会津から北関東へ2020(4)那須から水戸へ

12月10日(木)那須から水戸へ

翌朝は食堂で立派な朝ご飯を食べた。このホテルはそもそも病院が研修生のために建てたらしいが、それにしても立派だ。きれいで、しかもGoTo対象だから格安で泊まれた。名残惜しかったがチェックアウトして病院まで行き、バスに乗って駅の方へ戻る。天気も悪くなかったので、電車に乗る前に少し近所を散策する。

昨日は大山巌墓所の前まで行った。大山の別荘は大山農場の中に今もあるらしい。現在は那須拓陽高校が管理しているというが、こちらもコロナで見学はできない。取り敢えず高校の前まで行く。この高校、スポーツが強いことで有名。長距離ランナー渋井陽子なども卒業生だ。正門は四脚門といい、古びているがこれも大山ゆかりだという。

大山農場へ行ってみると、敷地はかなり広く、外から見てみると、遠めに建物が見て取れたが、洋館の姿はなかった。当時那須には山形有朋や松方正義などが別荘を建てているが、大山はここで本気で農業をしようとしていたのだろうか。折角なので乃木神社も参拝する。こちらはとても立派な神社で驚く。乃木希典もここに別荘を持ち、土地を開拓している。途中に鉄道跡が見られた。昔は木材運搬などに活躍したらしい。

駅まで戻り、電車に乗り込む。今回はSuica利用可能とのことで安心する。そうだ、黒磯以南は首都圏なのだ。宇都宮まで乗り、上野東京ラインで小山まで行く。ここから水戸線で行こうと思ったが、水戸線なのに水戸まで行かず、友部で乗り換えとか。何故なんだろう。高校生の頃、何度か水戸線に乗ったが、考えたこともなかった。小山駅で駅うどんを掻き込む。

本当に静かな田舎を水戸線は走っていく。1時間ちょっとで友部に着くと、向かいの常磐線に乗って水戸へ行く。水戸へ行くのは1年先輩の結婚式以来だから、32年ぶりぐらいか。駅に着くと横にある宿に荷物を預けて外へ出た。先ずは県立図書館を目指す。ここで茨城の茶業史を調べ、コピーを取る。

それから街歩き。弘道館など徳川慶喜関連の場所を歩く。ただ彼は幼少の頃しか水戸に居なかったので、実はゆかりの場所は多くない。お城の周囲をグルグル回ると水戸藩関連の施設が多く残っているが、殆どがきれいだ。偕楽園などに行きたかったが、夕方になったので明日にして宿に戻り、チェックイン。

それから待ち合わせの水戸京成百貨店に向かう。京成線が通っていない水戸に京成百貨店というのも不思議だが、駅から約1.5㎞、街の中心部にある。しかも水戸で唯一残った百貨店らしい。地方都市には、このような首を傾げる事象が時々見られるが、それにはきっと事情があるのだろう。今や京成百貨店は水戸市民に必要な存在、という声も聞いた。

待ち合わせたのは香港で何度かあったKさん。いつの間にか故郷の水戸に帰っていたので、訪ねてみた。Kさんの実家はここからすぐの場所で料亭をしていたらしい。非常に博識で、教えてもらうことが多い。何と自宅にお邪魔してしまい、奥さんとも初めて会った。実は今晩Kさんがオンライン勉強会に参加予定なので、一緒にそれを聞くこととなった。

その後夕飯もごちそうになってしまい恐縮だった。香港の昔話や歴史の話なども沢山してしまい、ついつい遅くまで居座った。帰りはスマホを使って何とか歩いて帰った。水戸は東京にも近く、家賃なども安いらしく、意外と住みやすいところかもしれない。ちょっと勉強になる。

12月11日(金)急遽東京へ

明日起きようとすると、何だか頭が重い。それ程寒くはないと思っていたが、どうしてか頭が冷えているように感じられる。一度は治ったので、1階へ行き、朝食を食べたが、何と弁当が配られている。それにみそ汁と納豆が付くのは、やはり水戸だからだろうか。とても食べきれずに残す。

今日は偕楽園に行こうと計画していたが、どうも具合がよくない。1時間ぐらいベッドで横になっていると、何とか起き上がれたので、思い切って東京に戻ることにした。偕楽園や博物館は次回にしよう。宿は駅の横なので便利。GoToクーポンを使っていなかったので土産のまんじゅうを買い込むと、すぐに特急に乗り込む。

普通電車なら2時間かかるが、特急なら特急料金はかかるがわずか1時間。体の負担を考えると1550円払って特急しか選択肢はなかった。座席未指定特急料金というよく分からない切符だったが、乗り込むと座席指定されているかどうか表示されているので、それ以外に座ればよいという合理的なもの。自由席車両を探して歩く必要もなく便利だと感じる。電車が動き出し、目をつぶるとアッいう間に1時間が過ぎ、東京駅直前で起きて何とか下車で来た。

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