神の島久高を再訪して(1)ルールに慣れていないと

《沖縄散歩2014》  2014年5月13日-23日

 

昨年10数年ぶりに行った沖縄。私には強い衝撃があった。沖縄は『日本でもなければ中国でもない』という感覚に捕らわれた。実にユニークな文化、そして人々。興味がどんどん深くなり、また行きたいと思うようになっていた。

 

昨年も開催されたA主催にヨーガ合宿。神の島久高島で今年も開かれると聞き、再訪を決めた。同時に今回は本島のみならず、是非離島にも行きたい、と思う。沖縄を理解するのはそう簡単なことではない。淡々と何度も通い、地元の人々と何気ない会話をしていく中で、何かが見えてくるような気がしていた。

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5月13日(火)

1.那覇まで

地震の余波で

色々と検討したが、結局今年も成田からジェットスターに乗って那覇へ行くことに。時間も全く同じ午後便。今日は朝方地震があった。東京に戻ると地震の多さに驚かされる。もうみんな慣れっこになっており、殆ど気にも留めていない。東京にやってきた外国人は地震を体験して、どう感じているのだろうか?

 

いつものように京王線に乗り、都営新宿線に入り、馬喰横山で降りる。ここでスカイアクセスに乗り継げば、1時間で成田空港に着く。もう何度も通った道だ。駅でうどんを食べるのも恒例となっている。だが、駅へ行くと様相がおかしい。駅員に聞くと『ああ、成田行きのアクセス、当分来ませんね。地震ですから』と素っ気ない。慣れているということは慣れていない者に衝撃をもたらすことを分かっていない。

 

押上まで各停で行き、そこで電車を待つ。京成特急は動いている、とのことだったが、なかなか電車は来なかった。相当余裕を持って家を出てきているので問題はなかったが、ギリギリに出ていれば完全に乗り遅れてしまう。ホームには人が増えてきたが、慌てている人はいない。何とか電車に乗り込み、空港へ到着した。それまで英語の放送は一度もなく、一部外国人は何が起こっているのか分からなかったようだ。

 

ジェットスターの不可解なルール

ジェットスターの国内線。荷物を預ける。自分で後方の安全検査を通すのも去年と同じ。待合室からバスに乗り、ターミナルを離れるのも変わりはない。飛行機に乗り込む際、結構人が大勢いたので、タラップで詰まっていた。そこで私は何気なく、いつものようにカメラを機体に向け、1枚写真を撮った。

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すると横にいた係員の女性が何か言っている。アジアの空港で時々写真を咎められることがある。大体は空港の規制で、と言いながら、軍事上の規制だったりする。ただ日本にそのようなルールがあるとは思えない。飛行機の音がうるさくてよく聞こえなかったため、もう一度聞き返す。彼女は何と『お客様、電子機器のご使用はお控えください』とはっきり聞こえた。この言葉には驚いた。

 

機内で離発着の際、この言葉を聞くことはある。だがまた飛行機にも乗っていない、そして電波も発しないデジカメで写真を撮ってどこに問題があるのだろうか。先ずは乗り込んでから、CAに聞いてみた。すぐにチーフパーサー?の女性がやってきた。その答えは『我々はオーストラリのカンタスの関係会社ですので、オーストラリのルールに則っています。イギリスなどでもこれは常識です』と言い放った。『空港ターミナルをバスではなれた瞬間から電子機器は使用できません』とのこと。

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イギリスで常識かどうかは知らないが、3年以上アジアを放浪していて一度もそんなはなしは聞いたことがないと言うと、彼女は更に『デジカメのフラッシュで100%引火しないという保証はない』と言い出した。これには驚いて『じゃあ、キャノンやニコンの知り合いに聞いてみる』と言い返すと、急に彼女の態度が弱腰になる。まあ、私もクレーマーではなく、純粋に理由を聞きたいだけなので、後は仲良くお話した。

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その後、数か国のフライトでルールを確認したが、『離発着時の禁止』以外、どこにも見付からなかった。勿論最近のデジカメはPCへ自動送信もあるので、電波を発信するとしてでも、である。あの説明は一体なんだったのか、ジェットスターはどんな理由でルールを定めているのか、真相は謎のままである。

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