ある日の台北日記2019その2(4)お茶好きがやってきて

417日(水)

お知り合いがやってきた

 

前日の夜、いつものスーパーに買い物に行く。珍しいクッキーが安売りになっていたので、何気なくかごに入れ、レジへ行く。するとそのクッキーを見た店員のおじさんが小声で何かささやく。おじさんは『このクッキー美味しいのか?』と聞いてくるではないか。何かまずい物を買ってしまったのかと思っていたが、『もしうまいんだったら、俺も後で買おうと思って。今度来た時、美味いかどうか教えてくれ』というのを聞いて、さすがは台湾と頷く。

 

FBを見ていたら、先日四川の旅をご一緒したKさんが台湾にやってきたという。ちょうど時間に余裕があったので、連絡を入れたところ今日の午後茗心坊に行くというので、そこで会うことになった。何しろ茗心坊は宿泊先から歩いて5分なので、何とも便利だ。

 

 

店に行くと、Kさん以外に2人の日本人女性がいた。今回は薬膳関連の仲間3人の旅だというが、特にきっちり予定は決めていないとか。日本人女性の台湾旅で気の向くまま歩く、というのは珍しいのではないだろうか。3人ともお茶好きとのことで早々試飲を繰り返えし、この店の焙煎を見て勉強している。私は店主の林さんと奥で話し込んでいたが、特に困る様子もなく、気ままに楽しんでいる。

 

今日はここでお別れする。私は今晩、2年ぶりに会うことになっている人がいたのだ。その彼、北京時代からの知り合いであるHさんが指定したお店も、宿泊先から歩いて10分と近かった。このお店は2階にあり、何度か下を歩いていても気が付かなかった。よく知っているなと思ったら、Hさんの勤め先の人の親戚が経営しており、よく来るとのことだった。

 

 

ここは鍋料理屋さん。野菜と肉をふんだんに入れて食べる。味もなかなかイケる。〆の麺は、やはりの袋めんというのも台湾的だ。それにしても店の壁にはなぜか大量のプーアル茶が貼られていて、驚く。鍋と何か関連があるのかと聞いてみたが、単にオーナーがプーアル茶好きで集めただけだという。お茶が鍋のにおいを吸い込んで駄目にならないのか、ちょっと気になったが、どうだろうか。結局3時間以上に渡り、昔話に花が咲く。共通の知人の近況などが聞けてとても良かった。

 

418日(木)

お茶屋巡り

 

翌日は午前11時前に行天宮駅で3人組と待ち合わせ。先着していた彼女らは、既に裏の市場を物色していた。そこからいつものレストランへ行き、ちょっと美味しい台湾料理を食べに行く。11時半前に入らないと席がなくなるので、早めに動く。そして鶏肉、からすみ炒飯などをさっさと平らげて、満腹状態で、講茶学院台北へなだれ込む。

 

 

そこで評茶していると、突然地震警報が鳴り、かなりの揺れが来て驚いた。花蓮では震度6だったようだが、台北では被害はなかった。お茶を飲みながらSunnyと話していると、薬膳の話題となる。Sunnyが『実は知り合いにイケメン中医師がいるけど』というと、皆さんの目が輝き、すぐに明日のアポが取られた。通訳不在だったがお構いなし。何とLINEの翻訳アプリが優れていることなどが紹介される。

 

 

その後MRTに乗り(地震の影響で一時止まっていたが動き出してくれた)、次に場所へ。珍しく小楊の所にお客を連れて行く。ちょっと変わった雰囲気の店と人を、チラッと見て帰るつもりだったが、3人のうち2人は、茶器にも目がなく、きらきらした目で茶器を物色し始める。小楊も段々ノッテきてしまい、いいお茶もどんどん淹れられて行き、気が付けば、外は暗くなっていた。茶器の代金を払うため、ATMに向かうも、なぜか台湾元が出てこないで困る。

 

 

小楊のおごりで先にご飯を食べに行く。彼のレストランとご飯(料理)の選択はいつもながらなかなか良い。ホルモン系も大好きな3人組はバクバク食べて、驚かせる。食後、もう一度ATMに戻ると今度はちゃんと機能している。恐らくは昼間の地震後、メンテナンスでもしていたのだろうとの結論に達し、無事精算も終了した。結局丸一日お付き合いすることになったが、今日は珍しく愉快な日であった。

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