バンコク滞在記2022 その1(5)とんかつと眼鏡

8月14日(日)近所の食事

今日は日曜日で三連休の最終日。私にとっては外出しない日である。また朝ご飯を探しに外へ出ると道の向こう側に気になる屋台があった。先日見た時もバイタク運転手が列をなしており、一度食べてみたいと思っていたが、ちょうど席があったので、思い切ってトライする。

ブラウンソースは味が濃い目で胡椒がかなりかかっている。麺は確かに美味しい。これで40bだから、節約したい人はここに集まるのかもしれない。しかしこういう屋台はすぐにいなくなってしまうもので、その後ここで食べることはなかった。

夕方、お昼を抜いたので早めに食事を探す。私は大のとんかつ好き。かつ丼でもあれば良いのだがと、ふと思い出したのが近所のとんかつ屋。2年前は良く通った。だがそこへ行くと店舗は既にない。検索すると比較的近くの居酒屋などが集まる場所へ移動していたので、そちらへ行ってみた。

店自体が居酒屋を居ぬきで借りたらしく、前の店内と比べて雑然としている。そして従業員の対応もどことなく以前の元気はなく、何となく投げやりだ。価格も30bほど上がっており、食べてみるとちょっと油が気になった。恐らく物価高騰に店舗移転が重なり、このようなことになったのでは、と思うが、残念ながらもう行くことはないだろう。

8月15日(月)とんかつと眼鏡

昨日のとんかつがあまりに残念だったので、今日はエカマイに行ってみた。日本のかつやが出ているというのでどんなものか見に行く。実は日本で食べた時のコスパが良くて、ひそかに注目している。72番赤バスも健在。一本でエカマイゲートウエイに行く。ここは大きな招き猫の置物があったのだが、残念ながら無くなっていた。和食店の数もやはりコロナ前より減っている感はある。その中でチェーン店が目立つ。

かつやは安くてうまいかと思ったが、バンコクのコンセプトは少し違っていた。それでも100bちょっとでかつ丼が食べられそうだったが、メニューがすごく見づらくて、困る。そしてなぜか189bもするカツとじ定食を頼んでしまう。更にはドリンクの注文が追い打ちをかけて220bもかかってしまった。周囲を見たらそんなものを食べている人はいない。失敗した。

BTSでチットロムへ行こうと思ったが、ラビットカードはやはり使えなかった。窓口で聞いたら、コロナのせいではなく、私のカードは7年を経過しており、失効していたのだ。これを新しいカードに更新するにはパスポートも必要で、何かと面倒だったが、少額の残高も移行できたので、まずは良しとしよう。

チットロムで降りて、眼鏡屋へ向かった。実は先日Iさんからここに日本人が常駐していると聞いていた。そして私は数か月前、日本のこの店(チェーン店)で、眼鏡を2つ作っていたので、行ってみた。その日本人スタッフは非常に親切で、丁寧に視力を計り直し、問題点を指摘してくれた。

それでは新しいのを作りますか、となった時、その代金は日本よりかなり高いことに気が付いた。勿論円安の影響はあるが、それを差し引いても高い。聞けば材料も日本で使っている物とは違うという。要は日本では安売り店へ、海外では高級ブランドとして生きていく戦略なのだと分かった。日本はこれからさらに貧しくなり、アジアは基本的に伸びていく。どちらの市場も取り込もうとするとこうなるのだろう。だが私個人の懐具合から考えて、今バンコクで眼鏡を作る選択肢はなく、『日本に帰ったらお宅で作ります』と言って礼を言うのが精いっぱいだった。彼には悪いことをしたが、これが現実だ。

気持ちが貧しくなり、帰りもバスに乗る。この周辺を歩いている外国人観光客が増えていることを実感する。彼らは私などとは違ってもっと消費するだろうからタイに貢献している。そんなことを考えながらバスを降りて、宿に着く直前、ものすごいスコールに見舞われ、軒下に避難して、そこから動けなくなってしまった。何かを暗示している天候のように思えてならなかった。日本の未来でなければよいが。

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