外に何とか席を確保していつものクイッティアオを注文したが、既に太麺は売り切れていると言われた。仕方なく細麺をお願いしたのだが、出てきた碗の中を見ると、ところどころに太麺が混ざっている。取り敢えず残っていた太麺を全部入れたな、という感じが何とも良い。これが日本なら、こんな中途半端はしないだろう。

夜も近所で済ませることにした。麺ばかり食べても何なので、と何とガパオライスを注文する。なぜ日本人はガパオライスが好きなのか、なぜ日本ではあんなに高いのか、と思う一品である。この店のガパオもその辺よりは少し高いが、それでも70バーツだ。日本の800円とはかなり違う。

11月9日(土)ガチ中華
何だか天気もイマイチで気分がさえない。もうすぐ第2回茶旅があるので、元気を出さねばならない。やはり気分を変えるには食事しかない。晴れていたので、少し歩いて行くと、中国料理の店が大型コンドの中にあるのを思い出した。一度も入ったことのない四川料理屋。中に入ると、何と全てが華語である。客はほぼ中国人で、スタッフもタイ華人だろうか。オーナーは四川人だと言っている。

久しぶりに回鍋肉を食べる。特に辛くはない、分厚い肉が入っていてご飯がすすむ。オーナー夫人と話していたら、日本人だと分かり、向こうがかなり驚いていた。そして宣伝宜しく、と如何にも中国人らしい対応が何となく好ましい。次回は何を食べようか。

恐らくチェンマイには数千人の中国人が暮らしているだろうから、所謂ガチ中華の店は沢山あるはずだが、私の眼にはなかなか入らない。確かにチェンマイに来て中国人と付き合おうと思ったこともないし、出会いもあまりない。ちょっと生活をリフレッシュするには、他国のお友達を作る必要もあるかもしれない。
11月11日(月)Aさん、Sちゃん登場
今日は11月11日。中国ではビックセールの日として有名だが、何だかあまり盛り上がってはいないらしい。まあ私にはあまり関係ないが。昼ごはんはいつものお弁当を頂き、テンションを上げていく。そして明日からの茶旅に参加する二人がチェンマイに到着したとの連絡があった。

Sちゃんはお知り合いの娘さん。高校生の頃に一度、そして今年久しぶりに京都で会っただけである。お茶好きということで誘ったところ、一人でやってきた。昼ごはんでもと思っていたが、一人で街歩きがしたい、ということで、放置した。若者の考えはよく分からないので、言うとおりするのが良い。
もう一人のタイ料理研究家Aさんは、何度もチェンマイに来ており、こちらも問題ない。午後は打ち合わせがあるとのことで、夕飯を3人で食べることにした。ちょっと早めにソンテウに乗り、ワーロット市場方面へ行く。1か月半前の洪水の時ほどではないがピン川の水位それなりに高い。周囲のお寺などをフラフラしていると、洪水の時に比べると観光客はかなり多い。


Aさんが予約してくれた店は6時で完全満席だった。チェンマイでは珍しい海鮮系ということもあるのだろう。場所が良いこともあるだろう。Aさんはここのシェフにほれ込み、料理研修を受けているらしい。確かに出てきた料理はいつものチェンマイとは全く異なり、味付けがいい。何だか久しぶりに2人以上で食べたので、更に美味しく感じられたかもしれない。

Sちゃんは若いのでナイトマーケットをちょっと見てから帰ると言い、結局ニーマンの宿まで歩いて帰ったらしい。Aさんと私は車を呼んで帰る。この年代も興味もバラバラの3人の旅、一体どうなるのだろうか。ちょっと楽しみ。