ある日の埔里日記2017(7)日帰りで台北に行く

118日(水)
日帰りで台北へ

 

今日は日帰りで台北へ行くことにした。これまでなら1泊するのが普通だが、今回は基本的に埔里にいることを前提としているので、この強行軍を敢えて一度トライすることにしたのだ。午前5時過ぎに起床、ゆっくり支度をして、6時前にバスターミナルに行く。まだ外は暗い。切符売り場で当日往復を購入すると割引になる。690元で往復できるのは嬉しい。しかも帰りはオープンなので、時間を気にする必要もない。

 

バスに乗り込む人は多くはなかった。荷物もないので身軽に乗り、座席に着く。バスが動くとすぐに眠りに落ちる。気が付くと、台中郊外朝馬のターミナルにバスが停まったので、トイレに行く。新竹付近で少し渋滞があったが、その後は順調に進む。このバスは充電可能だったので、スマホを気にせず使えたのもよい。三重を経由して、台北駅前に9時半過ぎに着いた。

 

バスターミナルから街に歩き出す。時間があったので朝ご飯を探す。中山の方へ歩いて行くと、蛋餅を売る店があったので、そこで食べた。埔里では意外と蛋餅を食べる機会が少ないので、なんとなく懐かしくなる。それからMRTに乗り、交流協会へ。ちょうど名前が日本台湾交流協会に変わったばかりだった。

 

ここの閲覧室で先輩のIさんと待ち合わせ。交流協会に来るのは実に28年ぶりかな。今の建物には初めて入るので勝手が分からない。閲覧室には本が沢山あるようなので次回はちょっと閲覧してみよう。Iさんと一旦外へ出て、近所のコーヒー屋さんでコーヒーを買って、飲みながら話す。その後交流協会の人を紹介してもらい、挨拶する。

 

そこから歩いてMRTを一駅行く。この辺はその昔の職場の近くで懐かしい。兄弟大飯店、30年近く前、何度か泊まったところだ。今は明るくきれいになっている。2階のレストランは健在のようだった。小巨蛋、そこでBさんと待ち合わせた。以前私も執筆したことがある雑誌の編集長を紹介してもらい、ランチを食べる。この編集長と会うのは初めてだったが、彼女が日本で勤めていた雑誌に私がコラムを書いたこともあり、すぐに打ち解けた。

 

それからMRTに乗り松江路で降り、歩いて長安東路へ。意外と遠い。ここでたまたま来ていた香港在住のLさんと待ち合わせ。すぐに林森の喫茶店で話し始める。話はどんどん膨らんでいく。この面談終了後、埔里に戻るつもりでいたが、何と今日はLさんの誕生日だと気が付き、夕飯も付き合うことになる。

 

Lさんが昔よく行ったという台湾料理の老舗レストランへ向かう。私も昔たまに行ったので、何となく場所は覚えているつもりだったが、歩いて行くとなかなか到着しない。何と30分も歩いてしまった。しかも自分が覚えていたのとは違う道にその店はあった。自分の記憶の不確かさに驚く。

 

店はまだ早い時間だというのに、滅茶苦茶混んでいた。日本人も何人もいる。中には若い女性が一人で食べていたりして、これまた驚く。どうしてもここで食べたかったんだろうな。Lさんがオーダーしてくれた料理は全てうまかった。勿論この店がうまいということもあるだろうが、気心の知れた人と楽しく食事をすると美味しいのだ、と改めて気づかされた。結局Lさんの誕生日なのにご馳走になってしまった。申し訳ない。

 

腹が一杯だったので、雨が降りそうな天気だったが、また30分歩いてバスターミナルまで行く。余裕を持って8時のバスに乗ろうとしたが、何と9時までなかった。この辺もち密な計算がまるでできていない。早く帰りたければ高速鉄道+バスという選択肢もあるのだが、何しろすでにバスチケットを購入済みであり、ボーっと9時を待つ。

 

バスには結構乗客が乗っていたが、車内が暗くなると当然ながらすぐに皆眠りに就き、静かになる。そして約3時間、バスは順調に走り、いつの間にか埔里の街に入った。ちょうど深夜零時、バスターミナルに到着。朝6時に出発した、日帰り台北の旅は終わった。やればできることが分かったが、ちょっとしんどいな。

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