インド アユルベーダの旅(8)ロナワラ 初めは苦行

1月20日(月)

朝のティ

いよいよ今日からパンチャカルマが始まる。如何にもインドらしいのは朝6時からティタイムがあること。5時半に起きて6時を待ちかねてキッチンへ行く。ちょうど日本からヨーガの6週間コースに来ている2人の日本女性と一緒になり、お茶を飲む。ここには所謂チャイはなく、ハーブティかジンジャーティである。それにジャグリという蜂蜜のようなものを垂らすと美味しい。

DSCN8909m

 

2人は6週間コースなのに、なぜか学院の外に宿泊している。インドにはあまりマネージメントの概念がなく、中国人中心の2週間コースをセットしてしまい、入りきれなくなったようだ。とにかく朝5時50分のバスでホテルからやってきて、夜8時半頃まで帰れないらしい。それは肉体的にも、精神的にかなりの負担、2人は修行だと諦めている。これもまたインドだ。

 

7時からベーシックヨーガコースが始まる。アーサナだ。4年前に一度参加したことがあったが、だいぶん様子が変わっており、きれいなアーサナホールでストレッチ中心に行われた。以前は各人勝手に練習しているような感じだったが、今回はちゃんと先生に合わせて皆が取り組む。久しぶりに筋肉を使い、ちょっと疲れたが、朝からこれをやるとスッキリする。日本でヨーガをやる理由の1つはこのスッキリ感だろう。

 

オイルマッサージ

アーサナが終了するとそのままマンチャカルマが行われるオフィスへ。インド時間でゆっくりかと思いきや、8時半きっかりにマッサージ師がやってきて、小屋のような所に入る。中にはちょっと高いベッドがあり、その上に横たわる。何だか始まるなという緊張感あり。

DSCN8913m

 

全身にハーブをオイルに浸したものを、塗り付けていく。かなりドロドロしている。体の部分1つ1つを叩き、そして塗り込む。ただマッサージという感覚はなく、塗っているだけ。筋肉を押したりはしない。そのまま30分、9時過ぎにはあっけなく終了した。

 

既に朝食の時間は過ぎていたが、我々の為に食事は残されていたので、美味しく頂く。朝5時半から起きて、アーサナをやり、オイルマッサージを受け、ようやく朝ごはん。一日がとてもとても長い。それからはすることもなく、廊下の椅子に座ってボーっと庭を眺める。自分は何をやっているのだろうという思いが頭をよぎるが、このボーっとする時間が必要なのだろうと考えられるようになる。

DSCN8915m

DSCN8922m

 

ランチにギー登場

ランチの時間がやってきた。中国人グループは11時半には食べ始めていた。やはり中国人に食事をさせないのはダメ、とインド人も分かっているようだ。我々パンチャカルマ組は別メニュー。初日はカウンセラーが食べ方を説明した。各自の名前が付いたプレートが置かれており、薬やギーを食事に混ぜて食べるように指示が出る。私はこのギーが大の苦手。正直ギーを混ぜただけで食事が苦行となった。

DSCN8926m

 

そして1時半より午後のトリートメント。アユルベーダでよく見られる、頭にオイルを垂らし込まれた。ベッドに横になっていると突然頭に降ってきた。結構ビックリしたがすぐに終わったので喜んでいたところ、頭はベタベタ。そして何と午前中のトリートメントの効果の関係で午後7時までは頭を洗ってはいけない、と言われ愕然。頭中にギーの匂いが染みついてきた。担当者は『ギーの匂いは簡単には取れない。1週間同じパンツとTシャツでいろ』とこともなげに言う。後で分かったことだが、本当に何回洗っても落ちなかった。

DSCN9014m

DSCN8936m

 

何もすることがなく、頭も洗えない。どうしてよいか分からず、無暗に園内を歩き回る。ここは木々に囲まれ、散歩には適しているのだが、気になっていることがあると見える景色も変わる。眠気もあり、意識もうろう状態。何とか3時のティタイムまでこぎつけ、ジンジャーティで眠気を飛ばした。だがパンチャカルマ受診者は、フルーツを食べてはいけないことを知りまた愕然。美味しそうなパパイヤを食べている人を見て、恨めしくなる。

DSCN8929m

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です