チェンマイ滞在記2023 その4(4)初めてのドイステープで

2月14日(火)初めてのドイステープで

チェンマイには何度も来ているが、チェンマイ有数の観光地、ドイステープに登ったことはこれまで一度もない。今回は1か月の滞在だから、暇な時に登ろうと考えていたが、何と意外と忙しく、ついに今日まで機会がなかった。もうあと数日でチェンマイを離れることから、何としても登りに行く。

チャンプアック門からソンテウが出ていると聞き、行ってみると、確かに門の外側にソンテウが何台も停まっていた。一人60バーツと書かれているが、これは10人集まって乗った場合の話らしい。私の他にロシア人家族とタイ人女性の合計6人しか乗車希望がなく、運転手が『一人100バーツ出せば今すぐ行く』と声を掛け、見事に車は走り出した。

途中までは平地を行くが、そこからの上りは意外とカーブが多く、何だか日光いろは坂を思い出す。特にソンテウで周囲が良く見えないことが余計に気分を悪くする。30分ぐらいで何とか寺まで辿り着く。思っていたよりはるかに大きく、立派な寺がそこにあり、観光客も多かった。

階段が300段以上あり、膝に負担がかかるが、何とか登り切る。そこで外国人だけ入場料を払えと書かれているのがイマイチ。しかしチケットをチェックする人は誰もいなかった。中はかなりきれいな状態で、写真撮影には良い。だから人気があるのだろう。一緒にソンテウに乗っていた女性が一人祈りを捧げている。何かあったのだろうか。僧侶の一団が記念撮影に余念がない。

帰りもソンテウに乗り込む。今度は客の集まりが良い。私が助手席に座っていると、その後ろに乗ってきたのは、何と日本人だった。しかも彼はある競技に出るためタイにやってきたのだが、その会場はチェンマイではなく、何と私が昨年訪ねた、タイ最南部ベートンだというから驚いた。こんなところでベートンへ行く日本人と遭遇するとは。しかも彼は朝5時に起きて、この山を走って登ったらしい。

下まで降りてくると3人でランチに行く。牛肉麺を食べながらFさんの競技について、故郷についてなど、話が進む。すると突然Fさんと一緒にいたミャンマー人女性が、ミャンマーの現状について語りだす。あまりに大きな声を出して英語で話すので、周囲も聞き耳を立て始める。ちょっと衝撃の真実が語られる。まあこんな出会いもチェンマイならではかと感じる。

部屋に帰ってみると、掃除されたベッドの上に、チョコレートが載っていた。何とバレンタインデーのプレゼントらしい。先日は旧正月のミカンもあり、なかなか粋なホテルだと感じる。夕方ちょっと外へ出た。食欲はあまりなかったが、クリスピーポークが食べたくなり、汁なし麺の上に乗せてもらい、食す。何だかこのポークに妙に嵌ってしまった。

2月15日(水)初めてチェンマイ駅へ行く

今朝も涼しい。朝ご飯にカイダオとパンを食べてから、周囲を散歩する。何となくナイトバザールの方へ向かうと、中華風の建物が見えた。修徳善堂と書かれた立派な門と堂がある。門の横にはタイ語と漢字で『棺桶の寄贈』について書かれていた。この辺に華人の共同体の存在が見られる。

何となく気分が乗ってきてそのまま細い路地を歩いて抜けて行く。全くの思い付きでチェンマイ駅を目指すことにした。これまで何人もの人からバンコクまで夜行列車に乗った話を聞いてはいたが、一度もトライしたことはなく、駅へ行くこともなかった。駅が遠いというのも理由の一つだったが、確かに東に3㎞ほど歩いた。途中におしゃれない市場などはあったが、特にこれと言ったものは見当たらない。

駅は予想していたものより小さかった。時刻表を見ても1日10便程度しか走っておらず、午前中の列車の往来もなく、閑散としたホームと待合室を眺めた。バンコクの駅がファランポーンから新駅に表示替えになっていたのが目を惹く。確かにここまで切符を買いに来るのは大変だったろう。今はネットで買えるのだろうか。今度一度試してみたい。

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