ある日の埔里日記2017その5(1)日系LCCの最悪な対応

《ある日の埔里日記2017その5》

今年5回目の台湾行。もう慣れたというか、帰る場所という感じになっている。同時に台湾茶の歴史にハマり、その勉強もどんどん進んでいく。今回も何となくワクワク、ドキドキ。

10月18日(水)
地下鉄、そして機内で

いつもと違い昼過ぎのLCCに乗るために、朝8時半頃家を出た。この時間帯は通勤ラッシュ、大きな荷物を持って乗るのはちょっと迷惑なので、空いている各駅停車に乗り込んだ。そして地下鉄に乗り換えた。だが何となく微かな違和感が。何と女性専用車両に乗ってしまっていたことに、降りてから気付く。

 

この女性専用車両、一体何時から何時までがそうなのか、もっとはっきり大きく書いて欲しい。アナウンスもしっかりして欲しい。幸い空いており、誰からも咎められなかったが、外国人などはかなり戸惑うだろう。因みに女性専用車両を初めて導入したのは京王線だということも知る。そういう必要性があったのだろうか。ついでにこの車両については賛否両論、様々な意見や考え方があるのを知り、別途コラムに纏めた。

 

そして成田第3ターミナルへ。LCCだから仕方がないとは言いながら、チェックインは2時間前からしかできず、大行列となっている。その列を見て、まずはコンビニでパンを買い、それをかじりながら順番を待つ。途中までいくと機械で搭乗券を取り出し、それからその列に並んで、荷物を預けることを知る。

 

何と面倒な作業を強いるのだろうか。おまけにカウンターの対応は丁寧過ぎるので、一人ずつの応対時間が長い。更にはよく見ていると、荷物を預けようとして、重量オーバーかどうか、近くに置いてある秤で測っている乗客が多いのに気付く。これもまた時間を大いにロスさせている。結局50分かかってチェックインだ。

 

それから出国審査、税関検査を済ませると殆ど時間は無くなる。搭乗時間が少し遅れても座る所すらない。ようやく機内に乗り込むと、私の席の横にお母さんと女の子がいたのだが、お母さんが『実はおばあちゃんと席が離れてしまった。何とか席を代わってもらえまいか』と聞いてきた。見るとお婆さんが横に立っている。それは当然代わるべきだろうと思い、お婆さんに席を譲って移った。なぜか一番後ろの席だったが、これも人助けだ。

 

ところが少しするとお婆さんがフラフラやって来た。トイレかと思っていると意外な言葉が飛んできた。『CAさんに席を代わるのはダメだと言われた』と。え、意味が分からない。仕方なくCAに確認すると『申し訳ありませんが、規定で駄目なんです』という。お婆さんと孫を引き離すのは可愛そうだ。CAは日本人だから分かってくれるだろうと、もう一人にも声を掛けたが、答えは同じだったから驚いた。

 

仕方なく自分の席に戻ると女の子は悲しそうな顔をしている。お母さんは『どうしてなんでしょうね』と中国語で聞いてきたが答えようがなかった。それから気まずい3時間を過ごすことになる。こんなことってあるのだろうか。アジア世界で家族を引き離すこの対応は最悪だ。3人は今後ずっとこの航空会社の悪い印象を引き摺って行くだろう。これが日系LCCのサービスなのか。どうにもやりきれない。

このLCCは先日、身体障碍者ともトラブルを起こしている。この件については当事者ではないので何とも言えないが、今回の件を見る限り、どう見ても常軌を逸した対応をとっていると言わざるを得ない。日台間には沢山のLCCが飛んでいるのだが、私の時間に合っているのはこの航空会社しかないのはとても残念だ。

その後桃園空港でいつものルーティンをこなし、MRTに乗り、高鐵桃園駅へ向かう。高速鉄道で台中、そこからバスで埔里という、いつものルートを使った。それでも到着したのは午後7時ごろ。部屋の鍵を受け取る必要があるのだが、葉さんに連絡しても、家まで来い、というだけだ。

家に着くと、既に1階の美容院は閉まっているではないか。どうするのかと電話すると、待てという。しばらくすると隣の部屋のベトナム人がドアを開けてくれ、無事部屋に入れた。いつもこの鍵の引き渡しに気を遣う。次回はどうなるのだろうか。既に埔里の夜は秋の気配。結構涼しい。

腹が減ったが、もうこの時間になると開いている店が限られる。私はいつもの餃子屋へ向かった。そこに行くのはいつも夜遅い時だ。そしていつも言われるのが『酸辣湯は売切れだよ』だが、今日は言われなかったので頼んでみた。意外とイケる味だ。この酸辣湯というスープは美味しいかマズいかがはっきりしている。何故いつも売切れなのかが何となく分かった。それにしても餃子屋で酸辣湯とは。

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