中国最北端を行く(4)ハルピン プロペラ双発機で行く

2.ハルピン

アレンジなし 波乱の幕開け

ほぼ定刻にハルピンに着いた。ハルピンへ来るのは何と27年ぶりだ。当然空港のイメージも違っている。というか、そもそも全く記憶がない。空港には宋さんが迎えに来てくれた。宋さんは黒龍江大学で日本語を学び、その後日本にも滞在するなど、日本語は流暢だった。A大にも3か月滞在したご縁で、今回のアレンジをお願いしていた。

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車の中で今回の旅程の話になったが、何と宋さんは面談などのアレンジをN教授がするものと思っていた。完全な勘違いであった。だが私などは、アレンジが無くても行けばよいと思っているし、N教授も、何か手がかりでもあればいい、というスタンスだった。勿論宋さんはここから猛然とアレンジを始めた。でも地元ハルピンならまだしも、自分も行ったことがない場所のアポを取るのは大変だ。

 

ホテルは空港から30分ぐらいの、黒龍江大学の近く、宋さんの家の近くに取られていた。我々は明日から飛行機に乗って他の都市へ行くので、ここは都合がよい。ホテルはかなりきれい。今回は費用の関係でN教授と相部屋をお願いした。大変助かった。

 

飛行機で夕飯が出なかったため、近所に食べに行く。ホテルの向かいの餃子屋さん。東北の水餃子はいつ食べても美味い。この店のオーナーは最近日本に旅行に行ったとか。『何しろ日本はどこへ行ってもきれいで驚いた』と。現在の気温は零下15ぐらい。北京より10度以上低いが既に色々と着込んでおり、それほど寒く感じない。と言ってそれほど長く外を歩いたわけでもないが。

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2月17日(月)

空港へは旅行社の無料サービスで

今朝は漠河へ行くため、空港へ。ハルピンの天気は良いが、冬のせいか、空気はかなり悪い。石炭で暖を取っているのだろうか。昨年ハルピンでもPM2.5騒ぎが起こり、3日間ほど前が見えないほどの事態となり、学校閉鎖や交通機関の乱れがあったと聞く。もし今日飛行機が飛ばなかったら、どうなるのだろうか?

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宋さんが迎えに来てくれ、車で空港へ。この車、何とチケットを購入した会社よる送迎サービスだとか。これは有難い。旅行会社は普通の白タクを使い、客を送迎している。今回我々のチケットはかなり高かったため、このようなサービスが付いたのだろうか。

 

空港は乗客でごった返していた。我々が乗る航空会社の名前がすごい!OKエアーは聞いたことがない。何とかカウンターを見付けてチェックインする。まだ出発には時間があったので、レストランに入る。どこの空港でも同じだが、こういう場所の料金はべらぼうに高い。一人最低消費は58元。お茶一杯も58元。だがビールは30元しか取れないので、N教授に他にも頼むよう命令が下る。スイカの種、これも30元?すごい。

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そこへもう一人の参加者、ハルピン駐在のMさんが加わる。企業駐在員だが、N教授との関係もあり、今回自らの駐在する黒龍江省内ながらまだ行っていない場所なので参加したらしい。我々が行く場所は商社の駐在員でも行かないような場所だと分かり、益々興味が湧く。

 

プロペラ双発機で

いよいよ搭乗。まだ雪がかなり残る空港を歩く。今日乗る飛行機は50人乗りのプロペラ双発機。プロペラは久しぶりだ。座席は2人ずつ、荷物の収納スペースは狭い。CAのお姐さんも厚手のコートを着込んでいる。乗客はほぼ満員。皆どこへ行くのだろうか?

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空は快晴で青い。上空へ上がると気持ちほどの光と雲が広がる。そして下もよく見える。雪や氷がうっすら見える田畑。こんな風景がずっと続く。1時間後、黒河へ降りる。ここで半数以上の客が下りた。黒河はこの付近の中心都市、商売などもあるのだろう。私も降りてみたかったが、すぐに出発ということでタラップを降りることも写真を撮ることもできなかった。そしてまた客が乗り込んできた。黒河から漠河へ。観光だろうか?

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更に1時間強で漠河へ到着した。とうとう中国最北端へやってきた。天気は晴れ、眩しいほどに明るい。雪が光を跳ね返す。空港にはかなりの雪が残っている。空港には宋さんの親戚だという若者が待っていた。宋さんが若い頃、同じ地域に住んでいたらしい。30年ぶりだと言いながら『一目でわかったよ』と手を握る。ここからドラマが始まる。

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