茨城歴史旅2022(2)水戸散策

そこからお城へ入ろうとすると斉昭公の像が迎えてくれた。中に入ると光圀公が『大日本史』の編纂所とした彰考館跡がある。この辺に瞬水も関係しただろうか。水戸一高など学校が多くあり、学生が下校している。そこから今日の宿を目指して、線路を渡る。既に夕日がきれいだ。

今日の宿も川沿いにしてみたが、随分と寂しいリバーサイドで、かつすぐに暗くなると部屋の窓からは何も見えなかった。ただチェックインの際、『全国旅行支援』を選択していたらしく、何も分からず宿泊代は安く(東横インは他社と違って旅行支援の便乗値上げをしていなかった)、更に3000円のクーポンがもらえた。身分証と一緒にワクチン接種証明の提示を求められて、ちょっと慌てた。タイに行く時コピーした紙が、バッグの下からボロボロになって出てきたが、それでもOKだった。アジアでは使うことがなかった紙が、こんなところで活躍したのは皮肉なものだ。

折角全国旅行支援で3000円もらったので、今晩は豪勢な食事でもと思ったが、クーポンが使える食堂が見付からない。ふらふらしていると、レトロな食堂を発見、思わず入ると完全な昭和だった。和定食は立派なお膳で、刺身と天ぷら、小鉢が二品とボリュームがあり、天ぷらなどは懐かしい家庭の味、無料コーヒーまで付いて僅か650円。旅行支援は不要だった。帰りに駅前を通りかかると、既にクリスマスの飾りがきれいにできていた。ちょっと早すぎでは?

11月15日(火)水戸散策

東横インの朝ごはん、昔はおにぎりとみそ汁ぐらいだったと記憶しているが、今回の宿では豊富なおかずがあった。更に水戸と言えば納豆だったが、器は間に合っていなかったのか、茶碗はなく、プラスチック食器。まるでタイのぶっかけ飯のように納豆をかけて掻き込んだ。

今日は水戸を散策して帰ることにした。川沿いを歩き、最寄りのバス停まで行くと、雨が降り出した。ちょうどバスが来たので何とか濡れずに済んだが、いくつも来るバスの行き先が良く分からず困る。水戸駅を経由して、バスは更に進んでいく。雨が強くなる。30分ぐらい揺られ、更に10分ほど歩いて何とか歴史館に到着する。

中に入り、学芸員の方に『朱瞬水に関する展示』を尋ねると、それは誰、という顔をされて驚いた。そうか、水戸でも瞬水は知られていないんだ、と分かる。展示はいくつもあったのだが。また江戸時代、水戸藩でもお茶が作られていたことが書かれていて、興味深い。他にも色々と面白い展示があるのだが、よく見る時間が無かったのは残念だ。

敷地内には色づいた銀杏の木が鮮やか。その近くには立派な旧小学校校舎が残されていた。中には茨城の偉人の展示がある。木村安兵衛(木村屋のあんぱん)、山下りん(ロシアに留学した宗教画家)など、ちょっと調べてみたい。そこからまたバス停まで歩いて戻り、さらに郊外行のバスに乗る。

昨晩ネットで図書館を検索したら、インスタ映えする図書館が出てきたので、急に行って見たくなる。やはりバス停から15分ほど歩く羽目になったが、行って見ると確かに、内部がきれいな、面白い図書館だった。内部の写真を撮るための申請をして、何枚も写真を撮った。勿論参考資料も探せるので一挙両徳というわけだ。

またバスに乗り、駅前まで戻る。もう昼を過ぎていたので、ちょうどそこにあった居酒屋でランチを食べた。鯖塩焼き、チーズオムレツ、小鉢が付いて、600円。水戸は本当に定食が安くてボリュームもすごい。ここは生活費が安く上がるのだろうか。2年前来た時も家賃が安いと聞いていたが、ここに住むのも手かもしれない。

県立図書館にも行って見た。こちらは星野珈琲が1階に入っていて、おしゃれな感じだった。先ほどの市立図書館に比べて、やはり資料はこちらの方が多く、また手際よく集められて良かった。朱瞬水に関する資料を読むと、やはり彼の功績、影響は大きいと感じられた。

最後に黄門様関連の場所に行って見る。さっきバスから見た義公生誕地が駅の近くにあった。その前に道路沿いには黄門生誕の地という碑と、黄門像まであった。そこから横道に入ると、義公祠堂があった。水戸黄門神社とも書かれている。ここで手を合わせて祈る。黄門様もテレビドラマとはかなり違う人生を歩んだはずだ。

駅まで戻り、昨日貰ったクーポンを使って、お菓子をたくさんもらった。前回のGoToトラベルの時も、結局は和菓子ばかり貰ってしまい、後悔したがやはり治らない。しかも欲しかった栗蒸し羊羹がなく、かなり残念だった。今度クーポンを貰えるなら、ちゃんと考えたい。

帰りは特急に乗る必要もないかと、各駅停車で帰る。それでも2時間少しで上野駅まで来るのだから、水戸は便利なところと言える。本当は牛久あたりで降りてみたかったが、これも次回となる。上野駅では何となくまた立ち食いそばが食べたくなり、ホームを探したが見つからない。結局隣のホームにあったのだが、その影はどんどん薄くなっている。

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