チェンマイ滞在記2024その6(2)急遽ワーウイへ

10月22日(火)急遽ワーウイへ

今月末に北タイ茶旅を計画して、参加者を募っていた。なぜ茶旅に参加者を呼ぶのか、それは車代をシェアしてもらえれば助かる、というのが一番大きい。皆で行きたいところへ行き、インタビューも出来れば、色々な意味で茶旅に広がりも出るし、これまでの盲点、弱点も見いだされるだろう。

ところが今回是非訪ねて話を聞きたいと思っていた人々は当日不在であることが分かり、取り敢えずどうしても話を聞きたいワーウイの李さんを訪ねに、運転手ドームの都合もあり、急遽ワーウイ日帰り旅を決行することになった。これでは何のためにシェア茶旅をやるのか分からなくなったが、まあ仕方がない。

今朝も天気はとても良い。8月末にも一度行っているので、ルートは分かっていた。それでも何故かワーウイまで4時間近くかかってしまう。それはドームが温泉たまごを作って時間を使ったからではあるまい。前回のことを既に忘れてしまっていた私に責任がある。まあとにかく老李リゾートに11時過ぎに到着した。

李氏から、色々な話を聞いた。特に驚いたのが、前回発見した香港・マカオとの繋がりだろう。1960₋70年代北タイでは大量の荒茶を作り、香港へ輸出していた。中にはプーアル茶を作って輸出したケースもあった。具体的な茶業者の名前、茶工場の場所なども出てきて理解がとても深まる。

プーアル茶を飲みながら、あっと言う間に2時間ぐらい話し込んでしまった。日帰りなのでもう帰らねば、と思っていると、お昼ご飯として雲南麺が登場した。この麺がとても美味しく、何とお替りまでしてしまう。10日後の茶旅では、ここに1泊するので、その時食べる夕飯を今から予約してお別れした。食事は結構期待できそうだ。最後にちょっと茶工場を見学した。

帰り道、ワーウイの近くにあるラフ族村に寄ってみた。ここにはドームの同級生が暮らしているという。だが村へ入る道をタイ語で尋ねても冷たい対応だったらしい。ところがラフ語で尋ね直すと対応が一変したというから、よそ者への警戒感は相当なものだ。質素な家が並ぶ村の中で2人は再会した。40数年ぶりだというから驚きだ。何を話しているかは分からないが、初めはぎこちなく、途中から懐かしげな様子が伝わってきた。

陽が傾き始めたので、急いで山を下った。夕方5時頃、チェンマイ郊外までやってくると、ドームが突然親戚の家へ行こうという。そこはドイサケットという街、先ほど李さんからその昔茶工場が沢山あった場所として紹介されたが、今や茶工場など一軒もない、と言われていた。

ところが実際に行ってみると、とても小さくはあるが、家の裏に製茶機械があり、現在も細々と花茶を作っている女性がいたので、本当に驚いた。そしてこの花茶はチェンマイの中華レストランなどで飲まれているらしい。このドイサケットの茶工場の歴史、本当に誰も知らないだろうか。今回は時間的には短かったが、収穫の多い旅だった。

10月23日(水)エレベーターが止まっている

昨晩宿に戻ると、何とエレベーターが止まっていた。疲れている中で、階段で4階まで上がるのはかなり大変だった。そして修理完了は25日となっており、愕然とする。今朝起きて考えたのは、如何に効率的に部屋から出ないで過ごすかだった。だが私は自炊をしない(そもそも設備はない)ので、ご飯を食べるには外へ出る必要がある。勿論パンやカップ麺を買っておいてやり過ごす方法を検討した。

まずは朝、パン屋へ行って多めにパンを買う。帰りに久しぶりにジョークを食べに行く。その後近所の花をめでながら散歩する。昼間は暑いこともあり外出せずパンで過ごす。夕方もう一度外出して、麺を食べる。夜は卓球を見て過ごす。まあ、こんな感じであと2日耐えようと思っていると、翌日エレベーターは何の前触れもなく復活しており、全てが日常に戻っていた。

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