久しぶりに指差しでおかずを選ぶ食堂へ行った。イカ炒めをいつものように頼んでみたが、今日は滅茶苦茶スパイシーでお腹がグルグルとなる。もう一つのゴーヤたまご炒めで何とか中和できないかと思ったが、それは無理な相談だったようで、逃げるように宿へ引き上げた。そもそも体調がよくなかったこともあるのだろう。
10月3日(木)キャンセル
いよいよ明日から活動が再開される。取り敢えず少しでも元気を取り戻さないといけないと、麺などを張り切って食べてみる。動かないと食も細っていくということが分かってきた。やはり歳を取ったのだとしみじみ思う。ご飯ものをちゃんと食べる元気はない。
夕方になってもドームからは何も言ってこないので、一応明日朝8時ね、とメッセージしたところ、突然『キャンセル』という返事が返ってきた。理由は大雨により道路は崩れてしまったから行けない、とのことだったが、そんなことは今日じゃなくても分かるだろにと『なぜ連絡をくれなかった』と打ち返したら、子供じみた言い訳を並べてきて驚いてしまった。
これがプロのガイドだろうかと思ったが、これがタイなのだ、と思うしかない。いや彼はガイドではなかった。単なる運転手に大きな期待をしてしまったこちらが悪いのだろう、きっと。それにしても明日は私にとって極めて大事なミーティングだったので、キャンセルは誠に痛い。
10月5日(土)朝食と晴れ間
今朝は朝から快晴だった。晴れというだけでこれだけ気分が晴れるというのは、久々な経験だ。勿論洗濯をして干した。それから近所のパブ?へ向かう。ここは朝からやっており、白人たちが集う食堂のようになっている。午前中はノマド系がPCに向かい、初老はボーッとコーヒーを飲んでいる。
私はここでブレックファーストを食べてみたかっただけだった。面白いのは朝食メニューが一日中注文可能であり、しかも4種類もあることだった。取り敢えず王道のアメリカンブレックファーストを注文すると、ジュースとコーヒーが付いてきてかなり豪華だった。何だか朝からとても良い気分になれた。
この店、中国人も来るのだろうか。後ろの席に座っていたおじさん、流ちょうな英語をスタッフとは話し、奥さんとは中国語を話している。なぜか中国語の方が声がデカくなるので、出来れば英語で話して欲しいと思ってしまう。これまでの客が置いていった書籍があったが、その中に新華字典があるのが不思議だった。バイクレンタルの客も多い。
10月6日(日)断水
今朝も晴れていて嬉しい。日曜日ということもあり、ゆっくりと起動して遅めの朝飯を食べに行く。今日は先日見たモスクの近くで牛肉麺にした。相変わらず黙々と麺を茹でるヒジャブの女性。これで十分に生計は成り立っているのだろう。何となくゆったりした仕草であり、それを見てゆったりとした気持ちになれる。
午後はオンラインセミナーに参加した。自らが主宰でないセミナーへの参加は久しぶりだ。ハノイのNさんの企画、なぜかお題は中国の『チャーズ』だった。どんなお話になるのかと聞いてみたが、ご本を出された方は生後1歳半でこの悲劇に遭遇され、記憶にはないようだ。ただそのお兄様も参加されており、かなり具体的な満州での生活などが聞けた。
この方々のお父様は、恐らくは京都帝大を出て林業関係に進んだと思われる。だから満州であったのであり、もし茶業なら台湾だったのでは、と何となく思ってしまう。チャーズといえば、遠藤誉と山崎豊子が思い出され、中国関係者ならその多くが聞いたことぐらいはあるはずだが、それ以外の日本人はドラマ『大地の子』なども見ていないのだろう。