チェンマイ滞在記2023 その4(2)メージョー アカ族の村で

先日プラーオに行った時に使ったチャンプアックのバスターミナルへ行き、メージョーと行ってみる。ここにはメイリム行きは沢山出ていたが、メージョー行きはあまりなかった。それでもそのソンテウを見付けたので乗り込むと15分ほどで出発したのでホッとした。ところが、何故か車は思ったのと違う方向に走っていく。そして何とワーロット市場で停まってしまった。

どうやらここで客を待つらしい。運転手に聞いてみても言葉が通じない。乗客は女子高校生一人で、彼女も英語を解さないため、分かったのは、このソンテウがメージョーへ行くことだけだった。20分ぐらいしてようやく車は動き出す。何と我が宿の近くまで行って、何とか北上した。そこからも曲がりくねっていき、郊外に出るや猛スピードで飛ばした。

結局バスターミナルに行ってからメージョーまで行くのに1時間半以上かかった。直線距離なら僅か10㎞だから、驚いた。しかも指定された場所は、そこから15分も歩いた場所にあり、汗をかきながら何とか到着する。そこにHさんが車で迎えに来てくれ、村へ行く。アカ族村というから山があるのかと思っていたが、ほぼ平地にその村はあった。

今日はH夫人の親族の新築披露パーティーだと聞いていた。Hさんは車を置きに行き、夫人も見当たらない。ちょうどアカ族の衣装を着た女性がいたので、写真を撮らせてもらったら、向こうのテーブルの人から声が掛かり、その席に誘導された。すると横に座った女性が流暢な華語を話す。何とこの村の男性と結婚した台湾人、台南の女性だった。その後Hさんも加わり、皆でご馳走を食べた。

台湾女性が『台湾茶を持ってきたから飲もう』と言い、近所のカフェに行く。このカフェがまたおしゃれで驚く。アンティークも多く置かれている。そしてウリは何と言ってもアカコーヒーだ。そこに教会の神父さんがやってきた。彼もアカ族で、この店は長男がやっていると、華語で話す。なんと教会では20年前から子供たちに華語を教えているらしい。長男は重慶の大学にまで行っており、完璧な普通話を話す。そこへ香港人の一団がやってきた。彼らはキリスト教関係者で村の教会を支援しているという。会話は全て華語。驚くしかない。

その後Hさんの案内で、新築住宅を見学。かなり広い空間、豪華な家具。1階はショップとして使える。チェンライのミャンマー国境からも大勢の親族が来ており、皆が思い思いに見学している。すぐ横には村の教会もあり、村の中心が教会だとはっきりわかる。そして遊んでいる子供たちがこちらに向かって『ニイハオ』と挨拶してくれるのにはかなり面食らう。

Hさんの奥さんの家も近くにある。彼女は今日も裏方として料理を作るなど奮闘している。いつもは麺屋をやっていると言い、朝から夕方まで働いているらしい。今日も私がどうやってチェンマイに戻るかと考えていると、車で送ってくれた。何とも有難いことだ。実は今晩は夜の部もあるようだったが、夕方には村を離れた。

ターペー門で降ろしてもらうと、そこには指を三本立てて何らかの抗議活動をしている数人がいた。初めはミャンマー問題に対する訴えかとも思ったが、タイ国内での言論抑圧などに抗議、仲間の釈放を求めているものだと分かる。タイという国は自由なのか、不自由なのか、実はよく分からない。

昼ご飯をあんなに食べたのに、夜になると腹が減る。麺でも食べようと外へ出ると、美味そうなクリスピーポークが目に入る。これを麺の上に乗せて食べると実にうまい。僅か50バーツの幸せ。そして調子に乗ってしまい、何と禁断のローティーにまで手を出してしまった。バナナ、チョコとコンデンスミルク、もう駄目だ。明日から体調を整えねばなるまい。

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