた。一体いつ目的地バオロックに着くのだろうか。聞いてみたいが、車掌とは言葉が通じない。ここは耐えるしかない。途中教会がいくつもある街を通過した。その近くには中国寺もあった。この付近はどんな歴史背景を持っているか知りたいが、その地名すら分からない。

乗車から4時間が経過した。張さんの話だとそろそろ到着するはずだったが、何と又サービスエリアで休息する。このバスはダラット行だから、このペースで2時間に一度休息が義務付けられているのかもしれないが、何も分からず揺られていくのはかなり緊張感がある。皆トイレに行くとさっさとバスに戻る。因みにバスに乗る時は靴をビニール袋に入れるが、降りる所にはちゃんとサンダルが用意されており、それを履いてトイレに行く。

そこから更に1時間、ついにバオロックのバスターミナルに入った。車掌も笑顔で降りろ、と合図してくれる。何人かが下りていく。私は周囲を見渡したが、張さんがアレンジしてくれた迎えは来ていない。仕方なく電話してみると、何と後ろに停まっている車の人が手を振っている。ああ、何とかなったと安堵する。

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