ある日の台北日記2025その1(2)ちょこっと大稲埕へ

6月12日(木)日常の台北

朝5時半には目覚めてしまう。クーラーを掛けて寝て、夜中に一度切ったら暑くてまた起きてしまい、結局よく眠れないまま朝になった。東京だって昨年の7月はこんな状態だったが、台北でいきなりこれが来ると辛い。今は梅雨なのだ。さすがに朝はさわやかなので、窓を開けて風を入れると良い。メールチェックなどをして過ごす。

少し腹が減ったが我慢した。中国旅と怠惰な東京生活での食べ過ぎがたたって体重は激増しており、体が重い、疲れやすい感覚に見舞われていたからだ。洗濯でもするかと思ったら途端に雨が降り出す。まさに梅雨だ。お陰で暑さは少し安らいだが、外に出るのも億劫になる。

午前10時頃雨は止んだので外へ出た。まずはいつもの店でいつものクラブサンドイッチにアイスティーの朝食だ。店のおばさんの愛想が何だかよくなっているような気がする。大腸麺線もついでに食べたかったが、これではダイエットにならないときつく心を戒める。その後全聯に行き、生活用品を買う。散歩するのが快適でよい。

午後は明日からの準備に取り掛かる。あっと言う間に半日が過ぎてしまうのは、作業効率低下が著しい証拠だ。夕方下のセブンにゴミ袋を買いに行く。台北でゴミを出す場合、専用の袋に入れないと怒られる。数年ぶりにこれを買うのはちょっと緊張するが、すぐに出てきて良かった。

夕方は風が強く、気持ちよい。いつも行っていた餃子屋が牛肉麺屋に変わっていたのは何とも悲しい。それでもお気に入りの牛雑屋は健在でよかった。しかも昨年初めて打ち解けた老板娘が「あんた、帰ってきたの?」とにっこりしたのには本当に驚いた。この7年で初めての事態にドギマギする。牛肉玉米炒飯は抜群に旨かった。牛雑湯は少しぬるかったが、それでも食べられてよかった。

6月13日(金)頭份へ

朝早く目覚める。今日はランチまで何も食べないぞ、と思っていたが、5時に起きて8時前には我慢できなくなり、朝飯を探しに行く。近所の別の店でまたクラブサンドセットを注文。昨年より10元上がっていたが、それでも美味しいから食べてしまう。近所の子たちが学校に行く前に朝食を食べているのが台湾っぽい。

今日はKさんが早朝便で台湾にやってくる日。順調に到着したとの連絡を受け、出掛ける。まずは台北駅付近のダイソーに行き、耳かきを買う。商品の種類が多過ぎて、探すのに手間取る。雨が降り出し、地下を通り、バスターミナルへ向かう。今日は午後苗栗へ行くので、そのチケットを買った。近距離バスでもチケット買えるんだな、と思う。

小雨の中、金春発で待ち合わせ。ここの牛雑湯が飲みたいと思いやって来た。最近の癖でカレー麺も頼んでしまう。このカレー麺、如何にもカレー味だが、1897年創業を謳うこの店で、一体いつからあるのだろうか、とふと思う。店はどんどん混んできて、相変わらずの盛況ぶりだった。

バスまで少し時間があったので、大稲埕付近を歩いてみる。朝陽茶葉公園に達し、有記に入ってみると、薄暗い雰囲気でお客もいない。お茶の試飲も出来ないというので、早々に退散する。その後迪化街に出て歩いていると、ちょうど王福記が目に入り、そこに吸い込まれた。お父さんが元気に相手をしてくれ、高山茶を飲ませてくれて、一息つく。鉄観音茶を広めたのは誰か、など興味深い話になる。

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