大分茶旅2021(1)中津へ

【大分茶旅2021】 2021年4月5日-10日

2021年も暗いスタートとなってしまった。年初に緊急事態宣言が発令され、また旅を止めてしまった。結局2か月半も緊急事態は続き、もはや緊急事態が常態化した。それでもオリンピックをやると言い、聖火リレーの日程のため、緊急事態は解除されたが、ちょうど花見、お彼岸、卒業式などと重なり、コロナ感染者はむしろ増えていった。

昨年12月の会津以来、旅はできていなかった。どうしようかと思っていたが、Oさんよりお誘いがあり、大分から茶旅を再開することになった。これまで九州には何度も来ているが、何と大分には一度も来たことがない、通過したこともない、未知の場所だった。果たして今回は何が見られるのだろうか。

4月5日(月)中津まで

羽田空港に行くのは、いや飛行機に乗るのは昨年の10月以来だった。これまで10年間、あれだけ乗ってきた飛行に乗るのが何となく怖い。憂鬱だ。これはコロナ禍だからだろうか。歳を取ったのだろうか。そろそろ出掛けなければという時間に、なぜかメジャーリーグで大谷のリアル二刀流をやっていて、出るに出られない。しかも家を出る時小雨が降っており、眼鏡も服も軽く濡れた。それがとても嫌だと感じた。

京急線は遅れているとのことだったが、かなり早く出てきたので、慌てる必要はなかった。品川駅でうどんを食べて、ゆっくり羽田に着いた。それでも時間は余る。外は相変わらず小雨が降っている。ANAで大分行をマイレージで予約したが、フライトはソラシドエアーだという。因みになぜかマイレージは通常の6000マイルではなく、僅か3000マイルで乗れた。キャンペーンだというが、いよいよ航空会社も厳しいのだろうか。

機内も乗客は7割ぐらいだろうか。私の隣も空いていて快適だ。昨年と違い、特に煩い感染予防策はなかった。フライトは1時間半、提供されたスープはアゴユズというご当地物だった。話し声もなく、皆静かにしている。大分空港に接近した時、その動きは面白かった。機体は海上を相当ゆっくりと180度旋回してランディングした。

空港を出ると空港バスのカウンターに行く。今日はこれから中津まで行くのだが、検索したところ、バスで途中まで行き、そこから少し歩いてJRの駅へ行き、そこから電車で中津駅へ向かうルートしかなかった。そのバスもすぐ出るのでどうしたらよいかと聞いてみた。答えは簡単で、『中津行バスもある』だった。しかも料金は高くない。これだとチケットを買って、バスを探すと、何と乗客は私一人、しかも中津駅まで2時間掛かるという。しかしもうチケットは買ってしまったし、そのまま乗っていく。

大分空港は海辺の端にあった。そこから山沿い、狭い田畑を通っていく。車もほとんど通っていない。夕日がのどかさを増して見せる。このバスは空港バスと言いながら路線バスでもあり、乗り降りは自由にできるが、1時間乗ってもだれ一人乗ってこない。ようやく母子がベビーカーを持って乗ってきた。だがたった一停留所で降りてしまい、また運転手と二人となる。

豊後高田市街地を通過して、宇佐駅を過ぎる。そして何と宇佐八幡に至る。私はいつか宇佐神宮には行きたいと思っていたが、検索しても鉄道路線、バス路線共に見いだせず、もし行くとすれば歩きしかなかった。ところが今、その神宮が見えている。やはり地方都市の路線については、来てみないと分からない。明日はここに来よう。

それから宇佐市街地、そして中津市街地を通る。国道沿いには牛丼やうどん、ハンバーガーなど多くの全国チェーンが並んでいた。中にはなぜかタイのタイスキMKの文字すら見える。大分名物のから揚げの看板も多い。そんな中、やはり2時間かかって中津駅前に到着した。まだ夕日は沈んでいなかった。

駅の反対側、予約したチェーンホテルにチェックインした。時刻は午後7時、夕飯を食べるところはあるだろうか。唐揚げで検索すると『ぶんごや』というところが有名なようなので、そこまで10分ほど歩いて行ってみたが、何とそこはショップであり、既に今日の営業は終わっていた。

途中にあった店に入るも『うちには唐揚げ定食なんてないよ』と追い出された。仕方なく宿の食堂に戻ると、何と『ぶんごや唐揚げ定食』があった。食べてみたが、唐揚げはかなりあっさりしていた。あとは部屋で休んだが、久しぶりの旅のせいか、いつものようにすぐに寝付くことができず、少し体調が心配になる。

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